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蜂が嫌いな匂いとは?ハッカ油・木酢液・燻煙剤の活用法、注意点を紹介!

害虫を寄せ付けない商品はさまざまありますが、実際虫が嫌う匂いは存在しています。 植物が虫に食われないように自衛のために出す匂いなどが存在し、そういった匂いが嫌いな虫は匂いから逃げるため、遠ざけられます。 今回の記事では蜂が嫌いな匂いと、その活用法を解説します。

目次

・蜂が嫌いな匂いとは?
 └煙・燻煙剤
 └ハッカ・ハーブ
 └木酢液
 └殺虫スプレー
・蜂が嫌いな臭いのアイテムの活用法
 └煙・燻煙剤
 └ハッカ・ハーブ
 └木酢液
 └殺虫スプレー
・蜂の巣を作らせないための予防策
 └甘い香り・臭いの強いものを置かない
 └隙間や通気口を封鎖する
 └庭木などを剪定する
 └過去に巣を作られたことがある場所を中心に
・ハッカ油を使用するときの注意点
 └効果はあまり長続きしない
 └肌荒れ
 └目に入らないようにする
 └ペットに使用しない
 └ガラス製やポリエチレン製を使用
・蜂を安全に駆除する方法
 └業者に依頼
 └自分での駆除はリスクが大きい
・蜂はコーヒーの匂いが嫌い?0円でできる撃退法
 └用意するもの・手順
 └注意点
・まとめ

蜂が嫌いな匂いとは?

古来より虫除けの香りは存在しており、自然界では不自然に虫が寄り付かない植物なども存在します。 そういったもの由来の成分を使った虫よけスプレーやお香などを活用することで虫が寄り付かない環境をつくれます。
攻撃的で危険な虫である蜂にも嫌いな匂いというものは存在し、ミント由来のハッカ油や、その他のハーブ類に木酢液、殺虫スプレーなどが該当します。

煙・燻煙剤

基本的に蜂はを嫌います。蜂の巣駆除の過程で巣を煙で炙るようにして蜂を殺す方法も存在します。 煙を嫌う理由としては「火を元にしたものである」という理由と、木材を燃やすと発生する木酢の匂いが苦手であるという理由があります。 生物にとって火は天敵です。 命を奪い、巣を破壊する火から生じる煙を生物的な本能から忌避するようで、一目散に逃げようとします。木酢については木酢液の項目にて解説しましょう。

ハッカ油・ハーブ

ミント由来の成分を抽出して作られているハッカ油や、もとより匂いの強いハーブ類は虫の中でも嫌うものが多い匂いです。 実はハーブは○○科の植物といった明確な定義があるわけではなく、雑多な植物がハーブ類として分類されています。 というのも、ハーブの定義は「香りの強いスパイスや鎮静・興奮作用のある香りを持つ緑色で柔らかい植物」というような大雑把なもので、その種類は膨大です。 当然中には虫除けには使えないハーブも存在するため、蜂避けに使うのであればミントや、ミントを元にしたハッカ油を使うのが無難でしょう。 ハッカ油を蜂が苦手としている理由は「メントール」という成分が原因で、匂い自体もミントそのままであるため、ミントの匂いが苦手な方でなければ清涼感のある匂いとして使えるでしょう。 ただペットを飼っている方はハッカ油の使用は気をつけなければなりません。 猫などは精油を分解する事ができないため、ハッカ油は猛毒になり、さまざまな体調不良や臓器不全を起こします。

木酢液

木酢とは木材を燃やした際に発生する「木の焦げ臭い匂い」の原因です。そんな木酢を集めた木酢液は木を燃やして作られているため、自然由来の成分です。 ただハッカ油のような清涼感のある匂いとはかけ離れた、木の焦げたきつい匂いがするため、洗濯物を干している場所に置けば洗濯物に匂いが移る可能性もあり、そもそも匂いを苦手としている方もいるでしょう。 ペットを飼っている方でも利用することができる虫よけであるため、ハッカ油が使えないという場合は木酢液が使えます。

