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【羽アリ駆除】羽アリが発生する原因と対処方法を解説!

住居で羽アリを見かけて困っていませんか?羽アリは将来的に住居の食害をもたらす可能性があるため、放置しておくことはできません。駆除には、羽アリの習性に基づいた対策が非常に有効です。

この記事では、羽アリの基礎知識に加え、駆除方法、よい業者を見極める方法などを詳しく紹介していますので、羽アリ駆除の参考にしてください。

目次

・羽アリの基礎知識
・羽アリがシロアリかクロアリか見分ける方法
 └触覚や羽の大きさで見分ける
 └胴体の形で見分ける
・羽アリが大量発生する原因
 └新たな巣を作るため
 └温かく湿度の高いところを好む
 └光のところへ飛び込んでくる
 └近くに公園や山がある
 └家の築年数が古い
・羽アリの侵入経路
 └網戸の隙間
 └サッシの隙間
 └コンクリートを溶かして侵入
 └風呂場、玄関などの湿気の多い場所
・自分で駆除する場合の方法
 └掃除機で吸う
 └粘着テープを使う
 └羽アリ用の殺虫スプレーを使用する
 └羽アリ用の燻煙剤を使用する
・業者に依頼する場合
 └良い業者を見極めるポイント
 └駆除の窓口におまかせ
・まとめ

羽アリの基礎知識

羽アリの駆除を検討する前に、羽アリの生態を知っておきましょう。羽アリは、特定の生物を示す名前ではありません。シロアリが巣を増やすための飛行行動である「群飛」をする形態のことです。
住宅への食害で問題になる羽アリは以下の3種類です。

ヤマトシロアリ
日本全国に生息しており、4〜5月の雨上がりの昼間に群飛を行います。

イエシロアリ
関東以南の太平洋沿岸から九州にかけて温暖な地域に生息しており、6〜7月の夕方に群飛を行います。

アメリカカンザイシロアリ
アメリカのカリフォルニア州からワシントン州にかけて生息しており、1976年に日本で発見された外来種です。生息地は関東以南の日本各地で、7〜9月の昼間に群飛します。
群飛した羽アリの雄と雌は、ペアになって新たな巣を作ります。
3年ほど経つと羽アリが再び群飛するので、羽アリを頻繁に見かける場合は近くに巣がある可能性が高いです。

巣の中のヤマトシロアリとイエシロアリは2〜3年で数万〜数十万匹に増殖し住宅への食害を起こすため、羽アリを放置してはなりません。

一方で、アメリカカンザイシロアリは巣内の個体数が少なく、飛び立つ羽アリは多くても百匹ほどです。数が少ない分見つかりにくく、巣ができてから被害が発見されるまで5年かかった事例もあります。巣の再生能力も高く、家1軒を平らげると言われるほどの脅威です。

羽アリがシロアリかクロアリか見分ける方法

巣を増やすための形態を羽アリと呼びますが、クロアリにも羽アリは存在します。両者の性質はよく似ていますが、シロアリはゴキブリの仲間である一方、クロアリは蜂の仲間であるという明確な違いがあります。

人間に対する害も異なります。シロアリは家の柱や壁の木材を食害し家の耐久性を下げてしまう一方、クロアリは家電ケーブルなどに侵入して故障させるのが特徴的です。とくに被害が大きいシロアリを見分けられると便利です。

触覚や羽の大きさで見分ける

シロアリの中には黒色の種類も存在するため、名前の通りに色で見分けることはできません。判別の際は、触覚や羽の大きさに注目しましょう。

シロアリの触覚は短く、直線的で数珠状であるのに対し、クロアリの触覚は長く、くの字に曲がっています。シロアリの羽は、広げた4枚の羽の大きさが均等である一方で、クロアリの羽は大きさが異なり、前羽は大きく、後ろ羽は小さいです。

羽の模様も異なります。シロアリは薄い網目模様を持ちますが、クロアリの網目模様は濃くはっきりとしています。羽アリは羽が大きいため、羽の網目模様で判別すると最も判断しやすいでしょう。

胴体の形で見分ける

羽アリの発見が、羽が取れた跡であった場合、羽での判別はできません。その場合は、胴体に注目しましょう。

シロアリの胴体にくびれはなく、頭から胴体の先まで寸胴です。一方、クロアリにはくびれがあり、頭、胸、腹が明確に分かれています。くびれの有無を確認するのが見分けやすいので、チェックしてみましょう。

羽アリが大量発生する原因

羽アリはどこでも巣を作るわけではありません。他の動物と同じく快適な環境を好みます。したがって、羽アリが大量発生している場所は、羽アリの生育に適した環境です。

ここでは、羽アリが大量発生する原因について詳しく確認してきましょう。

新たな巣を作るため

羽アリが大量発生した原因は、近くに巣があるからです。巣の大きさに対し、集団が大きくなりすぎると、羽アリは新たな巣を作るために大量に飛び立ち、その数は何十万匹にもおよびます。羽アリのさらなる発生を抑えるため、早く巣を見つけ出して駆除することが重要です。

