窓ガラスに傷ができてしまった際の自分で補修する方法や修理を業者に依頼する時のポイントについて
    透明なガラスに出来た傷は曇りの原因になるだけでなく、そこからひび割れが広がったり単純に見た目が悪くなるため、補修したい人も多いでしょう。 今回の記事では窓ガラスに傷ができてしまった際に、自力で補修する方法や補修ができない傷の種類、そして業者に依頼する際のポイントなどを解説していきます。
目次
└熱割れ
└窓のサビによる劣化
└外部からの衝撃
・窓ガラスの傷は自分で補修できる?
└補修できる傷
└業者に依頼すべき傷
・窓ガラスの小さい傷を補修する方法
└歯磨き粉
└ガラスリペアキット
└酸化セリウム
└重曹
・窓ガラスの傷の修理を依頼する業者選びのポイント
└対応の早さ
└アフターフォロー
└事前に料金を提示してくれる
・まとめ
窓ガラスに傷が入る原因
窓ガラスに傷が入る原因はいくつか存在します。 ただぶつかったり、硬いものをこすりつけたりするだけではなく、他の環境的要因による傷・ひび割れも存在します。 主な原因として挙げられるのは「物理的ダメージ」「熱」「窓の錆」があります。 窓ガラスは建築物に使われている建材の中でもとくに脆い素材でありが、傷がつきにくいという意味での硬度はそれなりにあります。 ですが基本的に硬いものは脆く、衝撃に弱くなる傾向があります。 その点においてガラスは硬度を図るモース硬度において最大値である10を誇るダイヤモンドに対し、5という半分程度の硬度であり、「ほどよく硬くほどよく脆い」絶妙な材質です。 木材や金属と比べると腐食や錆びなどの劣化現象が起きないというのが最大の長所でありますが、柔軟性に欠けるため歪みや衝撃に弱いという短所も持ち合わせています。 まずは窓ガラスに傷が入る原因をそれぞれ解説していきましょう。
熱割れ
熱したガラスが水飴のように変形しやすいことは、知っている人も多いでしょう。
            そこから熱に弱い印象を持つ方もいるかも知れませんが、ガラスが溶ける・柔らかくなるほどの温度が出るような環境は少なくとも一般的な生活環境では存在しません。
            それこそバーナーで直に熱するようなことをしなければ、熱によって変形することは滅多にありえません。
            ただ、条件が重なることで局所的に高温の状態に晒されてしまい、ガラスが熱によって膨張して割れてしまうことがあります。
            条件というのは、窓に室外機の熱風が当たってしまうような環境であったり、日光が集中して当たってしまうような環境のことで、これにより窓ガラスが熱されてしまい、許容量を越えて膨張、つまり伸びてしまうことでビニールを引っ張った時に千切れてしまうようにガラスにヒビが入ります。
            膨張するほどの高温に晒されなければ発生はしませんが、室内外の寒暖差が極端に大きくなるとガラスが歪むことがあります。夏場に外は炎天下で室内はクーラーで低温を保っていたり、冬場の極寒の中で室内は暖房によって暖かい状態である場合などが該当します。
            一日の内長時間直射日光に晒されることが多いガラス窓は注意した方がよいでしょう。
        
窓のサビによる劣化
        ガラスそのものは鉄のように錆びませんし、腐食も起きません。しかし、一部の窓ガラスは錆びます。たとえば網ガラスなどがわかりやすいでしょう。
            網ガラスとはガラスに金属の網を埋め込み、ガラスが割れた際に破片が飛び散らないことを目的とした、防火などに使われるガラスです。
            このガラスに使われている金属の網は錆びるため、これが錆びることで金属部分が膨張し、内部からひび割れが発生します。
            これは窓枠などの、窓ガラスの縁にあたる部分から水分が浸透することによって金属が腐食し錆びるというパターンが多く、本来は縁はゴムパッキンなどで守られていますが、これが劣化したり腐食すると内部の網が無防備な状態になります。
            そのため網ガラスは単純にガラスそのものの手入れだけでなく、ゴムパッキンの状態や鉄網の状態もチェックする必要があるでしょう。
        