殺虫スプレー

虫よけなら定番の市販品である殺虫スプレーを使用するというのも手です。 殺虫スプレー自体はその名の通り虫を殺すための道具ですが、成分の中には虫除けになるものも含まれています。 そのため、殺虫スプレーを蜂が巣を作りそうな場所に散布しておけば蜂よけが可能です。 ただ殺虫スプレーの成分は雨などで流れ落ちたり、雨がなくともそれほど長持ちはしないため、1、2週間程度で再散布しなければならず、長期間使用できる木酢液やハッカ油と比べると手間がかかります。

蜂が嫌いな臭いのアイテムの活用法

蜂が嫌う成分を解説したところで、続いてその成分を使った製品を活用する方法を解説しましょう。 基本的にどれも一般的な市販品として販売されているため、入手自体は容易でしょう。ホームセンターなどが近くになければネット通販サイトなどでも購入が可能です。 それぞれ使用に適した条件や、メリット・デメリットが存在するため自身の環境に合ったものを選ぶとよいでしょう。

煙・燻煙剤

煙を発生させる虫よけとして、燻製剤があります。いわゆるバルサンなどのゴキブリ駆除などに使われる殺虫剤ですが、市販品には蜂専用のものはありません。 しかし虫除け目的であればゴキブリ用でも問題なく使えます。 当然ながら基本的には室内用であり、空気が循環するような場所や野外ではハッカ油や木酢液などと比べると効果は大きく劣ります。 また、煙は人体にもペットにも植物にもよいものではないため、人やペットがいる状態や植物のある空間では使用しないようにしましょう。

ハッカ油・ハーブ

ハッカ油やハーブを使用した製品を使う場合は、スプレー状のものを使用することになります。 またこちらは前述したようにペットを飼っている家庭では取り扱いに注意が必要です。
ハッカ油スプレーは探せば市販品も存在しますが、自作することも可能です。 市販のハッカ油とエタノール、精製水を混ぜてスプレー容器に入れることでハッカ油スプレーとして使用できます。 ハッカ油スプレーを作るための材料は以下の通りです。
・ハッカ油:20滴から60滴、多い程虫除け効果も高まりますが匂いもキツく濃くなるため、お好みの量で調整するとよいでしょう。
・エタノール:10ミリリットル
・精製水:90ミリリットル
基本的にはエタノールと精製水を1対9の割合で配合し、そこにお好みの量ハッカ油を加える作り方になるでしょう。

木酢液

木酢液はそのまま市販品として販売している液体をペットボトルなどに詰め、穴をあけたものを巣ができそうな場所に置いておきます。 燃えた木の液体のようなものなので、環境に優しく畑やペットがいる環境でも利用できます。 ただし匂いがキツいため、洗濯物や玄関などの匂い移りが気になる場所ではハッカ油や殺虫スプレーの方が向いているかもしれません。

殺虫スプレー

殺虫スプレーは市販品をそのまま蜂の巣ができそうなところに吹きかけておけばいいので、もっとも手軽でしょう。 ただし前述したように雨などで流れてしまうため、あまり長期間持ちません。 定期的に吹きかける必要があります。人体への影響に関しては、最近の殺虫剤は安全性を高めたものが多いため、直接吸うような行為でもしない限りは問題ありません。 ただ、まだ免疫機能が未発達な乳児などが殺虫スプレーの混じった空気を吸うと悪影響がある可能性があるため、注意しましょう。

蜂の巣を作らせないための予防策

殺虫スプレーやハッカ油、木酢液で蜂が寄り付かないように対策ができるとはいえ、素人が蜂の巣ができそうな場所をすべて把握するのは難しく、そういった場所を一つひとつスプレーしていくのは困難でしょう。 そのため、蜂を寄り付かせないような製品を使う以外にも、蜂の巣そのものを作らせないための予防も必要です。 蜂の生態の基本として「既に蜂の巣がある場所に蜂は巣を作らない」というものがあります。 そのため実物の蜂の巣でなくとも、蜂に「別の蜂の巣がある」と勘違いさせるのも1つの予防策です。

