窓ガラスの寿命・耐用年数は?劣化させない対策・ガラス交換費用相場について
    意識しなければ換え時などもわからない窓ガラス。モノの耐久性というのは経年劣化によって低下していきます。 とくに窓ガラスというものはその名の通りガラスを使っており、ガラスが割れてしまった際の危険性は体験したことがある方もいることでしょう。 今回の記事ではガラスの寿命・耐用年数や、劣化対策、ガラスを交換する際の費用相場などを解説します。
目次
└半永久的
・ガラスが劣化する原因
└経年劣化
└紫外線や温度差
・ガラスを劣化させない対策方法
└こまめにガラスを拭いて掃除する
└すだれなどを使ってガラスに直射日光が当たらないようにする
└ガラスにカーテンや家具を当てないようにする
・ガラスが劣化し始める兆候とは
└曇りガラスのようになっている
└ガラスにひび、傷が付いている
└窓ガラスの鍵がかかりにくくなっている
・ガラス交換にかかる費用相場
└窓ガラスの大きさ・種類によって異なる
└業者による違いも
・ガラスの耐用年数
└透明ガラス
└網入りガラス
└強化ガラス
└ペアガラス
└合わせガラス
・まとめ
窓ガラスの寿命はどれくらい?
    まずはガラスの寿命を解説します。 基本的にあらゆる物質には経年劣化が存在し、永久に普遍の耐久性を持ち続ける物質は存在しません。 「一切の外的要因がない」という前提条件がある上で永久的な耐久性を持つものは存在しますが、当然ながら窓に使う素材は室内外の温度の変化や雨風の影響を受けるため、外的要因によって劣化します。 窓ガラス全体の寿命としてはおよそ10年から30年程度で、ガラスの種類によって耐用年数は変化します。
半永久的
ガラスそのものの耐久性、寿命は半永久的と言ってもいいでしょう。 金属のように錆びたり、腐ったりしません。しかし前述したようにそれはあくまでも外的要因がないことが前提であり、熱や雨風、そして何よりも物理的衝撃などのダメージが蓄積することで経年劣化していくため、ガラス窓には寿命が存在します。 逆に言えば外的な劣化要因が存在しない・少ない場所であれば通常の耐用年数よりも長持ちします。
ガラスが劣化する原因
ガラスが劣化する主な原因は「物理的ダメージ」「雨風」「熱」、そしてガラスそのものに含まれている「アルカリ」です。
    一般的にガラス窓に使われているガラスはソーダ石灰ガラスというもので、これが経年劣化によって溶出します。溶出したアルカリは水に触れると焼き付くような状態になり、ガラスを白く濁らせます。
    物理的なダメージは単純な衝撃以外にも、風が運んでくる微細な物質によって極小の傷がつき、それによってダメージが蓄積され、割れやすくなります。
経年劣化
経年劣化は文字通り年月を経て現れる劣化症状のこと。 ガラスの経年劣化症状としては上記のようなソーダ石灰ガラスのアルカリ溶出が挙げられる他、紫外線の影響を受けた日焼けや、熱や外部からの圧力による歪みなどがあります。 歪んでしまった窓ガラスは開閉の際に引っかかったり、鍵をかけようとしてもズレてしまいうまくかからなくなるといった、使用する上でのトラブルの原因になります。 経年劣化はたとえ丁寧に使用していてもいずれは迎えてしまう症状であるため、ガラスの寿命を把握する事は重要です。
紫外線や温度差
熱はガラスを膨張させ、ガラスが伸びる現象が発生します。 ガラスは膨張に対してある程度の許容量を有していますが、この許容量よりも伸びてしまえば、引っ張られた紙が破けてしまうようにガラスにひびが入ってしまいます。 紫外線はガラスの日焼けの原因になり、ガラスを曇らせます。 最初から曇りガラスならあまり気にならないかもしれませんが、透明なガラスに取れない汚れのようなものができるため、美観を損ねてしまうでしょう。
ガラスを劣化させない対策方法
劣化は、完全には防げませんが、極力抑えられます。そのために必要なのはこまめな手入れです。 ガラスを綺麗に保てれば、それだけ綺麗に維持できる期間が伸びると言っても過言ではありません。 そこで、ガラスを劣化させずに長期間綺麗に維持するための方法を解説していきましょう。
こまめにガラスを拭いて掃除する
ガラス自体が腐食したり錆びたりはしませんが、ガラスに付着している汚れなどは別です。 付着した汚れは色あせや傷の原因になるため、ガラスの美観を損ねるだけでなく、小さなダメージを蓄積していきます。 表面にコーティングを施されたガラスもありますが、小さな汚れや塵などはガラスのコーティングを削ってしまう可能性があります。 そのため、こまめにガラスを拭いて掃除するようにしましょう。 ガラスを拭く際の注意点として、粗い布を使うとガラスに傷がついてしまったり、強くこすることで汚れや塵による傷をつけてしまう可能性があるため、できるだけ柔らかい布などで優しくぬぐうように拭くとよいでしょう。 または、ガラス掃除用の洗剤があるため、それを吹きかけてからぬぐうように掃除することで、安全かつ綺麗にガラスを保てるでしょう。
