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【アライグマ駆除】アライグマを駆除する方法と対策・おすすめの業者についての紹介

家にアライグマが出たらどう対処すればよいのでしょうか?
害獣であるアライグマは、農作物を荒らすだけでなく、危険な感染症を保有しているため、適切に処置しなければいけません。

この記事では、アライグマの生態に基づく、安全な駆除方法、確実な予防方法やおすすめ業者を解説しますので参考にしてください。

目次

・アライグマの特徴について
 └アライグマの生態
 └アライグマの繁殖と寿命
 └アライグマの食べ物
 └アライグマの糞
・アライグマの被害
 └農作物を食い荒らす
 └屋根裏などに住み着く
 └感染症の危険性がある
・アライグマを見つけた場合
 └近づかない・触らない
 └餌を与えない
 └捕まえない
・被害に合わないための対策
 └餌となるものをなくす
 └侵入させない
 └忌避剤などの対策アイテムの使用
 └超音波を使って追い出す
・おすすめの業者についての紹介
 └駆除の流れについてす
 └信頼できる業者の特徴
 └業者に依頼した場合の費用相場
・まとめ

アライグマの特徴について

アライグマの愛嬌のある見た目から、温厚で人懐っこい印象を受けます。
しかし、気性が荒く、農作物を食い荒らすなど、農業関係者を悩ませる厄介な存在です。
アライグマの特徴を詳しく確認しましょう。

アライグマの生態

アライグマは1980年代から1990年代にかけてアメリカから輸入されて日本にやってきました。
気性が荒いため、捨てられたり、逃亡したりして繁殖し、47都道府県全域に分布するまでに拡大しました。

体長は40〜60cmで、鼻すじと目の周りが黒く、尻尾の縞模様が特徴です。
可愛らしい見た目に反し性格はどう猛です。
子どもがいる個体は特に気性が荒いので、決して近づいてはいけません。

特定外来種に指定される害獣にあたり、ペットとして飼育することは禁止です。
また、日本生態学会により「日本の侵略的外来生物ワースト100」に選ばれるなど、日本に深刻な被害を与える生物です。

アライグマは、アナグマの穴や廃材の下、屋根裏などの狭い所を住処にする習性があります。
狭い場所への侵入は得意ですが、穴を掘ることはしません。
複数の住処を点々とする行動パターンがあり、餌が豊富なので、都市部のアライグマは行動範囲が狭いです。
跳躍力は100cmを超えますが、障害物を飛び越えず、障害物の上に乗る性質があります。
また、嗅覚に大変優れています。

繁殖力が非常に強く、爆発的に増える恐れがあるため、自宅周辺にアライグマを発見した場合には早急な駆除が必要です。

アライグマの繁殖と寿命

アライグマは、1月〜2月に交尾をして、3月〜4月ごろに出産をします。
1回の出産で1〜6匹の子どもが生まれ、死ぬまで子どもを生み続けるほどの繁殖力があります。

野生のアライグマの寿命は5年ほどです。
日本において天敵が居ないことが、繁殖しやすい環境を作り出しています。

アライグマの食べ物

アライグマは、雑食のため何でも食べます。
両生類や爬虫類、魚類、鳥類、虫、農作物に至るまで幅広く捕食します。
時には人やペットが襲われることもあり、特にペットは食べられてしまうこともあるため注意が必要です。

厄介なことに、在来種を捕食し、追い出すこともあります。
貴重なサンショウウオなども捕食するため、生態系に悪影響のある外来生物です。

食べないものを探すのが難しいアライグマですが、口に入れば良いという性格ではありません。
農作物などは旬のものを好んで食べるなど、非常にグルメです。
熟すまで手を出さず、出荷時期になってから食べられるので、農家の方から見れば大変嫌がられる存在です。

アライグマの糞

アライグマの糞は5〜18cmほどの大きさで、色は食べたものによってさまざまです。

道路沿いや庭などの目立つ場所に糞をすることが多く、1カ所に糞をためるのが特徴です。
屋根裏に住み着いたアライグマは集中的に糞をするため、悪臭を伴い、シミや腐食につながることもあるため、放置しないようにしましょう。
アライグマの糞被害が続くと、住居が痛み、資産価値が下がりかねません。

糞の処分には注意が必要です。
さまざまな病原菌が潜んでいるため、素手で触ってはいけません。
糞が体内に入らないように必ずマスク、ゴーグル、ゴム手袋を着用しましょう。
糞をごみ袋に入れたら、次亜塩素酸ナトリウムやエタノールなど、殺菌力の高い薬剤で糞があった場所を殺菌します。

