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【シロアリ駆除】シロアリ被害を予防するための対策・注意点を解説!

シロアリはとても小さいため、さまざまな経路から侵入してくる厄介な生物です。
予防には、生態を考慮した対策が有効であり、押さえておくべきポイントがあるので、しっかりと頭に入れておきましょう。
この記事では、シロアリ被害を予防する対策に加え、業者に依頼する際のポイントについて詳しく説明していますので参考にしてください。

目次

・シロアリの予防は必要?
・シロアリの生態について
 └シロアリの種類
 └巣の特徴
 └生息する上で必要な条件
・シロアリの侵入経路
 └蟻道を通しての地面からの侵入
 └羽アリによる侵入
・自分で予防する際のポイント
 └切り株・残材を置かない
 └鉢植えに注意
 └水漏れや雨漏りがないか
 └換気口の前に物を置かない
・薬剤等を使う場合の予防方法
 └準備するもの
 └木部用・土壌用薬剤を用意する
 └噴霧器を用意する
 └作業用・防毒マスクを用意する
・シロアリを見つけたらどうすればいい?誰でもできる応急処置を3つ紹介!
 └ガムテープを使って取る
 └掃除機で吸う
 └水を使って流す
・作業する際の注意点
・作業前に撮影をしておく
 └予防作業は2人以上で行う
 └子供やペットは避難させる
 └作業が終わった後は掃除をする
・業者に依頼する場合
 └良い業者を見極めるポイント
 └駆除の窓口におまかせ
・まとめ

シロアリの予防は必要?

結論からいうと、シロアリ予防は必要です。
シロアリは家の木材を食い荒らす習性があり、被害にあってからでは費用が割高になることが多いです。

シロアリの被害にあった箇所の復旧が必要な場合や、住宅の強度に関わる部分にまで被害がおよんだ場合、莫大な費用がかかります。

シロアリは、被害にあってから駆除する予防をした方が、コストが安くすむことが多いです。

シロアリの生態について

シロアリを予防するにあたり、シロアリの生態を知っておきましょう。

シロアリの生態を知ることで、行動パターンが分かります。
パターンを把握できれば、侵入経路やポイントを押さえた効率的な予防ができるでしょう。
ここでは、シロアリの生態について詳しく確認していきます。

シロアリの種類

日本に生息するシロアリで、建物に悪影響を与えるのはヤマトシロアリとイエシロアリです。

ヤマトシロアリは体長3〜5mmで、主に1階部分に被害を与えるシロアリです。
繁殖時期には羽アリになり、2月から6月ごろの雨上がりの蒸し暑い昼間から夕方に巣作りのために飛び立ちます。
気温によって飛び立つ時期に違いがあり、その数は数百から数千匹程度です。

イエシロアリの体長はヤマトシロアリよりも大型です。
被害の進行が早く拡大する傾向があり、建物全体におよぶことがあります。
羽アリは6〜7月ごろの蒸し暑い日の夕方に巣作りのために飛び立ち、電灯に集まる習性があります。

どちらも、水を確保しやすい湿った場所を好んで巣を作る傾向があります。

巣の特徴

ヤマトシロアリは、家の床下、雨漏りする天井裏や浴室などに巣を作ります。
ひとつの巣あたり1〜2万匹にもなりますが、少数でも巣を形成する場合があるので非常に厄介です。
行動範囲が狭いのが特徴で、ひとつの住宅に2、3個の巣が見られるケースもあります。

イエシロアリは壁の間や浴室下の土、切り株などに塊上の巣を作ります。
数は数十万から数百万匹の大群になることもあり、行動範囲は広範囲に及びます。
巣と別の場所に分巣を形成することもあります。

生息する上で必要な条件

シロアリが生きていくうえで必要なのは、餌、水、温度、酸素です。

どの生物も生存のために栄養が必要で、シロアリの場合栄養にするのは木材です。
倒木や枝、落ち葉を主に栄養源とする一方、本や畳などの人工物も餌にします。

シロアリは乾燥に弱いため、湿度が高い場所を好みます。
特に床下は湿気がたまりやすく、手入れされていないとシロアリの格好の住処になってしまいます。

ヤマトシロアリは12〜30℃、イエシロアリは17〜32℃を快適と感じます。
快適な温度帯を外れた場合、適温の場所を求めて移動します。

シロアリにとって適温の場所に、生存に欠かせない栄養、水、酸素と条件が揃えば侵入され巣を作られます。
シロアリの快適な環境にしないことが、予防する上でとても重要です。

