【タヌキ被害】タヌキを駆除する方法と対策・おすすめの業者についての紹介

畑や家庭菜園が荒らされたり、糞が落ちていたりすることはありませんか？
それは、タヌキの仕業かもしれません。

タヌキは農作物を荒らしたり、強烈な臭いを放つ糞をしたりと、人間に被害を与える厄介な動物です。
しかし、駆除する際は、法律に従う必要があるため注意が必要です。
この記事では、タヌキを寄せつけない対策に加え、駆除方法、おすすめ業者について詳しく解説していますので参考にしてください。

目次

タヌキの特徴について

畑や家庭菜園の被害を抑えるには、まずどの動物による仕業か特定しなければなりません。
動物によって習性は異なり、有効な対策も違うからです。
まず特徴や生態について知っておきましょう。

タヌキの生態

タヌキは日本全国に生息し、体長は約50cm〜60cm、体重は4kg〜6kgで、中型犬ほどの大きさの動物です。

食性は雑食です。
果実、種子などの植物に加え、爬虫類、甲殻類、昆虫、ミミズ、さらに人工物であるドッグフードなど、あらゆる物を口にします。
主に森林に生息していますが、餌を求めて住宅街にやってきて、屋根裏や床下、倉庫などに住み着くことがあります。
その際、住宅の残飯、生ゴミを荒らすこともあるため厄介です。

春から夏に1度に4〜5頭ほど出産し、寿命は4年〜8年ほどです。
夜行性で、縄張りは持たず、単独または家族とともに行動する習性があります。
タヌキは視力があまり優れていないため、周囲の状況を把握するのは嗅覚です。
臆病で警戒心が強い一方で、自分や子どもに危険が迫ると攻撃することもあります。

複数のタヌキが一定の場所に排泄する「ため糞」という習性が特徴的です。
自分の健康状態や餌の場所、自分の存在を知らせています。
ため糞は、行動範囲の中に10か所以上も作られることがあり、大きさは直径50cm、20cmにもおよび、臭いが問題です。

タヌキの特徴

タヌキを見分けるために、特徴を知っておきましょう。
体長は50cm〜60cmほど、体の色は茶褐色または灰褐色で目の周りが黒く、尻尾の先端が黒いのが特徴です。
足跡は大きさ3cm〜5cmほどで、4本指です。

木登りが得意ではないため、木に実った果実を食べることはありません。
大食いではなく、周りのものを食べ尽くすことはないのが特徴です。
性格は臆病で、泳ぎが得意です。

ハクビシンやアライグマとの違い

タヌキとよく似た動物として、アライグマとハクビシンが挙げられます。
身体的特徴や、食痕で見分けましょう。

アライグマの体長は40〜60cmほどで、白いひげを持ち、縞模様がある尻尾は20cm〜40cmと長く、森林や都市部に生息しています。
アライグマは手が発達しているため、食べ物に穴を開けたり、皮をむいたりして食べるのが特徴的です。
また、細いところの通行や泳ぎが得意とします。
足跡は大きさ5cm〜7cmほどで、5本指です。
愛らしい見た目と異なり気性が荒く、非常に攻撃的なため注意が必要です。

一方、ハクビシンの体長は90〜110cmほどと大きく、胴体と同じくらい長い尻尾を持ち、額から鼻にかけての白い線が特徴的です。
主に雑木林に生息しています。
手が発達していないため、直接口で食べます。
足跡は大きさ5cm〜6cmほどで、5本指です。
性格は穏やかで大人しく、臆病です。

また、アライグマとハクビシンは高いところに登るのが得意で、果実を食害することがあります。
細い足場でもうまく移動し、木の上の果実などを食べ、雨どいを通って移動することも得意です。

タヌキの被害

タヌキはもともと森林に生息していますが、人家に降りてきて被害をおよぼすこともあります。
触れたり攻撃されたりすると感染症などの健康リスクも発生するため、注意しなければなりません。
対策する糸口になるため、タヌキの被害を詳しく確認していきましょう。

騒音による被害

タヌキは夜行性であるため、庭先や床下、屋根裏に住み着かれることで騒音が発生し、睡眠を妨害されます。

悪臭の被害

タヌキの被害で多いのが悪臭です。
人家の近くでため糞が発生すると、強烈な臭いにより、生活に支障が出ることもあります。
また、ため糞は他のアライグマへのメッセージであるため、他のタヌキを呼び寄せてしまうこともあり厄介です。