しかし、再度糞をされる可能性が高いため、解決にはアライグマ本体を駆除し、再侵入を防ぐことが重要です。

アライグマの被害

アライグマによる被害はさまざまで、特に農家の方は被害に悩まされています。
詳しく確認していきましょう。

農作物を食い荒らす

アライグマによる農作物被害は増加の傾向があります。
農林水産省の調査では、令和2年の被害金額は4億円にものぼります。
全国のアライグマ捕獲数は増加傾向ですが、被害金額が減る様子はありません。

アライグマは、果実や野菜を食い荒らすだけでなく、枝を折られることにより木自体がダメージを受けるため、農家の方を悩ませています。

屋根裏などに住み着く

アライグマは感染症を多数保有しているため大変危険です。
アライグマの保有する感染症の一例をご紹介します。

狂犬病は、発症すると致死率100%の恐ろしい病気です。
噛まれる、引っかかれるなどの外傷を通して狂犬病ウイルスに感染し、知覚異常や攻撃性、水を嫌がるなどの症状を経て昏睡し、呼吸停止で死に至ります。
危険な感染症であるため、注意が必要です

レプトスピラ症は、レプトスピラと呼ばれる細菌が引き起こす感染症です。
尿や汚染された農作物などから体内に入り、黄疸、出血、腎機能障害を引き起こします。
糞尿から感染するため、処分する際には十分な装備を整えましょう。

アライグマ回虫症は、アライグマ回虫が原因となる感染症です。
アライグマの糞とともに排せつされた虫卵により、幼児は重篤な中枢神経系異常、大人は視力障害などが起こります。
虫卵は直射日光がなければ長く生存するため、屋根裏は住処として最適です。
アライグマが近寄らない環境を作りましょう。

アライグマに付着したダニやノミから引き起こされる疥癬も問題です。
体内に入ると、角質が増殖し、激しいかゆみに襲われます。
アライグマへの直接の接触や、住処から感染するため、接触を避ける必要があります。

以上のように、アライグマは多くの感染症を保有している動物です。
直接の接触はもちろん、糞便や住処なども感染原因となるため、迅速な駆除や、寄り付かせない対策が大変重要です。

アライグマを見つけた場合

アライグマに遭遇してしまった場合、どうすればよいのでしょうか。
農作物を荒らす害獣であるため、農家の方はすぐに駆除したいと思うでしょう。
ここでは、アライグマに遭遇した場合の対応方法を説明します。

近づかない・触らない

とても気性が荒く、凶暴なため、アライグマに遭遇した場合は、決して近づいてはいけません。
むやみに近づくと警戒心から暴れてけがをするおそれがあります。
直接的な傷だけでなく、感染症を発症するケースもあるため、近づかないようにしましょう。

餌を与えない

アライグマに餌を与えてはいけません。
餌場の位置を記憶し、餌場の範囲を行動範囲とする習性があります。
餌を与えることにより、アライグマの行動範囲が拡大するのに加え、数を増やす原因にもなります。

また、野良猫や犬への置き餌を食べたアライグマが、餌場と認識し居つくこともあるため、置き餌はやめましょう。

捕まえない

アライグマを捕まえることは鳥獣保護管理法により禁止されています。
自治体から捕獲許可が出るまでに少なくとも2週間かかるため、目の前にいるアライグマをすぐには駆除できません。
急ぐ場合は駆除業者に依頼しましょう。

被害に合わないための対策

アライグマの被害を避けるためには、近寄らせないことが重要です。
アライグマにとって住みにくい、不快な環境にするとよいでしょう。

餌となるものをなくす

真っ先に行うべきは、アライグマの餌をなくすことです。
餌を放置すると、餌が豊富な場所だと認識され、頻繁にやってきます。
庭の生ゴミを放置しないように、必ず蓋付きのゴミ箱に変更しましょう。
置き餌もアライグマを呼び寄せるため行うべきではありません。

畑や果樹園は農作物の宝庫で、アライグマに狙われることが多いです。
農作物が実ったらすぐに収穫すること、廃棄作物も放置しないことが重要です。

アライグマは執着心が強く、餌が豊富な場所を何度も訪れます。
生ゴミや農作物を迅速に片付けて、アライグマが寄り付かない環境を作りましょう。

侵入させない

アライグマの被害に合わないために、家に侵入させないのが最も効果的です。
狭い場所を好むアライグマは、10cmほどの穴でも通過して家屋に侵入してきます。
穴や隙間を金網などで塞ぎ、侵入されないようにしましょう。
アライグマは手先が器用で、柔らかい材質の網は切断されるため、金属製にすることが大事です。

