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【ノミ 駆除 部屋】増殖した部屋のノミの駆除方法を場所ごとに解説!

ノミにはさまざまな種類があり、日本にも多くのノミが生息しています。ペットを飼っている方は、特に被害に遭いやすいので注意が必要です。今回はノミの種類や生態をはじめ、ノミによる被害や駆除方法についてくわしく解説します。ペットを飼っていない場合にもノミの被害に遭うことはあるので、駆除方法を知っておくといざという時に冷静に対処できるでしょう。

目次

・部屋のノミを駆除したい!
・ノミの種類
 └ノミの生態
 └家でノミが発生しやすい場所
・家でノミが発生しやすい場所
 └見た目の不快感
 └吸血やかゆみ
 └アレルギー症状
 └猫ひっかき病・瓜実条虫症
・箇所ごとのノミ駆除法
 └床
 └カーペットなどのマット類
 └衣類
 └布団
 └畳
・ノミ駆除剤の種類・使い方
 └くん煙剤
 └捕獲器
 └ノズル付の注入スプレー
 └速乾性のスプレー
・徹底的に駆除するならプロに依頼
 └ノミ駆除を業者に依頼する際の相場る
 └業者に依頼する際のポイント
・まとめ

部屋のノミを駆除したい!

ノミが部屋中に蔓延してしまったら、人もペットも困りますよね。ノミの大量発生を防ぐためには、卵にも注意が必要です。ノミは1日で数百個の卵を産むので、成虫から卵までを根絶することが重要です。今回は、効果的な駆除方法とノミ駆除剤を、ノミの出現箇所ごとにご紹介します。ただし、自力での対策が困難と感じた場合は、プロの駆除業者に相談するのもおすすめです。安心して生活するために、ノミ対策をしっかりと行いましょう。

ノミの種類

日本には約70種、世界には2000種以上のノミが存在します。ノミは、犬や猫などの恒温動物に限定されず、人間にも寄生して血を吸いながら生存しています。中でもわたしたちの生活に影響を及ぼしやすいノミは、以下の種類です。

・ネコノミ
体長は約1.5mm~3.5mmほどで、は猫を主な宿主としています。体表に住み着き、吸血や寄生を行いますが、猫だけでなく犬や人などにも寄生・吸血の被害を及ぼすので注意が必要です。日本国内において、ノミによる被害がある場合、イヌノミよりもネコノミの方が多いという傾向があります。

・イヌノミ
2mm~4mmほどのイヌノミは、ネコノミに似ていますが、頭の形が丸いのが特徴です。ネコノミより小規模な領域で生息していますが、イヌノミに寄生・繁殖されることもあります。

・ヒトノミ
1.5mm~4mmほどのヒトノミは、人間以外にも犬猫などの哺乳類や鳥類にも寄生します。しかし、衛生状態の向上により、近年はヒトノミの寄生被害はほとんど見られなくなりました。

・ネズミノミ
1.5mm~2mmほどのネズミノミは、主にネズミに寄生して繁殖します。一方で、宿主であるネズミが死んでしまうと、血液を求めてほかの生物に感染症を媒介する可能性もあるので注意が必要です。

ノミの生態

ノミは驚異的な繁殖力を持ち、1匹が400~1000匹もの卵を生むことがあります。その結果、爆発的な増え方となることも少なくありません。ノミの卵は2~3日で幼虫に、6~11日でさなぎに変わり、6~14日ほどで成虫になります。暖かい環境下では特に繁殖が活発で、気温18~27℃、湿度75~85%が理想的な条件とされています。ただし、寒い時期でもノミは活動が抑制されるだけで、暖房のある家の中では繁殖が進む可能性があるので油断できません。ノミが確認されたら早めに駆除対策を始めることが何よりも重要です。

家でノミが発生しやすい場所

家でノミが発生しやすい場所は以下のとおりです。ペットを飼育している方は特に被害に遭いやすいので注意が必要です。以下のような場所を意識しつつ、定期的な掃除と衛生管理を行いましょう。

・ホコリが溜まりやすい場所
・通気が悪い部屋の角
・家具の隙間
・カーペット
・ベッド
・ソファー
・ペットの寝床周辺

ノミによる被害

ノミは以下のようにさまざまな被害を引き起こします。

見た目の不快感

ノミは、人や犬猫の呼吸や体温によって放出される二酸化炭素に反応し、飛来します。ノミが少数の場合は気づきにくいかもしれませんが、大量に発生していると、多くのノミが人間や犬猫に向かって飛びかかってくる光景にゾッとすることもあるでしょう。自分をめがけて飛んでくる様子に不快感も増します。