外部からの衝撃
ガラスは強い衝撃を与えると割れてしまいますが、割れるほどの衝撃を与えずとも、風が運んできた塵などによって細かな傷はついてしまいます。 細かな傷は、それ単体では対して意味もありませんが、10年20年と経過していくと細かい傷も蓄積してガラスが曇ってしまったり、割れやすくなります。 強化ガラスなどは通常のガラスよりも衝撃に強い半面、その耐圧力性能というものは表面の圧縮応力層に依存しているため、これを貫通するような傷や衝撃が与えられると一気に全体にひびが入って割れてしまいます。 ガラスとガラスの間に別の素材を挟んでいない限りは、外部からの衝撃で容易く割れてしまうでしょう。また、衝撃というのは風圧など、風のぶつかる衝撃も含まれています。台風の日は風が強くなり、窓にかかる風圧が大きくなるだけでなく、強くなった風によって運ばれてきた物がぶつかる可能性もある等、ガラス窓がもっとも割れやすい状況にあります。 そのため、大きな台風の時にはガラスが割れないようにダンボールや木の板で塞ぐという対処法が取られます。
窓ガラスの傷は自分で補修できる?
窓ガラスの傷が自力補修可能であるかという点ですが、端的に言えば傷の度合いによります。
    それほど深くない傷であれば削るか埋めることで傷を目立たなくできます。
    そして傷の補修についての注意点として、「傷をなくす」わけではないということに注意しましょう。
    傷が一度ついてしまえば透明なガラスには戻らないと言っても過言ではありません。
    あくまで傷を埋めたり、傷の周りを削ることで傷を浅くして目立たなくするという対処法であるため、補修をしたからといって劇的な耐久性回復は期待できません。
    埋めることが難しい深い傷や大きい割れ目などは削ったり埋めたりもできないため、業者に修理を依頼する必要があります。
補修できる傷
具体的にどの程度の傷であれば補修できるのかというと、「引っかき傷程度の切り傷」「直径5mm以下の浅い傷」で、傷口自体が小さくとも深い傷などは補修不可能です。
            当然ひび割れや欠けなども補修はできません。
            あくまでも表面に傷がついた程度の浅い傷のみが自力補修の対象です。
            こういった傷であれば直ちにガラスの耐久性には影響はないため、補修せずに放置していてもすぐに割れてしまうことはありません。
            しいて言えば傷がある場所に衝撃が与えられるとひび割れる可能性が高くなる程度でしょう。
        
業者に依頼すべき傷
業者に依頼するべき傷は、自力補修では対処できず、かつガラスの耐久性に関わるような傷です。
            大きいひび割れや欠け、えぐれるような傷などは業者に修理を依頼しましょう。
            傷であれば塞げばある程度耐久性も維持できますが、ひび割れは度合いによっては窓ガラスを交換しなければなりません。
            業者に依頼しても修理ができない場合は、ガラス交換を依頼することになるでしょう。
            透明なガラスに一度ついた傷は消せません。補修でできるのは傷を目立たなくすることだけです。
        
窓ガラスの小さい傷を補修する方法
実際に窓ガラスの小さな傷を自力で補修する方法を解説しましょう。 基本的に補修方法は研磨剤、ないし同じような性質のものを含んだ物を使って傷を周りごと研磨し、目立たなくするという対処法です。 あるいは補修液で埋める方法が存在しますが、どれも傷を根本的には消せません。 そのためガラスの中心部分に傷がある場合は補修しても目立ちますし、慣れてないと完璧に補修もできないことが多いため、逆に傷跡が目立ってしまう可能性もあります。
歯磨き粉
        歯磨き粉には研磨剤が含まれています。
            そもそも歯を磨く、という行為は歯にこびりついた歯垢などを削り落とすという行為でもあるため、歯を研磨するために研磨剤が含まれているのです。
            そしてそれは微細なものであるため、ガラスの補修に使用できます。
            ただし中には研磨剤が含まれていない歯磨き粉もあるため、自宅にある歯磨き粉を使う場合は研磨剤が含まれているかどうかを確認しましょう。
            また、使用する歯磨き粉はホワイトニング効果のあるものが理想であり、新しく歯磨き粉を買って補修する場合はそれも考慮して選ぶとよいでしょう。
            歯磨き粉に含まれている研磨剤は後述する研磨剤に比べるとあまり強くはないため、比較的浅い傷の補修に適しています。
            逆に歯磨き粉が適しているような傷に後述する研磨剤を使用すると傷が広がる可能性もあるため、注意しましょう。
        
