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蜂の巣駆除に最適な時間帯は?雨の日が効果的?予防策・注意点・よくあるトラブルについて解説します!

蜂の巣を自分で駆除しようと考えているなら、刺されるリスクの少ない時間帯を選ぶべきです。そこで当記事では、蜂の巣駆除に最適な時間帯や天気による駆除にしやすさについて解説します。

目次

・蜂の活動する時間帯は?
 └蜂が活動するのは6時~21時頃
 └夜間活動する蜂も
・蜂の巣駆除に最適な時間帯は?
 └日没の数時間後から日の出前の時間帯が適切
└ハチの種類や季節によっては注意が必要
・蜂は夜の時間帯は大人しい?
 └アシナガバチ
 └スズメバチ
 └モンスズメバチは要注意
・蜂によるよくあるトラブル
 └刺される
 └洗濯物が干せなくなる
 └窓を開けづらくなる
 └ご近所トラブル
・蜂を近づけない、巣をつくらせない予防策
 └黒いものを避け、白いものを身に着ける
 └においの強いものを避ける
 └庭木や雑草を取り除く
 └自宅の庭を片付ける
・雨の日の蜂の巣駆除は効果的?
 └蜂は雨の日はあまり外に出ず巣の中にこもっている
 └自分で駆除する場合は殺虫剤は多めに散布する
・まとめ

蜂の活動する時間帯は?

蜂の巣駆除には、作業に適した時間帯があるため、蜂の活動する時間帯を理解せず「天気がいいから今のうちに駆除しよう」というのは危険です。 軽率に駆除しようとした結果、蜂が活発に活動する時間にぶつかって攻撃され、最悪の場合は生命が危機にさらされるといったケースも少なくありません。

自分で蜂の巣を駆除しようと考えているのであれば、蜂が活動する時間帯を理解しておきましょう。

蜂が活動するのは6時~21時頃

基本的に、蜂は早朝の6時から21時頃にかけて活動します。活動する時間帯は、人間と大差はありません。朝になったら餌を求めて巣から飛び立ち、日が落ちたら巣に戻ってきます。

日差しが強い日中は、巣の中の幼虫を外気温から守るために、巣の中で活動することが多くなります。ただし、個体によっては日中こそ元気に動き回るという個体もいるため注意は必要です。

日が落ち始めると視界が悪くなり、飛び回ることが難しくなるため外で活動していた蜂が巣に戻ってきます。夜は幼虫の世話をしたり、体を休めるなどして過ごしています。

夜間活動する蜂も

ただし、全ての蜂が夜間に活動を休止するわけではありません。中には夜こそ活動のピークという蜂も存在しています。中でも代表的なのが「モンスズメバチ」です。 モンスズメバチは平野部などに生息しており、ユーラシア大陸や日本の広い範囲に生息しています。

スズメバチの1種というだけあり、攻撃性は高めです。巣に近づいたりモンスズメバチを攻撃すると容赦なく襲いかかってきます。 スズメバチに比べると毒性は低いものの、アナフィラキシーショックを引き起こす可能性があるため注意が必要です。

また、モンスズメバチは、一見しただけではわかりづらい場所に巣を作るのも特徴です。主に地中や木の中、家屋であれば屋根裏といった、閉鎖空間に巣を作る傾向にあります。

モンスズメバチは夜間行動し、巣もわかりづらいため注意は必要です。しかし、個体数は減少傾向にあります。その理由は、餌となるセミが減っているためです。 日本ではセミが減少傾向にあると言われています。そんなセミを餌にしているため、モンスズメバチも減少していると言います。

蜂の巣駆除に最適な時間帯は?

蜂の種類によって活動する時間は違います。蜂の巣駆除に最適な時間帯以外に蜂の巣駆除をしてしまった場合、蜂を必要以上に刺激して攻撃されてしまう可能性があります。

そこで、以下では蜂の巣の駆除に最適な時間帯を解説します。

自宅に庭で蜂の巣が地中に作られているようなときには、どのように対処すればいいのか見ていきましょう。

日没の数時間後から日の出前の時間帯が適切

蜂の巣を駆除するなら、日没の数時間後から日の出前の時間帯が適切です。

蜂は夜になると視界が悪くなるため、活動も落ち着いてきます。多くの蜂は夕方から21時前後に巣へと戻るため、逃がすことなく駆除が可能です。

日中に駆除してはいけない理由は、蜂が活発に活動して巣にいないためです。巣が空の状態であれば、駆除もしやすいように思えます。 しかし、駆除している最中に一気に蜂が戻ってくると大変危険です。夜間とは違い日中は攻撃性も高いため、刺されるリスクも高くなります。

ただし、日中でも女王蜂しかいない時期があります。このような場合は、準備をしっかり整えたうえで、日中に駆除しても問題ありません。

ハチの種類や季節によっては注意が必要

自分で蜂の駆除をしようと考えているのであれば、蜂の種類や季節にも注意すべきです。

スズメバチやアシナガバチは、4月ころに冬眠から目覚めて活動を始めます。冬眠から覚めたばかりの時期は、女王蜂以外の蜂はいません。 巣作りも女王蜂1匹で行うため、蜂の巣のサイズも小さめです。自分で駆除するなら、女王蜂のみ対処すればいい4~5月が最適です。

