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【ネズミ駆除】ネズミの駆除・撃退方法について解説!

ネズミに悩まされている方、駆除方法をご存じでしょうか?
ネズミは衛生上や経済上の害を与える、迷惑な動物です。
しかも繁殖力も高いため、ネズミが住み着いた状態で放置しておくと、またたく間に増殖し、手がつけられなくなってしまいます。
この記事では、ネズミを駆除する方法について詳しく解説していますので、参考にしてください。

目次

・ネズミの特徴
・ネズミの種類別特徴と注意点
 └ドブネズミ
 └クマネズミ
 └ハツカネズミ
・ネズミが表れやすい場所
 └ネズミが発生する原因
 └繁殖時期
 └発生する時期
 └住み着きやすい時期
・ネズミの侵入経路
 └エアコンの配管
 └下水や排水溝
 └換気扇やシャッターの隙間
 └天井
 └その他
・ネズミの被害を防ぐために
 └餌を与えない
 └住処を与えない
 └通路を塞ぐ
・ネズミを駆除する方法
 └忌避剤を使用する
 └超音波・電磁波で追い払う
 └捕獲して退治する
 └粘着シートで捕獲
 └餌でおびき寄せる
・ネズミの処分方法
 └注意点
 └生ごみとして処分
・まとめ

ネズミの特徴

ネズミは、日本にも本州全土~南西諸島まで広く生息して、多くの感染症や寄生虫を媒介する動物です。
衛生上の問題のほかに、電気コードをかじった際に火事が発生することもあり、家屋の資産価値まで影響する非常に厄介な存在です。
ネズミを見かけたら、家の中に群れで生息している可能性があるため、早く駆除しなければなりません。

ネズミを駆除するにあたり、特徴を知っておくと駆除の役に立つでしょう。
まずは、家に出没するネズミを、詳しく確認していきます。

ネズミの種類別特徴と注意点

家に出没するネズミは、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種類です。
それぞれ生息場所や習性が違うため、特徴を押さえておくことで適した対策を講じられます。

ドブネズミ

ドブネズミは、体長18〜28cmと比較的大きな体をしていますが、殺鼠剤には耐性がありません。
太い胴体に比較的短い尻尾を持ち、赤褐色や灰褐色の毛が生えているのが特徴です。

湿った場所を好む習性があり、家の台所などの水回りやビルの下層階、地下室などに多く生息しています。
エサは肉や魚を好みますが、基本的には雑食で人間が食べるものならほぼ食べられます。

性格は獰猛。寒さに強く泳ぎが達者で、平面的に行動する傾向がありますが、ロープなどをわたるような行動はとりません。
1〜1.5cmほどの太く先端の尖った歯を持ち、小さい穴をかじって広げながら侵入してくるため注意が必要です。

クマネズミ

クマネズミは、体長14〜24cmの中型のネズミです。
胴体は細く、長い尻尾を持ち青っぽい灰色の毛が生えているのが特徴です。

乾燥した高い場所を好む習性があり、電線をわたる立体的な行動が得意で、ビルの上層階にも巣を作ります。
近年、高い場所の多い都心部で増殖しているのは、この種類です。

食性は雑食で、米や種などの植物に加えて昆虫を好んで食べる傾向があります。

臆病な性格をしている一方で、警戒心が非常に強く罠にかかりにくいうえ、スーパーラットと呼ばれる殺鼠剤に強い個体もいるため駆除には手を焼きます。
細長い1cmほどの歯で、小さい穴をかじって広げてから侵入してくることもあります。

ハツカネズミ

ハツカネズミは、体長10〜20cmほどの小さなネズミです。
胴体は小さく小柄で、毛の色は個体差がありさまざまです。
性格は好奇心が旺盛であるため、罠にかかりやすい特徴があります。

生息場所は屋内外問わず、水辺の湿った場所から乾燥した環境まで、あらゆる適応しています。
基本的に雑食ですが、穀物や種、野菜を好んで食べる傾向があります。

寒い場所や泳ぎは苦手ですが、動きは素早くわずかな隙間でも侵入してくることがあります。

ネズミが現れやすい場所

ネズミが出現する場所や時期を知っておけば、駆除の参考にできます。
種類によって行動パターンは若干異なりますが、基本的には食料が多いところに集まります。
暗い湿気のある場所に好んで巣を作り、繁殖します。
詳しく確認していきましょう。

ネズミが発生する原因

活発に動き回るネズミは食欲旺盛で食べる量も多く、残飯や植物が豊富な場所は格好のエサ場となります。

また、人間が生活している場所は、天敵が寄り付かず気温が安定しているので、寒さに強いドブネズミはもちろんクマネズミやハツカネズミのような寒さに弱く種にとっても格好の場所となります。

さらに、安全に繁殖できる場所にもネズミは集まる傾向があります。
ネズミの寿命は1〜2年と短く、繁殖行為は不可欠なため、安全に繁殖できる人間の生活空間が選ばれてしまいます。