温かく湿度の高いところを好む

羽アリは外気より高い温度を好む習性があります。よって、外気から隔離されている壁や柱の中などに巣を作りやすいです。

また、高い湿度は羽アリにとって快適です。よって、湿気の多い床下や風呂場、洗面所などの水回りなどを好ましく感じます。逆に、湿度が40%以下の場合は生き延びられないため、羽アリの大量繁殖を抑えるために、生きづらい低湿度の環境を作りましょう。たとえば、湿気の溜まりやすい床下の通気口カバーは網状にするなど、必ず風の通りを確保することが重要です。

光のところへ飛び込んでくる

羽アリは明るい光に集まる習性があるため、家から光が漏れていると集まってしまいます。群飛時期である4〜9月は屋内に入ってくる可能性があるため家の窓を開けるべきではありません。遮光カーテンを利用すると、光が遮られるため羽アリ対策として有効です。また、光に誘われる羽アリは、紫外線に反応して接近するので、紫外線を発しないLEDライトに変更するのも効果があります。

近くに公園や山がある

羽アリは木や落ち葉を食料とするため、木が豊富な公園や山に集まりやすいです。羽アリが飛ぶ距離は約100mほどであるため、山や公園から飛べる範囲にある家は巣作りの場所に選ばれる可能性があります。家の周囲に羽アリの好物である廃材や枯れ葉などがたまらないように清掃しましょう。

家の築年数が古い

羽アリのすみかとして選ばれる木材家屋は、築年数が古い傾向があります。木材家屋は木材が建材として多く使われているため、湿度を吸収しやすく羽アリが好みやすいためです。蟻害防除処理を施した家であっても、継続した対策がされていない家は、保証期間の終了により羽アリが発生するリスクが高まります。

また、築年数が古い家の内部は劣化が進んでいるケースがあり、見た目が問題なくても適切な修繕が必要です。修繕を怠った場合、雨漏りや壁の劣化、床下の浸水につながり、羽アリの好む環境に近づきます。よって、築年数が10年以上である場合、蟻害防除処理の保証期間が過ぎている場合は羽アリが住み着きやすいため、目に見える劣化がなくても点検してみることをおすすめします。

羽アリの侵入経路

羽アリは住居に侵入するのに、さまざまな経路を使います。侵入経路を知ることは、羽アリの被害防止に直結するため、知っておくことは非常に有益です。侵入の行動には羽アリの習性が深く関係していますので、習性を押さえた上で対策を立てましょう。

網戸の隙間

羽アリの体は非常に小さく、網戸の隙間などの少しの隙間があれば侵入可能です。網戸の隙間は1mm程度ですが、羽アリは0.6mmの隙間でも侵入してしまいます。そこで、網戸の隙間が細かいものに交換することで、羽アリが侵入しにくくなります。

サッシの隙間

羽アリはサッシの隙間からでも侵入します。対策としては、羽アリの侵入を防止するためサッシの隙間をなくすのではなく、サッシに殺虫剤を噴射して寄り付かなくすることをおすすめします。

コンクリートを溶かして侵入

羽アリによっては、蟻酸によってコンクリートを溶かし侵入することがあります。シロアリは蟻酸を出せませんが、強力な顎でコンクリートを噛み砕き侵入する性質があるため非常に厄介です。配管貫通部や水を抜く穴、基礎の間などはとくに侵入されやすいので薬剤を噴霧するなどの対策が必要です。

風呂場、玄関などの湿気の多い場所

羽アリは、外気温よりも高く、湿度が高い場所を好む傾向があります。よって、風呂場や玄関、キッチンなどは羽アリにとって過ごしやすい環境であり、巣を作られるリスクが高い場所です。とくに、風呂場や玄関のタイルにヒビが入っていると水分が漏れ出し、羽アリが巣を作ってしまう可能性があります。

床下や天井裏などは換気口がふさがっていないかチェックし、状況によっては換気口を大きくしたり、換気扇を導入したりすることで羽アリが好む環境を取り除くことが重要です。

自分で駆除する場合の方法

羽アリは、状況や場所に応じて適切な方法を選択すれば、自分で駆除することも可能です。羽アリはスズメバチやヘビと比較して危険度も低く、比較的手間もかからないので、駆除業者に依頼する前に試してもよいでしょう。

掃除機で吸う

最も簡単な駆除方法は、掃除機で吸い込むことです。羽アリは体が丈夫ではないため、掃除機で吸い込むとほぼ死んでしまいます。しかし、紙パックの中で生きている可能性はゼロではないので、脱出できないようにしてすぐに処分しましょう。サイクロン式掃除機は、掃除機内に羽アリが散乱し、まとめて処分できないため、羽アリの駆除には向きません。