ガラスにカーテンや家具を当てないようにする
        ガラスは熱によって鉄のように柔軟性を発揮しますが、固まった状態のガラスは柔軟性に劣り、衝撃を受けると割れてしまいます。 直接的な割れる原因になるだけでなく傷がついたり、汚れてしまったりするためカーテンや家具をぶつけないようにしましょう。 カーテン自体がダメというわけではなく、あくまでもガラスにぶつけるような使い方がNGということなので、カーテンの開閉や家具の移動には気をつけましょう。
すだれなどを使ってガラスに直射日光が当たらないようにする
紫外線や熱で劣化するのであれば、紫外線が当たらないように、熱がこもらないようにすれば劣化しないとも言えます。 すだれなどの窓を直射日光から守る製品を活用すると紫外線を防げます。 ただし外にすだれなどを付ける場合、室内に日光を取り込みたい時に一手間必要になって不便になるデメリットもあります。 使用する際にはその辺りも考慮する必要があるでしょう。 また、当然ではありますが室内にすだれをつけてもそれは室内に日光を通さないというだけであって窓ガラス自体は日光を受けるため、ガラスを防護する目的で使用する場合には室外に取り付ける必要があります。
ガラスが劣化し始める兆候とは
窓ガラスが実際に劣化し始めているかどうかは、窓ガラスの状態を確認すれば一目瞭然です。 最初から曇りガラスでもなければ、ガラスは透明に作られているものであり、その透明度が損なわれていたり、何かしら色がついていればそれは劣化の症状と言えるでしょう。 また、目に見える変化に気づけなくても、使用する上での違和感が劣化症状として現れることもあります。 また、網ガラスは内部に金属の網が埋め込まれていますが、これが錆びていたり変色している場合、劣化の兆候があるでしょう。
曇りガラスのようになっている
透明のガラスが曇っているのであれば、それは劣化症状です。 拭いて消える程度の曇りであれば、指紋であったり汚れ・埃などが原因であるため劣化とは言えませんが、どれだけ拭いても消えない場合はガラス自体に刻まれた傷か、前述したようにアルカリが水分によって焼き付いたような状態になっています。 ガラスの場合こびりついた汚れを取ろうとするのは、逆に傷をつけてしまう可能性が高く、あまり推奨されません。 専用の洗剤を用いてもなお拭き取れない汚れは、劣化症状と判断してよいでしょう。 また曇りガラスのように傷がついている場合はガラス表面のコーティングや、強化ガラスなどの圧縮応力層が削れているため、割れやすくなっている状態です。
ガラスにひび、傷が付いている
ガラスが熱によって伸びてしまい、それが許容量を超えるとひびが入ります。 それ以外にも割れるほどの衝撃ではないが、ひびが入る程度のダメージを受けていたり、窓の開閉による衝撃で歪んでひびが入ってしまったりと、ガラスにひびが入る原因は色々あります。 細かな傷も蓄積すれば曇りガラスのような白くぼやけた見た目になる原因になり、大きな傷はそこからひびが広がっていく可能性があります。 ガラスは上から補修することが難しく、基本的には交換することになります。 傷程度であれば今すぐに割れるというような心配はありませんが、ひびが入っている場合はちょっと圧力をかけてしまうとひびが広がっていき割れてしまうことがあるため、ガムテープなどで細かいひび部分を塞いでおくと、万が一割れてもガラスが飛散せずに済みます。
窓ガラスの鍵がかかりにくくなっている
窓ガラスに使われている鍵は窓の種類にもよりますが、基本的には異なる窓枠と窓枠で固定する形が基本です。 そのため、窓ガラスが歪んでしまい窓枠が正しい位置からズレている場合はうまく鍵がかからなくなってしまいます。 鍵の位置と鍵のフックを受け入れる口の位置がズレており、無理やり押し込んだりしないと鍵がかからないといった状態が該当します。 ただ、これはガラスの劣化だけではなく窓枠自体の劣化や故障、レール部分にゴミが詰まっているのが原因の可能性も考えられるため、鍵がかかりにくくなっていることでガラスの劣化があるとは断定できません。 レール部分の掃除をした上で窓の開閉にガタつきがあったり、鍵がかかりにくいという場合は、ガラスが劣化している可能性があると考えてよいでしょう。
ガラス交換にかかる費用相場
ガラス交換にかかる費用相場を解説していきましょう。 ガラスの交換は主に交換するガラスの種類(普通のガラスか強化ガラスか)や大きさ(厚み・面積)と、業者の作業代によって算出されます。 ガラスの種類や大きさによる価格は相場が決まっているため具体的な価格を算出できますが、業者による違いは正確に算出できないため、実際にその業者に見積もってもらうか、過去依頼した人の評価などから推測するしかありません。
窓ガラスの大きさ・種類によって異なる
