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【蜂の巣対策】ねらい目は4~5月!

住居の庭などで蜂が大繁殖すると、「刺されるかもしれない」と怖いですよね。そうならないために、4月から5月には、蜂の巣対策をすることをおすすめします。

蜂は1年を通して一定のサイクルで活動しています。蜂の習性を知っておくことで、蜂に刺されるリスクを大幅に減らせます。この記事では、蜂の巣対策や予防方法、駆除方法について詳しく解説しています。

目次

・なぜ4~5月がねらい目なの?
・4~5月に巣を作り始める蜂の種類
 └ミツバチ
 └アシナガバチ
 └スズメバチ
・蜂が好んで巣を作る環境条件
 └雨風や直射日光の影響が少ないところ
 └閉鎖されたところ
 └餌を捕獲しやすいところ
・場所別対策・予防方法
 └軒下・屋根
 └植木・庭木
 └外壁
 └ベランダ
・蜂の巣を駆除する手順
 └時間帯
 └準備するもの
 └駆除の仕方
 └自力で駆除できない場合
・まとめ

なぜ4~5月がねらい目なの?

蜂の巣対策は、4月から5月に行うのがおすすめです。女王蜂が冬眠から目覚め、巣を作り始める時期だからです。この時期に対策し、女王蜂を駆除できれば、蜂が作られることはありません。蜂の巣が大きくなり、働き蜂が飛び交う状況だと、駆除は非常に難しくなってしまいます。

危険性が少ない時期に駆除れば蜂に刺されるリスクを大きく抑えられるので、4月から5月に駆除するのがおすすめです。

4~5月に巣を作り始める蜂の種類

4月から5月の蜂の巣は大きくなく、大きさは5cmほどである場合が多いです。ただしスズメバチなど、蜂の種類によっては非常に危険です。蜂の種類は、巣の形などにより見分けられます。種類を見分けられれば危険かどうかがわかるため、自分で駆除するのか、駆除業者に依頼するのか判断しやすくなります。

ミツバチ

ミツバチの性格は非常におとなしく、こちらから積極的に攻撃しなければ、刺されることはまずありません。ミツバチは、集めたはちみつを蓄え、冬を超す習性があります。冬の時期のミツバチは攻撃性が高まっており、巣を襲われると攻撃される可能性が非常に高いです。

ミツバチの巣は、板のように平らな形状が重なってできているのが特徴です。大きなものは1mほどもあります。

アシナガバチ

アシナガバチも、巣や自分が攻撃されない限りは積極的に攻撃してこないおとなしい蜂です。ただし刺された場合の毒性は強いため、注意しなければなりません。

アシナガバチの巣は、お椀を逆さにした形状です。ハニカム構造の巣穴がむき出しになっているのが、下から確認できます。巣の作り始めは小さいですが、最終的に20cmほどにもなります。7月頃は働き蜂の数も増え、活動が活発で危険性が増すため注意が必要です。

スズメバチ

スズメバチは大変凶暴で、毒性の強い危険な蜂です。刺されるとアナフィラキシーショックで重症化することもあるため、巣を発見次第、すみやかに駆除しなければなりません。

スズメバチの巣は、初期と完成形で形が違います。初期の巣は徳利を逆さにしたような形で、一つしかない巣穴を下から確認できます。完成形はボール型で、大きいものでは1mにもなります。マーブル模様をしており、入り口は一つです。

スズメバチは4月頃から巣を作り始め、7月頃に活動の最盛期を迎えます。7月ごろに自宅周辺でスズメバチを見かけた場合は近くに巣がある可能性が高いため、注意が必要です。

蜂が好んで巣を作る環境条件

蜂はどこにでも巣を作るわけではなく、蜂に適した環境に巣を作ります。蜂に適した環境を与えないことで、巣作りを予防できます。巣を作りやすい環境を確認していきましょう。

雨風や直射日光の影響が少ないところ

蜂の巣は湿気に弱いため、雨が当たらないところを好みます。さらに、風が直接当たるところでは巣が壊れてしまうため、風の影響を受けないところに巣を作りやすいです。

さらに、蜂の幼虫にとって、夏の暑さは大敵です。巣の内部が高温になると、幼虫が弱って死んでしまうためです。働き蜂は羽を震わせ、内部に風を発生させ温度を下げるほどです。加えて、巣の外から水を持ち込み、巣の表面にかけて温度を下げることがあります。したがって、直射日光が当たる場所にも蜂は巣を作りたがりません。

閉鎖されたところ

蜂は閉鎖された空間に巣を作る傾向があります。蜂を食べる天敵は自然界に多く存在します。天敵はクマ、にわとり、オニヤンマ、カマキリなど、蜂よりも大型な動物が多いです。

蜂は体が小さいため、狭いところに容易に潜り込めます。天敵が侵入できないような狭いところに巣を作ることで、蜂は安全に繁殖できることを知っているのです。

餌を捕獲しやすいところ

動物にとって、餌は非常に大事です。アシナガバチとスズメバチの幼虫は、成虫が捕らえてきた芋虫や昆虫などを食べ、ミツバチは蜜や花粉などを食べています。餌のある場所まで非常に遠いと効率が悪いため、狩りに行くだけで疲れてしまいます。