吸血やかゆみ

ノミはオス、メスの両方とも吸血を行います。吸血時間は20~25分と比較的長めです。人間が立っている場合は足に飛びかかろうとするので、足のひざ下ぐらいまでが主に吸血されやすい部位です。家の中にノミが繁殖している場合は、寝ている時などは、どこにでも飛びつきやすいので全身に被害が広がることもあります。ノミに刺されると赤い斑点が目立って、数日間は強いかゆみに悩まされるでしょう。

ノミに刺された傷は蚊に刺された傷よりも頑固で、通常の虫刺され用の薬では効果が期待できないことが多いです。病院に行き、ノミ刺されなどの強いかゆみに効果的な薬を処方してもらった方が良いでしょう。ノミに刺された場合、処方される塗り薬は一般的にステロイド軟膏がよく使われます。

アレルギー症状

ノミに刺されると、ノミの唾液が原因でアレルギー症状が現れることがあります。人間ではこの強いアレルギー反応により、水疱や皮膚の発赤、激しいかゆみなどの症状が現れることがあります。さらに、掻き崩すことで二次感染のリスクも懸念されます。

猫ひっかき病・瓜実条虫症

バルトネラ菌保有のノミに噛まれたり、感染したペットに咬まれたり引っ掻かれると、2週間ほどして傷が痛みや熱を伴う丘疹や膿疱になります。「猫ひっかき病」と呼ばれ、数ヵ月間リンパ節が腫れることもあるので注意が必要です。

また、ノミには瓜実条虫(サナダ虫)がいることもあります。ノミの卵がたまたま手に付いていたりして、手が口に触れることによって経口感染することがあるので注意が必要です。瓜実条虫に感染することを「瓜実条虫症」と呼びますが、ほとんどは無症状なことが多いため気づかないケースもあります。ただし、幼児が感染すると下痢や腹痛が起こることもあります。もし瓜実条虫を見つけたら、寄生虫駆除剤を使用すれば比較的簡単に駆除することは可能です。

箇所ごとのノミ駆除方法

部屋全体のノミ駆除方法を解説します。それぞれの場所に合った駆除方法があるので、ぜひ参考にしてください。

床のノミ駆除には、掃除機や粘着ローラーを使うのが効果的です。部屋中の卵やサナギ、ペットの毛、フケ、食べかすを取り除くことで、ノミの繁殖を防ぐことができます。特にノミの卵は滑らかな表面になっていて拡散されやすいため、床の細かい溝や隙間まで丁寧に掃除しましょう。サナギはベトベトしているため、雑巾や粘着ローラーを使って除去するのがおすすめです。ペットの寝床やラグなどにも付着していることがあるので、徹底的に掃除しましょう。ホコリに擬態しているサナギもいます。ホコリを見逃さないように家具の下や部屋の隅までしっかりと掃除するのがコツです。掃除機や粘着ローラーで取ったものは、すぐにビニールなどに入れて密封して処分しましょう。ノミやサナギが再び部屋に侵入するのを防ぐためにも、しっかりと処理することが重要です。

カーペットなどのマット類

カーペットなどのマット類で、60度以上のお湯に浸けても大丈夫な素材は、お湯を用意して10分程度浸けることでノミを死滅させることができます。ただし、火傷に注意しながら行いましょう。お湯に浸けられないカーペットなどのマット類は、スプレー剤を使うのもおすすめです。

衣類

洗剤入りの水や60度以上の熱を使うと、ノミの成虫は簡単に死滅します。また、卵やサナギが気になる場合は、漂白剤を使うことで対処できます。洗濯前に素材や洗濯表示を確認し、指示通りに行うことが生地を傷めないコツです。規定の用量・時間・温度を守って、効果的な駆除を試してください。

布団

布団に住み着く厄介なノミを駆除するには、布団乾燥機やスチームクリーナーが便利です。熱処理により、ノミの卵も確実に駆除できます。熱に強い素材でできた布団であれば、温度を60度以上に設定して2時間程度加熱することで卵の駆除も可能です。ただし、布団の素材の耐熱性を事前に確認し、中材や生地の傷みに注意してください。また、死骸を吸い込むことがアレルギーの原因となるため、仕上げに掃除機でしっかりと除去しましょう。布団カバーは衣類と同様の手順で駆除するのがおすすめです。

畳の中に忍び込む厄介なノミに対処するためには、適切な畳用駆除スプレーを選ぶことが重要です。広範囲に効果を発揮するスプレーノズルや針状ノズルが付いた商品を選ぶと、表面と内部のノミを効率的に退治できます。畳の合わせ目やくぼみなど、隠れた場所も見逃さずに直接スプレーして駆除しましょう。また、畳に布団乾燥機を敷いて布団をかけることで、畳のノミ駆除と布団の駆除を同時に行うことができます。

