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【害鳥駆除】害鳥は自分で駆除できるのか?対策方法と業者に依頼する場合の注意点と費用相場

害鳥は、ごみ箱を荒らし、騒音や糞害を引き起こす迷惑な存在です。
放置すると、日常生活が不便になるばかりか、健康上に悪影響が出る恐れもあります。
しかし、法律の壁があり、自力での駆除は大変ハードルが高いことを知っておかなければなりません。
この記事では、害鳥への正しい対処法と、業者へ依頼する際の注意点や費用相場を解説していますので参考にしてください。

目次

・害鳥について
 └害鳥の種類・生態
 └害鳥が発生する理由
・代表的な害鳥被害について
 └ムクドリ
 └ハト
 └カラス
 └コウモリ
・害鳥の駆除方法
 └自分で駆除できるのか
 └市役所に対応してもらえるのか
・市役所のサポート内容
 └駆除の許可
 └駆除方法や対策のアドバイス
 └捕獲器や防護服の貸し出し
 └害獣駆除業者の紹介
 └駆除費用の一部負担
・業者に依頼する場合
 └駆除の流れについて
 └信頼できる業者の特徴
 └業者に依頼した場合の費用相場
・まとめ

害鳥について

害鳥とは、人間の生活環境に害をおよぼす鳥を指します。
ゴミ捨て場を荒らすカラスや、大声で鳴くムクドリなどが該当します。
害鳥について詳しく確認していきましょう。

害鳥の種類と生態

害鳥で最も代表的なのはカラスです。
カラスは日本全国に分布しており、群れを作って行動します。
緑の多い木を好んで巣を作る一方、照明などの人工物にも巣を作ることがあります。
春から夏は繁殖期のため気が荒く、巣の近くを通る人間に対し威嚇行動を取ることもあり危険です。
人を威嚇するときは背後から頭の上すれすれを飛ぶので、すぐその場を離れましょう。
雑食で、植物や農作物、虫、人間の残飯など何でも食べます。
ワシ、タカ、フクロウなどが天敵です。

公園や駅前など、日本のあちこちで見かけるハトも害鳥です。
日本全国に分布しており、平和の象徴として親しまれているハトですが、人間にさまざまな悪影響をもたらします。
雑食で、植物や木の実、ミミズなどを食べています。
栄養状態によっては一年中繁殖が可能なのも特徴です。

ムクドリは集団で駅前などにいる害鳥です。
春から夏にかけて繁殖し、1回に4〜7匹、年間2回子どもを作る繁殖力の強い鳥です。
木の洞や民家の軒先などに生息しています。
雑食性で、植物や果物、木の実、幼虫などを食べています。
昼間は数十羽ごとに分散して過ごす一方、夜になると1か所に集まるのが特徴です。
本来人里に生息する鳥ですが、近年、天敵であるワシ、タカ、フクロウや猫が近づかない街路樹などを住処にしはじめました。

コウモリも人間に害をもたらす生物です。
昼間は洞窟や天井裏などで休み、夜になると飛び回る夜行生物です。
初夏に出産を行い、一度に1〜3匹の子どもを産みます。
瓦の下、戸袋の仲、天井裏、換気口など、建物の隙間がコウモリの住処です。
冬から3月下旬にかけて冬眠を行い、蒸し暑い夏に活発な活動が見られます。
夏に高い気温が保たれる都市部は餌となる昆虫が多く、コウモリの繁殖に適している環境であるため、都市部で増加する原因となっています。

害鳥が発生する理由

害鳥が発生する理由のひとつは、天敵が存在しないためです。
動物にとって生存は最優先事項であり、安全な場所に移り住む行動はごく自然なことです。
都市部は害鳥の天敵である猛禽類が存在しないため、生物界では力の弱いハトなども大繁殖してしまいました。

もうひとつの理由は、餌が豊富であることです。
都市部は人間が廃棄した生ゴミが大変豊富で、害鳥が餌として食べます。
定期的に廃棄される生ゴミを食べれば、餌を集めにくい自然界よりも楽に生活できるので住み着いてしまうのです。
その結果、多くの害鳥が都市部に適応し活動範囲を広げています。

代表的な害鳥被害について

ここでは、害鳥でよくある被害を説明します。
生ゴミを荒らす、騒音や糞害など、迷惑な鳥ですので、駆除するか、寄り付かないような対策が必要です。

ムクドリ

ムクドリは群れで街路樹などを住処にする習性があるため、大きな鳴き声が問題です。
多いときには群れは数万匹にもなり、深刻な騒音をもたらします。
ムクドリの騒音は都市部で大きな問題になり、自治体が対策に乗り出すなど、被害が深刻化しています。
さらに、街路樹の下には大量の糞が落ち、汚れや雑菌を含むため非常に不潔です。