よって、蜂は餌が豊富な場所の近くに巣を作ることが多いです。

場所別対策・予防方法

では、蜂が巣を作る具体的な場所はどこでしょうか。巣を作る傾向がある場所ごとに適切な対策を確認していきましょう。

軒下・屋根

軒下や屋根は、風や雨から実を守ることが可能であり、直射日光が当たらないため、蜂が好みやすい場所です。さらに、屋外に出ることが容易であるため、餌を狩りに行くのも効率的です。

軒下・屋根に蜂対策の薬剤を撒いておくと、蜂が嫌がって寄り付かなくなるため効果があります。蜂対策の薬剤としては殺虫剤がおすすめです。殺虫剤は基本的に虫を殺す薬剤ですが、忌避効果がある製品も多いです。軒下や屋根など、1か所につき10秒間ほどしっかりと噴射しておくといいでしょう。効果時間はおよそ2週間程度であるため、2週間ごとに噴射しましょう。殺虫剤は雨で流れてしまうため、雨の翌日には再度スプレーする必要があります。

ダミーの巣を作るのも有効です。蜂は縄張り意識が強いため、蜂の巣がある場所には巣を作らない習性があります。新聞紙をバスケットボール 程度の大きさに丸め、上から新聞紙で包みます。上の部分を絞り、紐で縛って吊るすだけで蜂の巣のダミーとして使用できます。それほどお金もかからず作成できるため、試してみてはいかがでしょうか。

植木・庭木

植木や庭木にも蜂は巣を作ることが多いです。生い茂った植木や庭木は、外部から目立たず巣の姿を隠せます。さらに、植物が多いと多くの昆虫が住みつき、簡単に餌が多く入手可能です。さらに、葉で覆われていることで雨や風から巣を守れます。以上のように蜂が好む環境がそろっているため、非常に巣を作りやすいです。

中でも庭木の中に木の老朽化があった場合は要注意です。空洞の中に攻撃性の高いスズメバチが巣を作る可能性があります。

対策としては、蜂が嫌がる臭いを発する木酢液の設置が効果的です。木酢液とは、木材や墨を燃やしたときの水蒸気や煙を冷やした時にできる液体のことです。焦げ臭く、刺激臭がするため、蜂は嫌がります。臭いが強烈であるため、水で薄めて吹きかけるか、ペットボトルに入れてふたを開けて吊るしておく使い方が一般的です。そのまま使うと臭いが強烈であるため、干している衣服などにうつってしまう可能性があります。強力な臭いが日常生活に支障をきたすだけでなく、隣近所に迷惑をかけてしまう恐れもあります。したがって、ペットボトルに入れて使用するのがおすすめです。

木酢液と同様の効果が期待できる殺虫剤は、植物に使わない方がよいでしょう。植物に悪影響が出る恐れがあるためです。殺虫剤や木酢液が用意できない場合は、しっかりと枝を剪定することで外部から巣が見えやすくなり、身を隠せなくなります。さらに、水を撒くだけでも効果的です。蜂は湿気に弱く、乾いたところに巣を作る傾向があるためです。しかし、水はすぐ乾いてしまうため一時的な対策にしかなりません。他の対策と併用することをおすすめします。

外壁

蜂は外敵から身を守れる場所に巣を作る習性があります。外壁のひびや隙間には天敵が侵入できないため、内部に蜂の巣が作られやすいです。外壁の中の巣を発見することは非常に困難であるため、気づいた時には非常に大きくなり、対処できない恐れがあります。

外壁のひびや隙間を発見した場合は、すぐにパテやコーキングなどで埋めましょう。蜂は侵入できなくなり、巣を作ることがなくなります。

とくに、蜂が巣を作り始める4月から5月にかけては、外壁を定期的にチェックし、異常があればすぐに対策することをおすすめします。

ベランダ

雨風の影響を受けにくく、直射日光を避けられる軒下と同様に、ベランダの天井部分に巣を作ることがあります。また、ベランダに多く設置されているエアコンの室外機内部は、風雨を防ぐとともに直射日光が当たりません。外敵も侵入できない巣作りに理想的な環境です。

蜂が寄り付かない環境を作るためには、殺虫剤や木酢液が有効です。また、巣を作る前の女王蜂を捕獲するのも効果的です。方法は、女王蜂が巣を作り始める4月から5月頃に、蜂が好む匂いを出すトラップを設置するだけです。設置するだけなので、木酢液の強い臭いを心配しながら生活することがありません。

とくに洗濯物を干すことが多いベランダには、強い臭いを発しない対策が有効です。エアコン室外機への侵入を防ぐ方法としては、室外機カバー設置も有効です。春先になり、エアコンを使わなくなった時にかぶせることで、室外機への侵入を物理的に防げます。臭いも発生せず、定期的に噴霧する必要もないため、非常に手軽な対策といえるでしょう。室外機カバーが用意できない場合は、ゴミ袋をかぶせるだけでも効果的です。