農作物への被害

タヌキは雑食であるため、農作物も食い荒らし、食害をもたらします。
農林水産省の野生鳥獣による農作物被害状況（令和3年度）によると、タヌキの農作物量は650トン、被害金額は1億2,813万円です。
都市部ではゴミを荒らし、ときには学校で飼育されているニワトリを食べることもあります。

健康被害

タヌキの被害で深刻なのが健康被害です。
庭先や住宅で糞をされると、便中に潜む細菌により健康被害が起こることがあります。
また、タヌキはさまざまな感染症を媒介します。
中でも疥癬には注意しなければなりません。

疥癬は、ヒゼンダニによって発症する皮膚病です。
タヌキにもヒゼンダニが寄生しており、人間に寄生した事例が報告されています。
夜間に激しいかゆみが全身に発生し、睡眠を妨げられてしまいます。
疥癬に感染したタヌキは毛が抜けていることが多いため、絶対に触れてはなりません。

また、雑食性であるタヌキは、果実、野菜など、いろいろなものに噛みつきます。
タヌキ自身や、糞に接触することは避け、野山にある果物や野菜に触れた後は、よく手を洗うことを心がけましょう。

屋根裏に住み着く

タヌキは屋根裏や天井に住み着き、大きな被害をもたらします。
屋根裏の1か所にため糞をすることにより腐食が進み、天井が崩落することもあるため、屋根裏にタヌキが出現した際は注意が必要です。
さらに、屋根裏にある配線や設備を傷つけ故障させ、最悪の場合は火災などに発展する可能性があります。
屋根裏の破損により大掛かりなリフォームが必要になり、数百万円もの多額の修繕費がかかるケースもあるため、屋根裏や天井のタヌキには至急対策が必要です。

タヌキを見つけた場合

タヌキは多くの被害をもたらす害獣であるため、見つけた際は迅速に対処しなければなりません。
しかし、タヌキに対する対処は法律が関係しているため、自力対応が制限されていることに注意が必要です。
タヌキを見つけたときに、やるべき行動を確認していきましょう。

役所に連絡をする

タヌキを見つけた場合は、市役所に連絡し、対処してもらうのがよいでしょう。
タヌキは「鳥獣保護管理法」という法律で保護される動物です。
鳥獣保護管理法とは、対象動物を適切に管理することにより、自然環境による恵みを受け、地域社会に役立てることを目的としています。

鳥獣保護管理法により、タヌキは管理された動物であるため、許可を得ないものが駆除したり、捕獲したりすることは禁じられているのです。
違反すると罰則を受ける可能性があるため、農作物の被害が続いている場合でも、許可を得ず自分で駆除してはなりません。

罠を設置する

自治体で捕獲・駆除の許可を得られたら、罠を設置し、駆除することが可能です。

タヌキを捕獲するには、市販の動物捕獲かごを使うのが良いでしょう。
野生の動物を捕獲するために開発された動物捕獲かごは、餌を中に入れ、寄ってきたタヌキを捕獲する機能があります。
経験の少ない一般人でも、簡単に仕掛けられる構造が多いです。
購入する際は逃げられないように、金属製で、耐久力があるものを選択しましょう。

また、タヌキの餌となる野菜などが周辺にあると、それだけで満足してしまい、罠に設置された餌に興味を惹かれなくなるので片付けておきましょう。

タヌキを捕らえた後は、殺処分する必要があります。
しかし、さまざまな菌や感染症を持つタヌキは危険であるとともに、生き物を殺すことに抵抗があるかもしれません。
代行業者を自治体に紹介してもらうのが確実です。

対策グッズを使用する

タヌキを寄せ付けない対策は、自治体に許可をとることなく実施できます。

農作物を守るためには、まわりに柵を設置するのがおすすめです。
タヌキは高く登ることが得意ではないため、農作物のまわりを柵で覆ってしまうのが有効です。
柵は隙間なく張り巡らせるとともに、1.5mほどの高さを確保しましょう。
タヌキは1mほどジャンプできるため、高さが低いと飛び越えられてしまうためです。
また、噛み付いて壊されないように、材質は金属製にすることをおすすめします。

通常の柵に加え、電気柵も有効です。
触れた動物に痛みを与えることで、警戒心を抱かせ、寄り付かないようにすることを目的としています。
臆病で警戒心が強いタヌキを警戒させるのには十分です。
一方で、子どもやお年寄り、ペースメーカーを使用している人が触れないように、取り扱いには十分注意する必要があります。
人が触れることを防ぐために、看板などで注意喚起することも検討しましょう。