ハト

ハトの被害は糞によるものが多いです。
悪臭や清掃費用が発生します。
上空から落下し、頭や衣服に付着してしまうこともあり厄介です。

しかも、ハトの糞には多くの病原菌が潜んでいるため、気をつけなければなりません。
ハトの糞が乾燥すると、細かい粒子となって空気中を漂います。
抵抗力が弱った人が粒子を吸い込むと体内で増殖し、さまざまな病気を引き起こします。
重症化はまれですが、死に至るケースもあり、軽視はできません。
インフルエンザに似た症状のほか、肺炎や気管支炎、食中毒の症状が発生します。
ベランダや庭などで糞を発見した場合は、直接触らず速やかに清掃しましょう。

カラス

カラスの害鳥被害で代表的なものはゴミ置き場を荒らすことです。
ごみ袋の中の残飯を食べようと袋を破るために、ゴミがあたりに散乱し周辺を汚します。

また、カラスは非常に縄張り意識が強く、巣に近づくものを攻撃します。
特に、繁殖期はヒナを守るため過敏になり、鳴き声や攻撃行動で人間を威嚇、攻撃するため危険です。

コウモリ

コウモリは瓦や戸袋、天井裏、換気口など、人間のすぐ近くで生活するため、建物への被害が深刻です。
外壁や天井裏が糞尿で汚れるのに加え、コウモリに寄生したダニやノミがまき散らされ、放置すると非常に不潔になります。

また、夜行性のコウモリが建物の隙間で活発に生活するため、深夜は騒音に悩まされます。
コウモリから狂犬病に感染した例もあるため危険です。

害鳥の駆除方法

害鳥の深刻な被害に遭っている方は、すぐにでも駆除したいことでしょう。
しかし、害鳥駆除は勝手に実施できない理由があります。
害鳥の駆除を検討する際には、絶対に知っておかなければならないほど重要です。
詳しく確認していきましょう。

自分で駆除できるのか

まず、害鳥は行政の許可なく駆除できません。
生態系のバランスを考え、生物の捕獲や狩猟を管理する鳥獣保護法により、許可なく駆除することは禁じられています。
駆除するには行政への申請が少なくとも必要で、許可がおりてはじめて駆除が可能です。
許可なく駆除を行った場合、懲役または罰金が課されることがあります。
どれだけ被害にあっていても、無許可で駆除することはやめましょう。

さらに、駆除の方法によっては狩猟免許が必要な場合もあります。
しかし、害鳥の駆除のために一般家庭で狩猟免許を取得することは大変難しいです。
害鳥の自己駆除は大変ハードルが高いと言えるでしょう。

市役所に対応してもらえるのか

害鳥を個人で駆除することは難しいですが、行政に駆除を依頼できるのでしょうか。
都市部で害鳥被害は深刻化しているため、地域によっては害鳥対策を行っています。
たとえば、会津若松市では、拍子木やピストルを使用した市街地のムクドリとカラスの追い払いを行っています。

しかし、鳥獣保護法によって保護されている害鳥に関しては、基本的に殺処分はできません。
市役所であっても、追い払い、寄せ付けない程度にとどまり、根本的な駆除は行わないことがほとんどです。

市役所のサポート内容

市役所は駆除を直接実施せず、市民の依頼により器具の貸し出しや、駆除業者の紹介などのサポートを行います。
住んでいる市のホームページや問い合わせ窓口から、駆除に関する情報を得られるので調べてみてください。

駆除の許可

市役所は、害鳥を駆除する申請を受け付けています。
申請者から申請された捕獲の許可申請書、実施する人間の名簿、捕獲場所などを確認し、許可を出します。
許可が出る前に駆除を行った場合、処罰される可能性もあるため、勝手に駆除することは絶対にやめましょう。

駆除方法や対策のアドバイス

市役所の対応部署に相談すると、駆除に関するアドバイスをもらえます。
安全な駆除の方法や道具、注意点などについて助言を受けられるので、参考にしましょう。

捕獲器や防護服の貸し出し

例は少ないですが、市役所によっては、捕獲のためのケージや防護服を貸し出しているところもあります。
ケージや防護服は数十万円するものもあり、経済的負担なしに借りられるのはうれしいサービスです。

害獣駆除業者の紹介

市役所では直接駆除作業を行いませんが、駆除業者の紹介を行っています。
駆除を専門に請け負うプロフェッショナルであるため、安全・確実な駆除が期待できます。
しかし、費用や対応の丁寧さは業者によって差があるため、複数業者を比較して最適な業者を選定しましょう。

駆除費用の一部負担

駆除費用の一部を行政が負担する制度です。
たとえば、横浜市はカラスの巣を除去する費用の一部を負担しています。
指定業者を利用することが条件ですが、かかった費用のうち、12,000円を上限とする補助金が受けられます。
また、高知県日高村でも、鳥獣被害対策として補助金の利用が可能です。
駆除業者に依頼すると費用がかかるため、一部でも負担が軽くなると助かるのではないでしょうか。
市役所のサービスをうまく活用することで駆除費用がお得になるため、ホームページなどでしっかりと情報を集めましょう。