7月以降は巣も完成して、蜂の数も大幅に増えています。巣のサイズもアシナガバチで20cm前後、スズメバチでは40cm~80cmほどになります。

この時期は、巣を守るために攻撃性も高くなっています。刺されるリスクが高いため、夏場に自分で蜂の巣を駆除するのはおすすめできません。 蜂の活動が活発になる季節の蜂の巣駆除は、専門の業者に依頼するのが無難です。

11月以降は女王蜂のみが冬眠の準備を始めます。女王蜂以外の働き蜂やオス蜂は寿命を迎え、女王蜂も冬眠のために巣を放棄します。 この時期は巣の中が空っぽになるため、安全に駆除することが可能です。

蜂は夜の時間帯は大人しい?

基本的に、夜間の時間帯は蜂の活動も落ち着く傾向にあります。蜂は暗闇の中では視界が悪くなり、自由に飛ぶことができないためです。

では、夜の時間帯に蜂はどのように活動しているのか、種類別に解説します。

アシナガバチ

アシナガバチの場合、夜間は巣の上に留まり周囲を警戒しています。巣に近寄っただけでは攻撃されませんが、危害を加えると一斉に動き出すため注意が必要です。

蛍光灯やヘッドライトなどの照明に向かって飛んできます。明かりを消すとその場に落ちるので、駆除をする際は明かりを巣に向けないようにするか、懐中電灯に赤いセロファンを貼り付けてください。

アシナガバチはもともと攻撃性が低く、比較的大人しい性格をしています。夜になるとさらに活動が鈍くなるため、駆除するのであれば夜間がベストです。

スズメバチ

スズメバチもアシナガバチ同様に、夜間は巣の表面で静止して周囲を警戒しています。スズメバチも夜間は目が効かないため、よほどのことがなければ巣を離れることはありません。 そのため、スズメバチの駆除も、基本的には夜の時間帯に行うのがいいと言えます。

アシナガバチと同じように、明かりを向けると近づいてきます。明かりを消すと地面に落下しますが、近づいた瞬間に刺されるため注意してください。

スズメバチの巣を夜間に駆除する際は、照明を向けると刺される危険があります。できるだけ日中のうちに巣の場所を確認しておくことをおすすめします。

モンスズメバチは要注意

他の種類の蜂とは違い、モンスズメバチは夜間に行動するのが特徴です。夜間でも樹液を採集したりと活発に活動しています。 スズメバチという名前がついているだけあり、攻撃性も高めです。巣の場所もわかりづらく「茂みに入ったらモンスズメバチに刺された」というケースも少なくありません。

モンスズメバチは家屋に巣を作ることはあまりありませんが、敵と認識すれば執拗に追いかけてくる習性を持っているため、もし駆除するなら業者に依頼するのが賢明です。

蜂によるよくあるトラブル

蜂は針や毒を持っており、攻撃性も高いため注意が必要です。例えば次にご紹介するように、さまざまなトラブルを招く元凶になります。
・刺される
・洗濯物が干せなくなる
・窓を開けづらくなる
・ご近所トラブル

以下では、蜂によって引き起こされるトラブルについて解説します。

刺される

蜂が怖いと感じる理由は、針で刺されるからではないでしょうか。近づくだけで鋭い毒針に刺されてしまいます。蜂に刺されると痛いだけでなく、腫れやかゆみも伴います。 さらに、蜂毒にアレルギーが有る人の場合、アナフィラキシーショックを引き起こし、最悪な場合命を落とす恐れすらあります。

万が一刺されてしまった場合は、傷口から毒を絞り出して洗うなどの応急処置をし、速やかに医療機関を受診しましょう。

洗濯物が干せなくなる

蜂が洗濯物に入り込み、干せなくなるケースも少なくありません。蜂は匂いが強いものに惹かれる習性があります。 香水や化粧品はもちろん、柔軟剤の匂いにも蜂は寄ってきます。「洗濯物を乾かそうとしたら蜂が入り込んでいて刺された」ということもあるため、注意が必要です。

窓を開けづらくなる

夏の暑い時期に室内を換気するために、窓を開ける人も多いはずです。そんな時、蜂が入り込んで大騒ぎになったという経験をしたことはありませんか?