繁殖時期

快適な場所を見つけたら、ネズミは繁殖に入ります。
暑すぎず寒すぎない3〜5月と10〜11月ごろが繁殖シーズンですが、気温の変化が少ない室内であれば1年中繁殖が可能です。

ネズミの驚異的な繁殖力の秘密は短い妊娠周期にあり、妊娠~出産まで12〜20日ほどで完了して一度に4〜10匹が産声をあげます。
出産後すぐ妊娠することが可能であり、年間5〜6回の出産ができます。

さらに、生まれた子供も生後2〜3カ月で妊娠可能になるため、その繁殖力は凄まじいものがあります。
ネズミの気配がしたら、即駆除が必要です。

発生する時期

ネズミの被害は、繁殖が終わった後の1カ月間が多く発生します。
しかし、一般的な繁殖期の春と秋に被害が増えるだけでなく、11月以降も被害は減らず2月ごろまで継続します。
寒い時期になっても被害が減らないのは、ネズミが暖を求めて屋内に侵入してくることが原因です。

住み着きやすい時期

屋内は冬でも暖かく、ネズミにとっても快適な環境です。
活発な動きがなくなるため天井裏から去ったかと勘違いすることもありますが、寒い冬こそ住み着くネズミが増える時期になります。
しかし、ネズミの動きが鈍くなり、駆除の効果が高いチャンスの時期でもあります。

ネズミの侵入経路

ネズミは体が小さいため、少しの隙間でも侵入してくることが可能です。
習性や行動パターンから、主要な経路を把握しておくことで、効率的に排除できます。

エアコンの配管

エアコンの室外機と本体をつなぐ配管から、ネズミが侵入することがあります。
室外機は熱を発生させるのでネズミが好む環境になり、室外機に侵入後、配管を通って本体から出てきます。

下水や排水溝

ネズミは、下水や排水溝から侵入することもあります。
下水に多く生息するドブネズミは、下水から床の導入口手前に移動して、わずかな隙間からでも室内に侵入することが多いです。
また、排水溝にはカバーがしてあることが多いですが、強引に噛み切って侵入してくることもあります。

換気扇やシャッターの隙間

換気扇やシャッターは、ネズミの侵入経路としてよく利用されます。
換気扇は、フードと取り付け枠に隙間があった場合はすぐに対策を施しましょう。
シャッターは、閉まっているように見えても構造上の隙間があるため、ネズミは見逃さず侵入してきます。

換気扇とシャッターを完全に塞ぐには、金網などが有効です。
柔らかい素材では、ネズミの歯で噛み切られてしまうため、スポンジなどは不適格です。

天井

天井の割れ目や亀裂は、ネズミの代表的な侵入経路です。
少しの隙間があれば、小さい体のネズミはたやすく室内に侵入してしまいます。

その他

その他、忘れてはならないのが、雨戸の戸袋からの侵入です。
戸袋は外敵から身を守れると同時に、人間の目も届きにくいため、ネズミにとっては格好の侵入経路です。
戸袋に侵入した後は壁の中へ侵入し、配管の導入口などから建物全体に移動します。

ネズミの被害を防ぐために

ネズミの被害を防ぐために、ネズミが住み着きにくい環境づくりが求められます。

まず、ネズミの餌になるものを放置しないことです。
ネズミに限らず、生物は餌があれば集まってきます。

次に、巣を作らせないことです。
巣作りに好む環境を把握して、嫌がる環境を作れれば、巣を作れず去っていくでしょう。

最後は、最も重要な侵入経路を塞ぐことです。
侵入されなければ被害が出ることはありません。

ネズミに快適な環境を与えないようにして、被害を防ぎましょう。

餌を与えない

まず、ネズミに餌を与えないことが大事です。
台所などにもネズミは出没するため、食品は冷蔵庫や戸棚に収納しましょう。
ペットを飼っている家庭は、ペットフードも餌にするため、食べ残しも忘れず収納する必要があります。

使用済みの食器はため込まず、こまめに洗い、排水溝の生ゴミは放置しないことが重要です。
生ごみは、簡単に開けられないカバーが付いたごみ箱に捨てるなど、ネズミがごみを漁らないようにしましょう。

住処を与えない

ネズミに、巣の材料を与えず、すみかを作らせないようにしましょう。
ネズミは、紙やビニール、木の枝、枯れ葉、ダンボールなど、雑多なものを集め、巣にしています。
日頃から床や排水溝などの室内をきれいに清掃し、家庭内から巣作りの材料になるものを出さないことが重要です。

通路を塞ぐ

最も大事なことは、侵入経路を断つことです。
ネズミは1.5cmほどの隙間でも簡単に侵入できます。
隙間を細かくチェックし、コーキングで埋め、通気口や排水口は金属製の網などで塞ぐことが重要です。
ただし、柔らかい材質は容易に噛み切られてしまうため、おすすめできません。