屋根裏は、特にアライグマが住み着く場所です。
しっかりと通り道を塞ぐとともに、高い木を切り、ベランダや屋根にアクセスできないようにしましょう。

畑などはフェンスを設置するか、電気柵を設置するのが有効です。
アライグマは柵をジャンプして飛び越えようとせず、対象に乗る性質があるため、電気柵は有効です。
人間がまたいで出入りできる高さでも効果があるので、農作業に影響しません。

忌避剤などの対策アイテムの使用

忌避剤はアライグマを追い出し、寄せ付けないために有効なアイテムです。
置くだけで効果を発揮する便利なもので、ネットショップでも手に入れられます。
アライグマは嗅覚が大変優れているので、過敏に反応し退散します。

しかし、そのうち臭いに慣れてしまい効果を発揮しなくなるので、効果は一時的です。
追い出したあとで侵入経路を塞ぐことが重要です。

超音波を使って追い出す

アライグマを追い出すには超音波が手軽です。
アライグマだけが聞き取れる波長の音を出し、退散させられます。

しかし、若い人は聞こえることがあるので、調整機能のある機種がおすすめです。
また、ペットに影響することがあるため、屋内での使用は避けましょう。

超音波は、忌避剤と同じく根本解決にはなりません。
追い出した後に入口を塞いで、再度の侵入を防ぐことが重要です。

おすすめの業者についての紹介

アライグマの対策は、駆除業者への依頼が確実です。
一般人による侵入経路を塞ぐ作業は確実性に欠け、アライグマの糞尿は危険を伴います。

自治体は申請が受理されるまで2週間かかるため、急いでいる場合は対応できません。
さらに、自治体は罠の貸し出しが主で、追い出しや侵入防止措置、糞尿の清掃は対応しない場合が多いです。

駆除業者であれば、アライグマの生態の知識と長年の経験から、迅速で確実な対策を行えます。
アライグマの駆除は駆除業者に依頼することをおすすめします。

駆除の流れについて

まず、被害状況を駆除業者に相談します。
連絡を受けた駆除業者が現地調査を行い、侵入経路を判断し、有効な対策を考えます。
調査は有料の場合と無料の場合がありますので、事前に確認しておきましょう。

次に、駆除業者による捕獲、または追い出しが行われます。
最後に、侵入経路をしっかりと塞ぎ、アライグマの住処の消毒、清掃を行い完了です。

信頼できる業者の特徴

アライグマ駆除は、信頼できる業者に依頼したいものです。
技術や知識のない駆除業者は、的確に駆除できないどころか、処理しきれなかった糞尿などによる健康被害のリスクにさらされます。

まず、対応できる害獣が多い業者を選びましょう。
アライグマだと思っていたら、違う害獣の仕業だったケースがあります。
対応できる害獣が多い駆除業者は、豊富な知識から、その場で害獣ごとに最適な対応を提案できます。

保証がしっかりしている業者もおすすめです。
アライグマは、追い出しても戻ってくることが多い害獣です。
追加の対策を依頼できることで完全な駆除が期待できます。

さらに、利用者の口コミなどを参考にして、評価のよい業者を選びましょう。
悪徳業者を避けられ、作業内容や料金のトラブルに遭う確率を下げられます。

また、駆除作業を行う際の、近所への配慮も確認しましょう。
自分の家も害獣被害にさらされるかもと不安になる人は多いです。
近隣に被害や駆除作業を知られないように、企業ロゴのついていない車の使用や、話し声を小さくするなどの配慮ができる企業を選びましょう。

業者に依頼した場合の費用相場

駆除業者に依頼した場合、30坪の家で10万円から40万円ほどが相場です。
しかし、駆除の範囲や作業内容により費用は変わるため、作業内容を確認することが重要です。
複数の業者に見積もりを依頼し、値段が安く、作業内容に納得できる駆除業者を選びましょう。

まとめ

アライグマの生態、駆除方法、再発防止の方法、おすすめ業者を解説しました。
アライグマは、姿は可愛らしいですが、農作物などへの被害をもたらす害獣です。
アライグマの被害を防ぐために、駆除だけではなく、餌となるものを放置しない、侵入経路をあらかじめ塞ぐなど、侵入予防を日頃から行うことが重要です。

接触による感染症への感染や、侵入経路の閉塞が不安な場合は、知識と経験を積んだ専門業者への依頼を検討してください。

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