業者に依頼する場合

害鳥の駆除は、専門の駆除業者に依頼することをおすすめします。
鳥獣保護法をクリアするハードルが高く、一般人はほぼ害鳥をとらえるスキルを持っていません。
個人で行うことは難しいため、専門家に任せた方が安心で確実です。
業者に依頼する上で知っておきたいポイントをご紹介します。

駆除の流れについて

実際の駆除の流れは以下のとおりです。

まず、電話や問い合わせフォームより、駆除業者に連絡します。
24時間相談を受け付けている業者もあり、急ぎの場合でも対応してくれます。
また、事前に害鳥による被害状況をまとめて、報告できるように準備が必要です。
ハトやカラス、ヒヨドリなど、種類に応じて対策は異なるため、どの害鳥なのかしっかり確認しておきましょう。
また、出張料や調査料がかかるのか、事前に確認しておくことも大事です。

次に、駆除業者が害鳥の被害状況を確認し、見積もりを出します。
業者によっては、即日駆けつける企業もあるため、緊急性のある場合は即日対応可能な業者に依頼するとよいでしょう。

見積もりを確認し、費用の相場とあっているか、作業内容に問題はないかを確認し、依頼するかどうかを決定します。
提示された対策を講じることで根本的に解決するのか、疑問点はこの時点でクリアしておかなければ、後でトラブルになるため注意が必要です。
再発防止のアフターフォローは特に大事ですので、明確にしておく必要があります。

最後に駆除作業を行います。
予定の作業がしっかり行われるか確認しましょう。
駆除実施を行ったら終わりではありません。
害鳥が戻ってこないかしっかりと監視し、万が一再発したらすぐに業者に連絡しましょう。

信頼できる業者の特徴

駆除業者は数多く存在しますが、できれば優良企業に依頼したいものです。
業者選定ではまず費用が心配ですが、費用以外にもチェックすべき部分があります。
信頼できる駆除業者の特徴を挙げますので参考にしてみてください。

まず、駆除の費用と作業内容が明解であることです。
費用をしっかり明示しない業者は信頼できません。
基本料金がお得な一方で、調査料が高額なケースや、後で不明瞭な追加費用を請求されるケースがあります。
優良業者は、料金体系と作業内容が明確であるため、後から追加費用がかからず、安心して依頼できます。

次に、アフターフォローが充実していることです。
カラスをはじめとした害鳥は大変頭がよく、駆除しても、時間が経つと戻ってくることがあります。
万が一再発したときに、追加料金なしで再駆除ができる業者は優良企業と言えます。
その場しのぎではない根治ができるため、しっかり駆除したい方はアフターフォローを重視すると良いでしょう。

また、即日対応できるかも重要です。
害鳥が集まることを放置しているとどんどん繁殖を行い、数が増殖してしまいます。
駆除は早く始めるほど効果があるため、依頼してすぐに対応できる業者を選びましょう。

業者に依頼した場合の費用相場

作業範囲や被害状況により変動がありますが、ムクドリの駆除の相場は30,000円〜100,000円ほどが多いです。
安く済ませたい場合は、複数の駆除業者から見積もりを取りましょう。
ひとつの駆除業者の見積もりだけでは、お得なのか割高なのかがわかりません。
費用と作業内容、対応内容などを考慮し、最もバランスの良い業者に依頼するのがコストパフォーマンスに優れた選定方法です。

安く済ませるだけでなく、しっかりした駆除業者に依頼したい場合は、「駆除の窓口」をおすすめします。
駆除の窓口は、ハト、カラス、ムクドリ、コウモリを対象とする害虫駆除サービスです。
ムクドリ駆除の基本費用は、最長5年のアフターフォローを含んで税込7,700円であるため、大変リーズナブルと言えます。
しかも、出張費や見積もりが無料です。
スピードが必要な案件でも即日対応できる場合があるため、数が増える前の対処が期待できます。
しかし、一部の地域はサービスの対象外であるため、対象地域であることをホームページなどで確認して利用しましょう。

まとめ

害鳥は人々の生活を悩ませる厄介な存在です。
しかし、鳥獣保護法があるため、一般人が駆除するにはハードルが高く、手間もかかります。
そのようなときは、駆除業者に依頼してください。
安全・確実に駆除できます。

作業内容と費用を明確に提示できる業者や、アフターフォローが充実している業者を選びましょう。
また、複数の業者に見積もりを依頼し、費用と対応や作業内容を総合して決めるとコストパフォーマンスが良い業者を選定できるためおすすめです。

迷ったときは、「駆除の窓口」に依頼するのがおすすめです。
基本料金は相場よりも大幅に安い税込7,700円からと大変リーズナブルです。
最大5年のアフターフォローや、出張費用がないため大変お得に駆除が受けられます。
駆除業者の選定に迷ったら利用してみてください。

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