シロアリの侵入経路

シロアリはどのように住宅に侵入するのでしょうか。
主な侵入経路は、蟻道からの侵入と、羽アリによる侵入に分けられます。
シロアリを予防するためにも、侵入経路について知っておくことが重要です。

蟻道を通しての地面からの侵入

シロアリは、切り株や枯れ木などから土の道である「蟻道」を伸ばして床下などに侵入します。
シロアリは外気や光を嫌うため、基本的に土の中を移動して餌である木材を探します。
しかし、床下にたどり着くには、どうしても外に出る必要があります。

そこで、土やシロアリの排泄物や分泌物を混ぜて固めたトンネルのようなものを作り、巣にする木材まで到達させたものが蟻道です。
蟻道は、生活する上で必須な水や餌を運ぶために使われると同時に、外敵から身を守れます。
よって、蟻道がある家は、シロアリによる被害がはじまる家であると判断できます。

羽アリによる侵入

シロアリの巣から大量の羽アリが飛び立ち、暖かく湿気に満ちた生育に適した場所に巣を作ります。
これが羽アリによる侵入です。

電灯の光によってくる性質があるため、窓、ベランダなどから侵入し、浴室やキッチンの床下などに巣を作ることもあります。

自分で予防する際のポイント

大事な家屋を守るためにも、シロアリ予防は欠かせません。
シロアリの被害が発生してしまうと、多額の修繕費用が発生するケースもあるため、こまめに予防することが大事です。
ここでは、予防について詳しく確認していきましょう。

切り株・残材を置かない

木材はシロアリの餌となるため、木材のある場所にシロアリは寄ってきます。
切り株DIYの廃材などは、シロアリの格好の餌になるので庭にある場合は撤去しましょう。

鉢植えに注意

地面の中を進んでくるシロアリにとって、鉢植えは便利な通り道です。
地面から登ってこられないように、鉢植えを置くウッドデッキは防蟻効果のあるものに換えることでシロアリの通行を抑えることが可能です。

水漏れや雨漏りがないか

水は生物にとって大切な要素であり、シロアリにとっても例外ではありません。
シロアリは水を運ぶ能力がないため、湿気の多い場所に好んで巣を作ります。
湿気が充満した場所は、シロアリに水を提供しているも同然なので、水漏れや雨漏りがある場合は修理して余分な湿気を排除しましょう。

換気口の前に物を置かない

床下の換気口は、空気の循環に欠かせない場所です。
換気口の前に物があると、床下の空気の入れ換えができず、シロアリに好ましい環境になってしまいます。
床下は湿度がたまりやすく、シロアリが屋内に侵入する足がかりになりやすい場所です。
風通しをよくすることで湿度を下げ、シロアリが寄り付かない環境を作りましょう。

薬剤等を使う場合の予防方法

シロアリを予防するのに環境整備は重要ですが、それだけでは不安なときは薬剤を使う方法があります。
必要なものを準備して適切に使用することで、業者に依頼するよりも安くシロアリ予防が可能です。
ここでは、シロアリ予防に必要なものを詳しく紹介します。

準備するもの

シロアリ予防には、本格的な薬剤や作業用マスクが必要です。
ホームセンターでも安くシロアリ予防用の薬剤を販売していますが、髪の毛1本分の太さがあれば侵入することが可能なシロアリに対しては不十分です。
しっかりとした専用の薬剤を準備しましょう。

木部用・土壌用薬剤を用意する

木と土に薬剤を使用するため、木部用と土壌用の薬剤を用意しましょう。
木には内部まで染み込ませる必要がある一方、土には雨などで流れないように違う性質を持つ薬剤が必要です。

また、シロアリ予防は5年おきに実施する事が重要であるため、薬剤は多めに用意することが大事です。
薄めない薬剤の場合、20坪以上の場合は14リットル入り2本が目安です。
薄める薬剤は倍率にもよりますが、大量に作れるため1本でも十分でしょう。

シロアリ予防には薬剤を家の木材と床下の土に散布しバリアを張る、バリア工法と呼ばれる手法が推奨されています。
土の中に加え、飛来して侵入するシロアリに対しても有効であるバリア工法は、駆除業者も使用するシロアリ予防方法です。

バリア工法には、隙間なく薬剤を散布することが求められるため、足りないと意味がありません。
予防効果を高めるためにも、多めに購入しておきましょう。

噴霧器を用意する

噴霧器があれば、薬剤を均等に散布できます。
購入時は、噴霧器が薬剤の成分に耐えられることを必ず確認しましょう。
強力な薬剤を、貧弱なパッキンの噴霧器で使うと、噴霧器自体の故障の原因となります。

作業用・防毒マスクを用意する

薬剤や砂、ほこりから身を守るためにも、防毒マスクや手袋を着用しましょう。
床下に入る場合、カビの胞子が多く舞っていることが予想されます。
カビを吸い込むことを防止するためにも、隙間の空いてしまう普通のマスクではなく防毒マスクの着用がおすすめです。

また、床下は光が届かず暗いため、ヘッドライトがあると作業効率が上がります。

シロアリを見つけたらどうすればいい?誰でもできる応急処置を3つ紹介!