また、都市部では防獣ネットや金網などが有効です。
うまく使うことで、民家への侵入や、ゴミ捨て場を荒らすタヌキの対策ができます。

被害に合わないための対策

タヌキを発見したら、役所に依頼して罠を設置したり、対策グッズを使用したりすることが有効です。
しかし、重要なのはタヌキが現れないような環境を作ることです。
タヌキの被害にあわないための環境づくりを考えていきましょう。

餌となるものをなくす

タヌキに限らず、生物は餌のある場所に出没します。
家のゴミ捨て場や、農作物を栽培している場所を清掃しましょう。
防獣ネットや柵は、物理的に餌にアクセスできないだけなので、食べる物自体をタヌキの前からなくしてしまうことが重要です。

タヌキは生ゴミも食べるため、人家のゴミ捨て場に現れます。
ゴミ捨て場に生ゴミのかけらが放置されていると、餌がある場所だと判断し、居着きかねません。
畑などでは、柵の中には侵入できなくても、落ちている野菜くずなどを狙っています。
野菜くずなどをしっかりと清掃することで、タヌキは餌がないと判断してその場を去るでしょう。
タヌキにとって餌が豊富な環境だと思われないように、餌をなくすことが重要です。

侵入させない

タヌキは、屋根裏や民家に侵入することがあるため、侵入経路を断つことが大事です。
防獣ネットや金網、柵などを設置するとともに、敷地外へアクセスできる経路や、侵入口を塞ぎましょう。
しかし、防獣ネットや金網は、景観を崩してしまいます。
見栄えを重視した侵入対策として、多数のとげがあり、侵入が困難に見える、バラやサボテンを設置するのも効果的です。

匂いで追い払う

タヌキは嗅覚が優れているため、忌避剤による対策は非常に有効です。
タヌキが嫌うのは、木酢液、ハーブ、ハッカ油などです。
また、タヌキが嫌がる匂いがする市販の忌避剤をスプレーしてもよいでしょう。
さらに、タヌキの天敵である、狼の尿の匂いがする忌避剤も効果的です。
狼が近くにいることを勘違いさせ、その場から逃げさせます。

ただ、屋外は空気がよく通るため、時間が経つにつれ効果が薄まります。
いつまでも効果が持続するわけではないため、定期的な対策が必要です。
しっかり対策してもタヌキが寄り付く場合は、駆除専門業者に依頼することをおすすめします。

威嚇する

タヌキは臆病な性格のため、大きな音を聞くと驚き去っていきます。
タヌキ対策として、音を出して威嚇するグッズの使用は効果的です。

また、強烈な光で追い払うグッズもあります。
タヌキは夜行性であるため、夜に侵入を試みる傾向があります。
タヌキの接近をセンサーで感知し、強い光を照射することで、驚いたタヌキが寄り付かなくなります。
昼間充電し、夜に使用できるソーラー式にすることで、運用の手間がかからず便利です。

近所迷惑が気になる場合は、超音波による威嚇もよいでしょう。
必要に応じて使い分けましょう。

しかし、長期間にわたり同じ仕掛けを設置していると、タヌキはやがて学習し、効果が薄れてしまいます。
また、個体によっては驚かないタヌキもいるため、効果が限定的になりがちです。
思うように成果をあげられない場合は、駆除業者に依頼することをおすすめします。

おすすめの業者についての紹介

タヌキ対策には多くの手段があり、一定の効果が期待できます。しかし、野生動物であるタヌキの動きは予想しづらく、対策が不十分であった場合などは失敗することもあります。そのような際は、駆除専門業者に依頼することをおすすめします。

駆除専門業者の数は多いため、どの業者に依頼するか迷うかもしれません。しかし、信頼できる業者か見極めるポイントがあるため、知っておくと優良業者に依頼できる可能性が高まります。それでも迷う場合は、「害獣駆除の窓口」にお任せください。

駆除の流れについて

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3.　見積もり確認後、駆除作業、再発防止策を実施
4,　作業完了後、駆除費用を支払う

信頼できる業者の特徴

駆除専門業者の中には、タヌキの駆除に必要ない作業を実施し、高額な費用を請求するなど、不誠実な業者も残念ながら存在します。
信頼できる業者の特徴を知っておくことで、作業や費用の心配がなく安心して依頼できます。

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業者に依頼した場合の費用相場

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まとめ

タヌキが発生した場合は、適切に対応しないと、農作物を荒らし、糞害を発生させるなどの被害が起こります。

タヌキ対策としては、タヌキが好まない環境を作ることが重要です。
しかし、設置の不備や、定期的な対策ができなかったことにより、タヌキが発生してしまい、被害にあうこともあるでしょう。

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