ガラスリペアキット
ガラス専門の修理用具としてリペアキットというものが市販されています。 こちらは研磨剤と補修剤の2種存在し、傷にどのような処理を行うかで使い分けられます。 そのためお好み・傷の度合いによって適した修理方法をこれひとつで選択可能です。 また注意点として一般的なフロートガラスへの使用を前提としている製品が多いため、窓ガラス用であるかどうか、窓ガラスに使ってもいいかは説明書などでしっかりと確認しましょう。
酸化セリウム
酸化セリウムとはガラスリペアキットの補修材としても使われているもので、ガラスとは化学変化を起こす物質です。 そのため通常の研磨剤のような物理的に削るものではなく、化学変化によって補修を行う補修材になりますが、扱いに少々知識やコツが必要です。 ただ、知識と技術さえあれば、専用のバフ用ルーターを併用してガラスを綺麗に補修することも可能でしょう。 傷の場所にもよりますが、注視しなければ気づかない程度に補修できます。
重曹
        ここまでは市販でそのまま使える研磨剤・補修剤を紹介してきました。ここで紹介する重曹は、自分で研磨剤を作れる材料です。 重曹と水を混ぜ合わせ、ペースト状にすることで研磨剤になり、これを布につけて使うとガラスの傷を削れます。 ただし自分で調合するため、水と重曹の割合によっては粗い研磨剤になってしまい、余計な傷をつけてしまう可能性もあります。 まずは傷つけてもいいガラス材などでチェックをしてみるのがよいでしょう。 どうしても不安な場合は手っ取り早く歯磨き粉などのガラスに使える研磨剤を購入した方が確実です。
窓ガラスの傷の修理を依頼する業者選びのポイント
最後に、窓ガラスの傷の修理を依頼する業者選びを行うポイントを解説していきましょう。
        業者によってガラス交換の価格が変わってくるだけではなく、作業の質やサービスも違います。
        必要としている要素をあらかじめ明確にしておくと、どの業者を選ぶのがいいか判断しやすくなるでしょう。
        注意点として、「価格のみで判断する」のはやめておきましょう。
        一見安いように見える業者でも、あとから理由・難癖をつけて料金を上乗せされ、結果相場か相場以上になってしまうこともあります。
        価格が高いだけならまだしも、工事の質が悪かったりアフターフォローが全然ないい場合もあるため、価格だけで選ぶのはやめておいた方がよいでしょう。
        安物買いの銭失いとまでは言いませんが、損をする可能性があります。
        とくに「足場代無料」のように、作業費用のいずれかを無料にするような宣伝文句は大抵裏があることが多いため、気をつけた方がよいでしょう。
    
対応の早さ
ただの切り傷などガラスが割れるまでの損傷でもなければ、そこまで急ぐことはないですが、既に一部が砕けてしまっていたり、大きくひび割れているような状態では一刻も早く修理・交換してもらいたいですよね。
            そのため、修理・交換の依頼から実行まで迅速に対応してくれるような業者がよいでしょう。
            対応が早いということは、それだけ仕事に対してしっかりしていると考えられます。
        
アフターフォロー
        ガラスの修理・交換後のアフターフォローサービスも選ぶポイントです。窓ガラスを交換すれば当然巨大なガラス板という粗大ごみが生まれます。 これを自分で処分しようとすると、粗大ゴミとして申請を出さなければならないため、手間やお金がかかります。 そこで交換後のガラスの処分をしてくれたり、補修後一定期間以内に割れてしまったりした際に保証してくれるようなアフターフォローを行ってくれる業者は優良業者であるでしょう。
事前に料金を提示してくれる
価格だけで判断をしてはいけないとは言いましたが、価格も業者の質を判断する上で重要なポイントです。 事前にどの程度料金がかかるかを提示してくれることはもちろん大前提で、その上で見積もりが正確であるかも重要です。 ただ、素人目線からすると見積もりが正しいかどうかなんて、知識がないため判断ができないですよね。 そのため複数の業者に見積もり依頼をして、価格を比較する相見積もりを行ってから業者を選ぶ必要があります。 見積もりをしてくれて信頼を感じたとしても、その内容が大雑把であとからいくらでも費用を追加できそうな書き方をしていると、業者としての信頼性は欠けると言っても過言ではありません。 逆に詳細までしっかりと記載している見積もりを出す業者は信頼性が高いでしょう。
まとめ
窓ガラスの補修と業者選びを解説しました。自力で補修することは可能ですが、傷を隠そうとして傷を増やしてしまうのは本末転倒です。 そのため、下手に素人が対処するよりもプロに任せた方が安全で確実に補修が行えます。 業者ごとにアフターフォローを含めたサービスも異なるため、相見積もりを3社程度とるのがいいでしょう。
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