シロアリを見つけたら、すぐに対応することが重要です。そのままにしておくと建物に深刻なダメージを与えることがあります。ここでは、誰でも簡単にできるシロアリの応急処置を3つ紹介します。これらを活用して、シロアリの被害を未然に防ぎましょう。

ガムテープを使って取る

シロアリは触るのをためらう方も多いですが、ガムテープを使えば簡単に駆除できます。壁や床にいるシロアリにガムテープを貼り付けるだけで、触らずに取り除けます。シロアリは皮膚呼吸しているため、ガムテープが貼り付くと死んでしまいます。また、殺虫剤のように他のシロアリが家中に広がる心配もありません。貼り付けたガムテープを丸めて捨てるだけで、簡単にシロアリの応急処置が可能です。ただし、この方法は一時的な対処であり、専門家による本格的な駆除も必要です。

掃除機で吸う

シロアリ対策で、掃除機を活用しましょう。ガムテープ越しに触れるのは嫌な方も、掃除機なら安心です。掃除機なら離れた場所からシロアリを吸い込めます。吸い込んだら、パックを取り出して、しっかりと口をふさぎ捨てましょう。掃除機の吸引力でシロアリは圧死します。一時的ですが、急な対処には有効です。掃除機で素早く対処し、被害を最小限に抑えましょう。

水を使って流す

お風呂や洗面所でシロアリを見つけた場合、簡単な対処法として水で流す方法があります。シロアリは水圧に耐えられるほど強くないため、シャワーで水をかけると効果的に駆除できます。ただし、流したシロアリを下水にそのまま流すのは避け、種類を特定しておくことが重要です。また、70〜100℃の熱湯をかけるのも有効な方法です。

水道管を通じて戻ってくることはありませんので安心ですが、これらの方法はあくまで一時的な対処に過ぎません。シロアリを根本的に解決するためには、専門家による本格的な駆除が必要です。

作業する際の注意点

シロアリ予防には、作業上の注意点がいくつかあります。
作業者の健康面や安全に配慮しながら、隙間なく薬剤を散布することが求められるため、かなり大変な作業です。
シロアリ予防作業の注意点を説明しますので、よく確認して焦らず作業しましょう。

作業前に撮影をしておく

シロアリの応急処置をする前に、まず写真を撮っておきましょう。シロアリには、日本に生息するヤマトシロアリ、イエシロアリ、最近増えているアメリカカンザイシロアリの3種類があり、それぞれ被害の特徴が異なります。

イエシロアリは被害が激しく、見つけた場合は早急にプロに駆除を依頼するのがおすすめです。また、アメリカカンザイシロアリもプロでさえ駆除が難しいシロアリです。そのため、どのシロアリなのかを特定するために、スマホで写真を撮っておくと良いでしょう。

撮影した写真は、専門家が適切な駆除方法を提案する際の貴重な情報源となります。もし平気であれば、シロアリを捕まえておくとさらに確実です。こうして記録しておくことで、適切な対処方法を提案してもらえますし、証拠としても活用できます。シロアリの種類や被害の状況を記録しておくことで、後々の対策にも役立ちます。したがって、応急処置をする前に、まずはシロアリの写真を撮っておくことをおすすめします。

予防作業は2人以上で行う

シロアリ予防作業は、安全のために2人以上で行うことが重要です。
薬剤を噴霧する作業自体は難しくありません。
しかし、床下では狭いところを通ることが求められますが、慣れない場所では身動きが取れなくなることもあります。
よって、少なくとも2人以上で作業することが望ましいです。

子供やペットは避難させる

薬剤による悪影響を避けるため、子どもやペットは避難させたほうがよいでしょう。
薬剤の中には気化しにくく人体に配慮されたものもあり、環境への安全性が高いものもあります。
しかし、危険性は低いものの無毒ではないため、皮膚についたり吸い込んだりするのは好ましくありません。