特に自宅の軒下などに蜂の巣があった場合、高い確率で室内に侵入してきます。窓を開けても大丈夫なように、網戸で予防することをおすすめします。

ご近所トラブル

蜂の存在がご近所トラブルを引き起こす引き金になります。例えば、あなたの家の軒下に蜂が巣を作ったとしましょう。 巣の駆除を後回しにしたために、隣人が刺されて怪我をする恐れもあります。 この場合、あなたが直接手を出したわけではありませんが、刺された側はそう思ってくれません。蜂の巣がひとつあるだけで、ご近所との関係が悪化する可能性もあるのです。

蜂を近づけない、巣をつくらせない予防策

蜂のトラブルを予防する方法として、蜂を近づけない、巣を作らせないことが重要となります。そのためには、次にご紹介するポイントを押さえておきましょう。
・黒いものを避け、白いものを身に着ける
・においの強いものを避ける
・庭木や雑草を取り除く
・自宅の庭を片付ける

以下で詳しく解説します。

黒いものを避け、白いものを身に着ける

「蜂は黒いものに寄ってくる」という話しを聞いたことはありませんか?実際にアシナガバチやスズメバチは、黒色を攻撃対象とする習性があります。 髪の毛や黒目に反応して人間を襲うこともあるため、夏場は白い服を着用し、帽子で髪を隠すなどが有効です。

においの強いものを避ける

特に何もしていないつもりなのに、なぜか昔から蜂が寄ってきて困っていませんか?もしかしたら、香水や整髪料、汗の匂いが原因かもしれません。 蜂は強い匂いに引き寄せられる習性があります。夏場は強い匂いを消すために整髪料や香水を控えたり、汗拭きシートを用意するといいでしょう。

庭木や雑草を取り除く

蜂はイモムシや毛虫など、昆虫を幼虫の餌にしています。そのため、木や草花が多い庭などには、蜂の巣が作られやすい傾向にあり、害虫を狩ってくれることから、蜂は益虫とも呼ばれています。

ですが、人間も襲うため、危険であることに違いはありません。蜂が巣を作らない、近寄らせないためにも、庭木や雑草を取り除いて昆虫の発生を抑えましょう。

自宅の庭を片付ける

アシナガバチは雨風や直射日光を避けるために、人間の生活圏内に巣を作る傾向にあります。 自宅の庭にガーデニング用品などのさまざまなものを置きっぱなしにしていると、その陰に巣を作ってしまうのです。蜂に巣を作らせないために、自宅の庭を片付けましょう。

雨の日の蜂の巣駆除は効果的?

蜂の巣を駆除するなら、雨の日が効果的という話を聞いたことがある人もいるはずです。以下では、なぜ雨の日が蜂の巣駆除に効果的なのかを解説します。/p>

蜂は雨の日はあまり外に出ず巣の中にこもっている

雨の日に蜂の巣駆除を効率的に行える理由は、蜂が巣の中から出てこないからです。蜂の羽は雨水を含むと飛ぶことが難しくなります。 襲われたら逃げることが難しいスズメバチも、雨のお陰で動きが鈍くなっています。

上記のような理由から、蜂は雨の日はあまり外に出ずに巣の中にこもっていることが多いのです。巣から逃げ出す蜂が少ないということは、戻り蜂の対策につながります。

蜂の巣を駆除する際に厄介なのが、巣を駆除した後に元の場所に戻ってくる「戻り蜂」の存在です。 巣がなくなると、蜂はよりいっそう凶暴化します。人間が近づいただけで攻撃してくることもあるため、大変危険です。

雨の日に蜂の巣を駆除することで、逃げ出す蜂の数も少なくなります。結果、戻り蜂の被害を減らすことにつながります。

自分で駆除する場合は殺虫剤は多めに散布する

雨の日は蜂の動きに影響を与えますが、同様に、人間側にもデメリットがあります。蜂の巣を駆除する際に殺虫剤を吹きかけることになるのですが、雨の影響で殺虫剤の効果が薄れてしまうのです。

本来であれば1〜2本でいいところが、雨の日は4本使ってようやく駆除できるということもあります。 天候が崩れた結果、殺虫剤が足りなくなってしまい駆除ができなかった、という事態にもなりかねません。自分で蜂の巣を駆除する予定であれば、天気予報のチェックも忘れずに行いましょう。

まとめ

当記事では今回、蜂の巣の駆除に適した時期や時間帯について解説しました。

蜂の巣駆除に適している時間帯は、日没後と言えるでしょう。夜は基本的に巣の中にいるため、殺虫剤をかければ一気に駆除できるでしょう。 しかし、モンスズメバチなど、夜間に活動する蜂もいるため、油断せずにくれぐれも注意してください。

ミツバチ以外の蜂は、春になると女王蜂が冬眠から目覚め、1匹で巣作りを行います。この時期は巣のサイズも小さく、対処すべき蜂も女王蜂だけなので駆除は簡単です。

夏は蜂の活動も活発になり、数も多くなります。攻撃性も高くなる時期なので、迂闊に駆除しようとすると刺されてしまう恐れがあります。 蜂の活動が活発化する7~9月頃は、自分で駆除をしようとせずに専門の業者に依頼しましょう。

冬はアシナガバチやスズメバチは、女王蜂を残して寿命を迎えます。女王蜂も冬眠のために巣を放棄するため、安全に駆除することが可能です。

このように、蜂の巣の駆除には適した時期や時間帯があります。駆除のタイミングを逃した場合は、無理に駆除しようとせずに様子を見るか、プロの駆除業者に依頼しましょう。

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