侵入経路を探す際に、チェックするのはネズミの糞やラットサインです。
コロコロした糞が落ちていたらネズミがいる可能性が高いため、すぐに対策を取りましょう。

ラットサインとは、ネズミが通ったときにできる黒ずみのことです。
壁などにラットサインができていた場合、周辺に侵入経路がある可能性が高いです。

ネズミの糞やラットサインがある場合は、外との経路を調べ、ネズミが通れる隙間が見つかったらすぐに塞ぎましょう。

ネズミを駆除する方法

ネズミの駆除方法は、薬剤で追い出すと同時に、通路を塞いで侵入させないようにする対策が主です。
ネズミは繁殖力が非常に強いため、後回しにしているとあっという間に増えてしまいます。

下水から侵入するドブネズミに対しては隙間対策、忌避剤や殺鼠剤を使いましょう。
隙間から侵入するクマネズミには、隙間対策とスーパーラット向け殺鼠剤で対策します。
ハツカネズミには隙間対策、捕獲、殺鼠剤が有効です。

隙間対策を基本として、必要に応じて複数の対策を組み合わせることをおすすめします。
ネズミの種類や巣の状況によって効果的な方法は違うため、最適な対策を講じましょう。

忌避剤を使用する

ネズミが嫌がる匂いを出す忌避剤は、ネズミを追い出したり、侵入させないことを目的とした駆除方法です。

スプレータイプは、侵入経路や通気口、エアコン導入口、雨戸の戸袋など、ピンポイントで使用することができます。
くん煙タイプは、広い空間にまんべんなく忌避成分を充満させるのに向いており、天井裏や床下、部屋全体に使いたい場合に有効です。

設置タイプは、設置した場所で忌避成分を発し、一度追い払ったネズミが再度やってくることを防止したい場合におすすめです。
天井裏や床下、シンク下などに活用できます。

超音波・電磁波で追い払う

設置した室内に超音波や電磁波を発することで、ネズミがストレスを感じることを目的とした駆除方法です。

この方法は、設置後すぐに効果が出るわけではありません。
また、ネズミは学習能力が高いため、効果が一時的にとどまることがあります。
餌が豊富な場所では効果が少ないこともあり、他の対策と併用するとよいでしょう。

また、家に巣を作らず、下水道から侵入してくるドブネズミには効果が少ないため、ネズミの種類を見極めて使用することが重要です。

捕獲して退治する

捕獲器により、ネズミを物理的に捕獲する駆除方法です。
ネズミの通路などに仕掛けて、かかるのを待ちます。
ネズミは夜行性であるため、人間が寝る前に仕掛けると効果があります。

何度も使用できますが、基本的に一度に1匹しかかからないため、集団の駆除には非効率です。

粘着シートで捕獲

粘着シートで捕獲する駆除方法です。
捕獲器にくらべ場所を取らないので、多く設置できます。
学習したネズミがシートを回避する場合もあるので、なるべく隙間なく設置することが重要です。
ラットサインがある場合は重点的に設置しましょう。

餌でおびき寄せる

ネズミの通り道や天井裏に殺鼠剤を設置し、ネズミが食べるのを待ちます。
設置しやすい固形、巣に持ち帰りやすい袋状、体に付着させることが目的の粉末状など、さまざまな形状が用意されていますので、必要に応じて使い分けましょう。
殺鼠剤に強い、スーパーラットにも効果が高いものもあります。

餌でおびき寄せる方法は、警戒心の強いクマネズミに対しても効果が期待できます。
殺鼠剤の成分は、人間や大型のペットに対しても悪影響があるので、うっかり口にしないよう注意が必要です。

ネズミの処分方法

殺鼠剤や粘着シートでネズミが死骸になっていた場合、慎重に扱う必要があります。
マスクや手袋などの保護具を装着して、ネズミに直接触らないことが重要です。
細かく確認していきましょう。

注意点

ネズミは、下水道や野原を動き回るため、多くの細菌や寄生虫の温床です。
必ずマスクと手袋を装着して、肌に触れないことが重要です。

ネズミを捨てた後は、死骸の周辺に次亜塩素酸水を散布することも忘れてはなりません。
死骸には害虫が群がっている可能性があり、その場を清潔に清掃する必要があるためです。
抵抗力の低い子どもやペットがいる場合は、特に念入りに清掃しましょう。

生ごみとして処分

死骸は次亜塩素酸水で消毒した後で、可燃ごみとして処分可能です。
万が一、ネズミがまだ生きていた場合、水没させるなど確実に処理することが必須です。
生きているネズミはごみ袋を難なく破り、逃げ出してしまう可能性があります。
もし、ネズミを殺すことに抵抗がある場合は、駆除業者に依頼することをおすすめします。

まとめ

ネズミを駆除する方法について詳しく解説してきました。
ネズミは繁殖力が強いため、ネズミを見かけたら即駆除をはじめる必要があります。
侵入経路を断つことを基本に、ネズミの種類に合わせて忌避剤や殺鼠剤、粘着シートなどによる駆除を考えましょう。

人間の住む環境は、ネズミにとっても快適であるため、なんとか侵入しようと試みてきます。
安心して暮らすためにも、ネズミ駆除の知識は欠かせません。
被害を出さないための知識として、参考になれば幸いです。

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