蜂の巣を駆除する手順

ここからは、自力で蜂の巣を駆除する手順について解説していきます。蜂の巣は、大きさが直径15cm以内であれば自力で駆除が可能です。巣が成長しきっていない頃であれば、働き蜂の数も少ないと予想できるためリスクは低く、安全に作業できるでしょう。巣の成長が進んでいない4月から6月の間が自力駆除可能な目安です。

さらに、自力駆除を判断する大きな基準を覚えておきましょう。それはミツバチやアシナガバチの巣であることが確実な場合です。蜂の駆除には、安全性を確保することが不可欠です。巣の主が、攻撃性が高いスズメバチの場合はリスクが非常に高いため、駆除業者に依頼しましょう。

時間帯

働き蜂は夕方から夜にかけて巣に帰ってくるため、駆除の時間は夜がおすすめです。働き蜂は昼間餌や巣の材料を確保しに外に出ているため、昼間に実施してしまうと、すべての蜂を駆除できず、周辺に帰ってきてしまいます。巣がないことに激昂した蜂から襲われる可能性があるため、昼間に駆除することはやめましょう。

準備するもの

蜂を駆除するために、以下のものを準備しましょう。

・防護服、手袋、長靴
・3mほどの噴射力のある殺虫剤
・巣を落とすための棒
・ほうき、ちりとり
・巣を捨てるためのゴミ袋
・赤いセロハンテープを貼った懐中電灯

駆除の仕方

まず2m〜3m離れた場所から、巣の入り口に向かって殺虫剤を噴射します。巣から蜂が飛び出してきますが、そのまま2、3分噴射し続けてください。蜂の勢いが収まってきたら巣に近づき、巣の入り口から中に向かって殺虫剤を噴射し、出てこなかった蜂を駆除します。この段階だと蜂はかなり弱っているため、出てくる蜂は数えるほどしか存在しません。

次に、巣の下にゴミ袋を設置し、棒を使って巣を落とします。巣を落とした後は、巣があった場所に殺虫剤を撒いておきます。蜂が殺虫剤を嫌がり、同じ場所に巣を作らなくなるためです。

最後に、ゴミ袋の中に殺虫剤を噴射し、ゴミ袋の入り口をしっかりと閉じてから燃えるゴミとして処分します。

注意点は、蜂の巣に接近する際の懐中電灯です。赤いセロハンテープを巻くことで蜂に気づかれにくくなります。また、殺虫剤が効いて、地面に落ちた蜂に触らないことです。地面に落ちた蜂がまだ死亡していなかった場合は、触った瞬間に刺してくる可能性もあります。また、死んでいた場合でも、触れたときに反射で針が動く場合があります。落ちた蜂を回収する場合はほうきとちりとりを使用し、直接触らないようにしましょう。

自力で駆除できない場合

自力で駆除できない場合は駆除業者に依頼しましょう。直径15cm以上になると、働き蜂が急速に増えます。とくに巣が成長する7月以降は、自分では手を出さず駆除業者に依頼した方がよいでしょう。また、手の届く場所に巣がない場合も、駆除業者に依頼すべきです。蜂の巣が軒下などの高所にある場合、はしごなどを使わなければ駆除できません。落下の危険があるため非常に危険です。慣れない高所での作業は、駆除業者に任せることをおすすめします。

スズメバチの場合は、刺されると命の危険があります。一般人は蜂の駆除に慣れておらず、刺されるリスクが非常に高いため、安全に駆除するために駆除業者に依頼しましょう。

しかし、数多くの駆除業者がある中で、どこに頼むべきか迷う人も多いでしょう。駆除業者の選択を間違えると、しっかり駆除できなかったり、駆除したのに再発してしまったりするケースがあります。また、思いがけず高い費用を請求されるなど、トラブルに発展するケースもあるため、しっかりと駆除業者を見極めなければなりません。

駆除業者の選択で迷ったら「駆除の窓口」がおすすめです。駆除の窓口は10万件以上の実績があり、さまざまなケースでしっかりとした駆除が期待できます。
駆除にかかる費用をしっかりと説明し、依頼者が納得してから作業に取りかかります。事前に詳細な見積もりを提示するため、安心して依頼できます。
保障が充実していることも、大きなメリットです。駆除の窓口では、蜂が駆除しきれず再発した場合でも、一定期間であれば無料で駆除作業する保証が付いています。

駆除業者は非常に多く、選択が難しいため、迷ったときは駆除の窓口の利用をおすすめします。

まとめ

蜂の巣の予防方法、駆除方法について詳しく解説してきました。蜂の巣対策は、女王蜂が本格的な活動を始める前の4月から5月に行うのが効果的です。働き蜂の数が少ないため、刺されるリスクや駆除しきれない可能性が少ないためです。

予防や駆除には、蜂の習性を十分に考え、場所ごとに効果的な対策が必用です。蜂の駆除は自分で行うことも可能ですが、リスクも高いです。

安全を確保できない場合や迷った場合は、駆除の窓口に依頼することをおすすめします。

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