甘い香り・臭いの強いものを置かない

蜂が嫌う匂いがあるということは、当然「蜂が好む匂い」というものがあります。 一般的なイメージとしてミツバチなどは甘いミツの香りに誘われるというものがあるかもしれませんが、何もこれはミツバチに限った話ではなく、蜜を作らない蜂も甘い香りに誘われます。 肉食の蜂であれば当然肉の匂いや強い臭いのするものにも惹かれるため、そういった臭いのするものを置かないようにしましょう。

隙間や通気口を封鎖する

蜂に巣を作られないようにするためには、物理的に蜂の巣ができる場所を塞いでおけばそこに巣を作られることはありません。 蜂が入り込みそうな隙間や通気口を封鎖しましょう。 もちろん通気孔自体は空気を通すためのものなので、完全に塞いでしまえば換気ができなくなり困ってしまいます。 なので、網などの空気を通すもので塞いでおくとよいでしょう。 ただ巣を作る場所の中には、塞ぎようがない場所や危険な高所なども含まれるため、そういった箇所はスプレーなどを活用するとよいでしょう。

庭木などを剪定する

蜂の巣は基本的に雨風を凌げる場所か、支えのある場所に巣を作る傾向があります。 そのため、できるかぎり雨風を凌げるような場所を減らすことが必要です。 庭木などはその筆頭であり、樹洞や木の根元の穴などは塞げばいいですが、枝なども葉っぱで雨風を凌ぎつつ巣を支えられる場所になるため、剪定して枝を減らすことが重要になります。

過去に巣を作られたことがある場所を中心に

蜂には帰巣本能があるため、過去に巣があった場所に戻ってくる女王蜂も存在します。 そのため一度巣を作られた場所は、再び巣を作るために狙われることがあります。 そのため、既に過去巣を作られたことがある場所がある場合は、そこを中心に対策を施していくとよいでしょう。

ハッカ油を使用するときの注意点

ハッカ油を使用する際にはいくつか注意点が存在します。 人間にとっては毒物というほどの毒性はないものの、ペットには猛毒として扱われることもあるため取り扱いに注意が必要です。 ペットがいない家庭であっても、刺激物であることには変わらないため、最新の注意を払って使用することをオススメします。

効果はあまり長続きしない

殺虫スプレーに持続力がないという説明をしましたが、これは単純に吹きかけるもので塗料のようにしっかり定着するわけでもなく、また防水性もないため簡単に水に流れてしまうからです。 そしてハッカ油スプレーも同じで、基本的に持続力自体は殺虫スプレーと大差ありません。 定期的に再散布が必要のため、そのような点を考慮して利用しましょう。

肌荒れ

ハッカ油は自然由来の成分が元とはいえ、人によってはアレルギー反応で肌荒れが起きてしまうことがあります。 そのため使用する際はマスクやビニール手袋などを着用した上で、なるべく肌に触れないように気をつけましょう。 なお、ハッカ油スプレー自体は使用しているハッカ油の配合量にもよりますが、虫除けスプレーとして自身にも使用できます。 ミント系の清涼感のある香りが苦手ではないという方であれば使用は問題ありませんが、肌荒れする人の場合は自分に使用することは控えた方がよいでしょう。

目に入らないようにする

ハッカ油は刺激が強いため、いくら希釈しているとはいえ目に入ると激痛を伴い、原液のまま目に入ってしまえば最悪失明の可能性もあります。 そのため取り扱いには注意しましょう。ハッカ油スプレーを作成中に目を拭ったり、スプレーを使用した後に目を拭ったりしないように、また真上に散布して目に入ったりすることもないよう、吹きかける角度や風向きなどには注意しましょう。

ペットに使用しない

猫など一部の動物は精油を分解できません。そのため間違えて舐めてしまえばハッカ油によって肝機能障害を起こしてしまう可能性があります。 室内外であれば問題ないというわけではなく、それこそ外作業でハッカ油スプレーを使用する際に着ていた服をすべてすぐに洗い、肌に付着したものもシャワーで洗い流すというのであれば構いませんが、そうでない場合は身体や服についたハッカ油スプレーの成分を舐め取ってしまう可能性があるため、使用するのは控えたほうがよいでしょう。