ノミ駆除剤の種類・使い方

ノミ駆除剤の効果を最大限に引き出すためには、駆除剤の適切な使い分けが重要です。駆除剤の種類は、以下のように4つのタイプがあります。

くん煙剤

ノミを根絶するには、広範囲に効果的な「くん煙剤」タイプが最適です。殺虫成分を含む霧状のくん煙剤は、部屋全体に拡散し、ノミを一掃します。ただし、注意点もあります。殻に守られた卵やサナギには効かないため、効果を確実に得るためには、ノミの孵化サイクルに合わせて1~2週間おきに使用しましょう。部屋の広さに応じて適切な商品を選び、1つの部屋に1つずつ設置します。駆除する時は窓や扉をしっかり閉めきり、ノミが逃げ込む場所にも薬剤を届けるようにクローゼットや棚を開放します。これらのコツを守って正しく使用すれば、くん煙剤の効果を最大限に発揮し、ノミ駆除を成功させることができます。

捕獲器

捕獲器は、一定の場所で集中的に駆除したい場合におすすめのタイプです。ノミが光に惹かれる性質を利用しています。くん煙剤やスプレー剤が届きにくい場所のノミ駆除に効果的です。捕獲器タイプは、家具・ベッド・ソファーの下や隙間や壁際など、物陰に隠れたノミを光で誘引し、粘着テープで確実に捕らえます。真っ暗な部屋に設置するとより効果が高まります。

ノズル付の注入スプレー

駆除スプレーには、直接噴射するタイプとノズル付きの注入スプレーで注入噴射するタイプがあります。直接噴射と注入噴射を選んで噴射できる2WAYノズルを採用したものが便利です。畳やカーペットの表面には直接噴射し、畳の中にはノズルを使って注入噴射することができます。

速乾性のスプレー

布製品にも使える速乾性があるスプレーは、ソファや寝具はもちろんのこと、カーペットや畳にも使えて便利です。布製品に直接噴射できるので、洗うことができないぬいぐるみやクッションなどにも効果的に活用できます。カーテンやカバーに付いたノミを手軽に駆除するなど、日頃の予防にも最適です。1本持っておくと、さまざまな場面で重宝するでしょう。

徹底的に駆除するならプロに依頼

徹底的な駆除や早急な駆除を望むなら、プロに依頼するのがおすすめです。ただし、プロに依頼すべき時を逃さないのがポイントです。依頼する判断を誤った結果、自分では対処できず部屋中にダニが大発生してしまうこともあります。早めの対処することで、ペットだけでなく、家族の健康も守れます。ノミの被害を最小限にするためには、近所で評判が良く即時に対応してくれる駆除業者を普段から調べておくことが重要です。調べておけば、いざという時にもすぐに行動できます。

ノミ駆除を業者に依頼する際の相場

ノミ駆除の費用は駆除方法や駆除範囲によって変わります。相場は2万~6万円程度ですが、範囲が狭ければ1万円~4万円程度の費用で対処できるケースもあります。一方で、範囲が広くなると14万円以上の費用が必要になることもあります。費用を抑えられるかどうかは、被害が拡大する前に依頼できるかどうかが鍵となるでしょう。早めの業者依頼で、費用を2万円台に収めることも可能です。

業者に依頼する際のポイント

業者選びにおいて大切なのは、以下のポイントをしっかり確認しておくことが肝心です。

・現地調査や見積りは無料かどうか
・後で追加料金が発生するか
・施工内容やアフター保証について明確に説明してくれるか

業者によっては、出張費や深夜料金、繁忙期の追加料金などが加算されるケースがあるため、余裕を持って業者選びをすることがおすすめです。特に害虫の数がピークになる夏は費用が高くなることがあるので、普段から業者探しをして相場を知っておくと良いでしょう。業者を選ぶ際は、安さだけで選ばず、サービス内容やアフターケアまで比較することで、総合的なコスト削減につながります。

まとめ

ノミは大切なペットだけではなく、人間にも被害を及ぼします。時が経てば経つほど被害が広がるので、早急な対処が必要です。今回は、部屋のノミを駆除する方法をくわしく解説しました。それぞれの場所に合った方法で効果的に駆除しましょう。自分で手に負えない場合や早急に駆除したい場合は、業者に依頼するのがおすすめです。業者の選び方についてもご紹介したので、一人でも多くの方の役に立てれば幸いです。ぜひ参考にしてください。

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