        一般的な窓ガラスの相場は8000円から2万円程度です。 窓ガラスに使われているガラスには、いくつかの種類があります。一般的に使われているガラス、耐久性を強化した強化ガラス、網ガラスなどです。 種類によって性能は違い、それに伴い価格も高くなります。また窓ガラスの大きさもさまざまで、一般的なサイズとしては90cm×90cm、あるいは90cm×180cmサイズです。 面のサイズだけではなく、ガラスの厚みによって価格は増えていきます。基本的には3mmからスタートして1mmずつ増えていき、価格は5000円ずつ増えていきます。 一般的に使用されている窓ガラスの場合90cm×90mで5mmのもので、こちらの相場はおよそ13,500円です。 強化ガラスなどの機能性ガラスは一般的なガラスの2倍から3倍程度かかると考えてよいでしょう。 ここからさらに作業費用も含まれるため、そちらも解説していきましょう。
業者による違いも
上記の窓ガラス単体の価格に追加して、交換作業そのものの費用が発生します。 作業料は交換作業、交換したガラスの処分費用、人件費、高所で外部から交換する際は足場代などが別途発生します。 この辺りの料金設定は業者によって異なり、ガラスの処分費用をサービスしてくれる場合もあります。 また、ガラスの交換だけではなく窓枠、サッシ自体の交換を行う場合は桁が1つ増えるため注意しましょう。
ガラスの耐用年数
最後にガラスの種類ごとの耐用年数を解説していきましょう。今回ご紹介するガラスの種類は以下の通りになります。
・透明ガラス
    ・網入りガラス
    ・強化ガラス
    ・ペアガラス
    ・合わせガラス
それぞれ解説していきましょう。
透明ガラス
まずは一般的な透明ガラスから解説します。こちらは、フロートガラスというものが該当します。
            フロートガラスの耐用年数は20年から30年です。耐用年数はあくまでも目安であり、これを迎えたからといって突如ガラスが粉々に砕け散るわけではありません。
            耐用年数を迎える、あるいは耐用年数に近づくとガラスとしての基本的な機能・性能が低下していくため、割れやすくなるという認識が正しいでしょう。
        
網入りガラス
網入りガラスとはガラスの中に金属製の網を埋め込んだガラスです。 見た目から防犯用ガラスのようにも見えますが、実際はガラスが割れた際の飛散を防止するためのもので、ガラスの飛散による延焼を防ぐための防火用ガラスとして用いられます。 こちらの耐用年数はフロートガラス同様に20年から30年程度になります。
強化ガラス
強化ガラスとはガラスの表面に圧縮応力層を形成するように処理を行ったガラスの事で、通常のガラスに比べて3.5倍程度の風圧耐性があります。 また、安全に割れるという特徴も有しており、一度深く傷が入ると全体が砕けてしまうという欠点こそあるものの、通常のガラスよりも安全に扱えます。 そんな強化ガラスの耐用年数は30年程度です。通常の窓ガラスの厚さで耐久性を求める場合は強化ガラス一択であると言っても過言ではありません。 他の耐久性を重視したガラスは後述するペアガラス、合せガラスのように二枚重ねで厚みを増す関係上サッシ自体を交換しなければならないため、最初からペアガラスの窓ガラスではない場合は選びにくいでしょう。
ペアガラス
ペアガラスとは複層ガラスとも言われる二重のガラスの事で、ガラスを二重にしているため単純に厚みがあり、遮熱性や紫外線防止などの性能が高いガラスです。 しかし当然ながらガラスを2枚使っているため通常のガラスよりも高く、重量も倍です。重量があるとそれだけ負担がかかるため、地震などに弱くなります。 そんなペアガラスの耐用年数は10年程度と、ガラスの中では短い方です。
合わせガラス
        合わせガラスはペアガラス同様2つのガラスを重ねたガラスの事を指しますが、ガラスとガラスの間に厚い中間膜、あるいはポリカーボネート板を挟んでおり、端的に言うと「貫通しづらいガラス」です。 その性質上防犯ガラスとも呼ばれています。耐用年数は10年から20年で、中間程度の耐用年数です。 合わせガラスが防犯ガラスと呼ばれている理由は、表面であるガラス自体はバールやハンマーなどで簡単に割れてしまいますが、中間膜・ポリカーボネート板はそう簡単には貫通しません。 そのため、反対側のガラスが割れず、ガラス扉や窓を突き破れません。 窃盗犯などはガラスを割り、そこから鍵を解錠して侵入しますが、合わせガラスは容易には貫通せず、解錠までに時間がかかるため犯人が諦めるといった効果が期待できます。
まとめ
窓ガラスの寿命や耐用年数を解説していきました。寿命を迎えた瞬間砕け散ったりひびが入るわけではありませんが、ガラスとしての性能は低下して割れやすくなります。 窓ガラスが白く曇ってきたら交換のタイミングです。ガラスの種類別の特徴を知って、ガラス交換を検討しましょう。
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