ガラス製やポリエチレン製を使用

ハッカ油そのものの成分が化学反応によって容器を溶かしてしまう可能性があるため、ハッカ油で溶かされる心配のないガラス製、あるいはポリエチレン製のスプレー容器に入れましょう。 スプレー容器は100円ショップなどでも購入できるため、比較的手に入れやすいポリエチレン製か、ガラス製のものを使用しましょう。

蜂を安全に駆除する方法

蜂というものは針を持ち、それを刺された際の痛みは我慢できるようなものではありません。 基本的に蜂は全体的にみれば攻撃的な種のほうが少なく、大抵は「巣に近づく」「相手から攻撃・驚かしてくる」といったことをしない限りは自分から襲ってくることはありません。 しかし、スズメバチを筆頭とした攻撃性の高い肉食の蜂は近づけば威嚇し、故意であろうとなかろうと巣に近づいた瞬間に刺してきます。 そして蜂駆除用の防護服は存在していますが、これも万能というわけではなく、スズメバチなどの太く長い針を持つ相手だとしゃがんだ際の膝部分など、防護服の生地が伸び切った部分は貫通してしまうため安全とは言い切れません。
つまるところ自力で駆除するという選択で安全な方法はないといってもよいでしょう。

業者に依頼

自力で駆除する際に防護服を着用しても蜂の種類次第では貫通されると言ったように、基本的に自力で駆除するのは安全ではありません。 ならばどうすれば安全に駆除することができるのかと言えば、業者に依頼するのがもっとも安全です。 自分は作業に加わらないため、万が一があっても少なくとも自分の安全は守られますし、作業を行うのは駆除経験のあるプロなので、作業も安心かつ確実に進められるでしょう。

自分での駆除はリスクが大きい

自力の駆除の危険性は語った通り、とくにスズメバチなどの毒を持つ種類の場合はアナフィラキシーショックという決して無視することができないリスクが存在します。 アナフィラキシーショックはスズメバチの毒によって人体の免疫機能が過剰反応を起こし、ショック死してしまうというものです。 人によっては死なない事もありますが、基本的には致死性の高いものであるため、自力での駆除はリスクが大きいでしょう。

蜂はコーヒーの匂いが嫌い?0円でできる撃退法

蜂はコーヒーの匂いが苦手です。もちろんただコーヒー豆を置いておけば迎撃できるというわけではなく、コーヒー豆を焼いた際の煙・匂いが苦手なのです。 そのため蜂をコーヒーで撃退するためには色々と準備と手順が必要です。

用意するもの・手順

コーヒーで蜂を撃退するために必要なものは、コーヒーかすと新聞紙、そして着火するものと灰皿などの燃えたコーヒーかすを置いておく受け皿です。 手順は簡単で、事前に新聞紙の上に置いて天日干しして乾かしたコーヒーかすを灰皿などの器に置いて着火するだけです。 コーヒーかすが燃えて匂いが発生すればOKであるため、手順そのものは単純ですが、コーヒーかすに着火するの少しコツがいります。 コーヒーかすに着火しやすくするためには、コーヒーかすに木くずなどを混ぜておくとよいでしょう。

注意点

コーヒーで蜂を撃退する際の注意点ですが、まず火を使うため周囲に燃え移るようなものが無いような場所で行いましょう。 最も、蜂が住む場所は基本燃えるものが近くにある事が多いため、水の入ったバケツなどを用意して万が一燃え移った際にすぐさま鎮火できるようにしましょう。 また、コーヒーかすを燃やした際に発生する匂いは煎じたコーヒーのようないい匂いとはかけ離れたキツイ匂いであるため、マスクなどをして直接吸わないように気をつけておくと良いでしょう。

まとめ

蜂が嫌いな匂いとその活用方法を解説しました。 蜂が嫌いな匂いを活用して対策できますが、蜂が巣を作ろうとする場所は蜂にとって理想的な環境であるため、同じ場所にまた巣をつくられてしまう可能性が高いです。 そのため対策しても蜂が寄り付いてしまいお悩みの方は、専門業者に一度相談してみましょう。

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