また、植物は薬剤がかかると、枯れてしまう可能性があります。
子どもやペット、植物などは作業場所から離すのが無難です。

作業が終わった後は掃除をする

シロアリ予防に使われる薬剤は強力であるため、噴霧器のノズルが詰まったり、パッキンが溶けたりすることがあります。
使用後は必ず清掃しましょう。

シロアリ予防は5年毎にすることが推奨されているため、使用した噴霧器は再利用する可能性が高いです。
いざ使う時に噴霧できない、という事態は避けたいものです。
使ったあとはしっかり清掃しておきましょう。

業者に依頼する場合

シロアリ予防は個人でも実施可能ですが、かなり大変です。
バリア工法のためには、薬剤を必要な箇所に隙間なく散布する必要があります。

しかし、自宅の床下に入ったことがある人など、ごく少数でしょう。
慣れない床下の作業は、狭い場所で身動きが取れなくなることもあり、安全のためには複数人数での作業が必須です。
さらに、薬剤を用意するのも、保護具を用意するのも手間がかかり、面倒に感じる方も多いでしょう。

そんなときは、駆除業者を頼ってください。
駆除業者は、長年の駆除作業による豊富な経験と知識により、確実にシロアリを予防してくれます。
ここでは、駆除業者を見極めるポイントに加え、おすすめの駆除業者を紹介します。

良い業者を見極めるポイント

よい業者を見極めるためには、次の5つのポイントを確認しましょう。

まずは、駆除の料金よりも予防の料金が安くなっていることです。
駆除業者は、シロアリ予防の他に、駆除も行っていることが多いです。
駆除の工程は予防の工程よりも手間がかかるため、料金が高くなることが一般的です。
ポイント1、駆除の料金と予防の料金が同じ業者は、よい業者とはいえません。

シロアリ予防のためには、シロアリが拠点とすることの多い床下の調査が欠かせません。
床下にも薬剤を散布するため、床下の構造を知っておく必要があるからです。
ポイント2、実際に床下に入ってから見積書を出さない業者は、的確な作業をしない可能性が高く、要注意です。

シロアリ予防の周期である5年をめどに案内する業者は、予防に対する知識があるためおすすめです。
さらに、作業後、予防効果の確認のために点検に訪れる業者は優良業者といえるでしょう。
ポイント3、業者に予防作業実施後のアフターフォローについて確認することをおすすめします。

また、保証期間が設定されている場合、保証内容が充実しているかで優良企業かどうかを見極められます。
たとえば、保証期間内にシロアリが発生した場合、薬剤の再散布を実施します。
ポイント4、家屋の修理、修復まで実施する業者は優良企業といえるでしょう。

最後に、何よりも重要なことは、シロアリ予防に関する建物知識が豊富であることです。
シロアリと建物は関連が深く、深い知識を持った業者は、建物の構造を根拠にシロアリが発生する箇所を見分けられます。
建物の構造の違いにより、薬剤の散布範囲も変わります。
ポイント5、シロアリを予防するにあたって、建物を調査しなかったり、知識が乏しかったりする業者はしっかりとした予防効果が見込めないので依頼しないほうがよいでしょう。

駆除の窓口におまかせ

しっかりとしたシロアリ予防がしたい場合「駆除の窓口」がおすすめです。
駆除の窓口は、シロアリ予防の知識と技術を持った専門会社です。
面倒で危険を伴うシロアリ予防作業を、地域最安値で実施します。

また、見積費が無料であり、再発防止策も講じるため、とてもお得です。
電話やホームページで簡単に問い合わせが可能なため、シロアリに困っている方は依頼してみてはいかがでしょうか。

駆除の窓口

まとめ

シロアリを予防する方法と作業、業者に依頼する際のポイントについて詳しく説明してきました。
シロアリを予防するにあたって重要なことは、餌を放置しないことと、湿気をためないことです。
また、さらなるシロアリ予防のために、薬剤を使用した予防は個人でもできるため、必要に応じて実施しましょう。

しかし、安全性や手間を負担に感じた場合は駆除の窓口を頼ってください。
経験豊富な作業員に、丁寧な作業が求められるシロアリ予防作業をすべて任せられます。
再発保証もあり、とてもリーズナブルであるため、安心して依頼できるでしょう。

シロアリによる家の被害は、時として高額な修理費が必要になる大問題です。
被害が出ないうちに、こまめな予防が必要です。
まだ実施していない方は、シロアリ予防をぜひ検討してみてください。

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