掃除機による駆除は目の前の羽アリに対しては有効ですが、巣を作っている羽アリに対し、目視のみでは漏れなく駆除できないため、他の駆除方法と併用する必要があります。

粘着テープを使う

粘着テープを羽アリに貼り付けて捕獲する駆除方法です。所有する掃除機がサイクロン式の場合、こちらの駆除方法がおすすめです。また、掃除機よりも手軽で音が鳴らないため夜間でも実施できます。
しかし、掃除機と同じく、本格的な駆除には別の方法が必須です。

羽アリ用の殺虫スプレーを使用する

羽アリに効果がある殺虫スプレーはインターネットでも販売しているため、購入して駆除しましょう。羽アリが嫌がる成分が含まれているため、侵入しやすい風呂場や玄関、屋根裏などに吹きかけておくことで、羽アリが寄り付かなくなる効果も期待できます。

しかし、巣の本体に吹きかけるのは注意が必要です。羽アリが殺虫スプレーを嫌がり、既存の巣を捨てて逃げ出し、後で新しい巣を作る可能性があります。家の奥深くに逃げてしまうことで駆除しづらくなりかねません。状況をさらに悪化させないように適切に使うことが求められます。

羽アリ用の燻煙剤を使用する

大量発生している羽アリに効果的なのが燻煙剤です。床下から燻煙剤を使うことで、霧状の有効成分が一面に広がり、羽アリを一網打尽にできます。インターネットでも販売されているため、床下などに羽アリの巣がある場合は試してみることをおすすめします。

燻煙剤で注意すべきは、木材内部まで浸透しないため、木の内部に巣くう羽アリは駆除できないことです。状況によっては駆除業者に依頼することをおすすめします。

業者に依頼する場合

数匹の駆除であれば掃除機や粘着テープで簡単に処理できますが、大量の羽アリが発生している場合は個人での対処が難しいです。ひとつの巣は壊滅できても、他に巣がある可能性もゼロではなく、再発防止も完璧にできないでしょう。

早く駆除したい、羽アリの規模がわからない、何度も羽アリが発生している、そのような場合は駆除業者を頼ってください。よい業者には特徴があるため、見極めるポイントを紹介します。

良い業者を見極めるポイント

駆除には羽アリの習性を考えた先回りの対策が求められ、知識と経験が必要です。急いでいるからと格安業者に依頼してしまうと「駆除ができていない」「再発後の対応がない」「見積書よりも高くなった」などのトラブルにあう可能性があります。

優良業者の特徴は以下のとおりです。

・説明・作業が丁寧
・見積書にすべての作業と費用が記載されている
・アフターフォローが充実している

丁寧な説明や作業は、信頼される業者の必須条件です。羽アリ駆除の手順や必要性に関して丁寧な説明ができる業者を選ぶべきです。少しでも不明点がある場合は質問しましょう。嫌がったり、曖昧な回答をしたりする業者には依頼すべきではありません。

また、駆除の総額が見積書に記載されていることも重要です。見積書にすべての手順と費用が記載されているか確認しましょう。悪徳業者は勝手に作業を追加し、高額な費用を請求することがあるため注意が必要です。

アフターフォローの内容も確認しておきましょう。羽アリ駆除は再発する可能性がゼロではないため、保証の有無は重要です。再発を想定した再駆除などのフォロー体制が充実している業者は優良であるといえるでしょう。

駆除の窓口におまかせ

業者選定に迷ったら「駆除の窓口」がおすすめです。対応実績10万件以上を誇る害虫駆除のエキスパートである駆除の窓口は、最短10分で駆けつけるなどフットワークが軽く、専門知識をもったスタッフがしっかりと対応します。

また、見積書の金額以上に費用がかかることがありません。見積書に関して説明を行い、依頼者が納得したあとで駆除を開始するため、追加費用を心配することがなく安心です。

さらに、作業日から一定期間は再駆除を無料で行うなど、しっかりとしたアフターフォローを受けられます。

インターネット上には多くの駆除業者があり、どの業者に依頼すべきか迷うと思います。迷ったときは駆除の窓口に依頼してはいかがでしょうか。

まとめ

羽アリの基礎知識、駆除方法、よい業者を見極める方法などを詳しく紹介してきました。羽アリは住居を食い荒らし、住宅性能を下げてしまうため、迅速に駆除することをおすすめします。

また、羽アリを寄せ付けない環境を作ることも忘れてはなりません。外気より高い温度や湿気が高い場所に巣を作るため、湿度を下げることで寄り付かなくなります。

それでも発生してしまった場合は自分で駆除するか、駆除業者に依頼しましょう。迷った場合は駆除の窓口に依頼することをおすすめします。迅速丁寧で、見積書へ費用総額が記載されており安心です。また、再発しやすい害虫駆除でも、再駆除などの充実したアフターフォローがあるため、完全駆除が期待できます。

シロアリは3億年前もの昔から地球に存在する人類の大先輩です。現在まで絶滅することなく生き抜いてきたシロアリを駆除することは簡単ではありません。「駆除の窓口」を利用して、羽アリを効率よく、確実に駆除して安心できる毎日を手に入れましょう。

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