強化ガラスって丈夫なの?気になる値段とメリット、デメリットを紹介!
    割れやすく脆いイメージの強いガラス。そんなガラスの中にも金属に負けない強度を持つ強化ガラスというものが存在しています。 今回の記事では強化ガラスの価格や、メリットやデメリット、自分で交換する方法について詳しく解説していきます。
目次
└強化ガラスは基本的にオーダーメイド
・強強化ガラスにできるガラスはどんな種類がある?
└高透過ガラス
└スモークガラス(熱線吸収板ガラス:グレー・ブロンズ)
└フロスト(タペストリー)ガラス
└すりガラス
└強化ミストガラス(強化のみ)
└無反射ガラス(シルクサイト)
└テンパックスフロート(耐熱ガラス)
・ガラスをオーダーする際に確認すること
└納品に時間がかかる
└強化ガラスの値段は高め
・強化ガラスの値段
└厚みが増すごとに値段が高くなる
└透明と不透明
・強化ガラスに交換する流れは?
・強化ガラスはやっぱり丈夫なの?メリットを紹介!
└かなり強い衝撃を与えない限り割れることはない
└熱に強い
└安全な割れ方をするため
・強化ガラスのデメリット
└防犯性はない
└ハンマーを使うと割れる
・まとめ
・強化ガラス交換の注意点
・強化ガラスの用途
└一般家庭で使われる場所
└オフィス等で使われる場所
強化ガラスの値段|交換する前に知っておきたいこと
    家のガラスを強化ガラスに交換する際は、専門業者への依頼が一般的です。ここでは、業者に依頼する際のポイントや、強化ガラスの価格、特性、納品時間などの重要な情報を分かりやすく説明します。ガラス交換を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
    強化ガラスは基本的にオーダーメイド
強化ガラスは、その特性がガラスの種類や厚さ、大きさによって変わるため、多くはオーダーメイドで製造されます。住宅の窓やインテリア用のガラスを強化ガラスに変える場合、それぞれの形やサイズに合わせた制作が必要です。 交換を考える時は、窓のサイズやガラスの種類を確認し、専門業者に特注での制作を依頼するのが普通です。厚さは5mmから12mmまで選べ、自分の好みに応じて選択できます。
強化ガラスにできるガラスはどんな種類がある?
強化ガラスは、その耐久性と安全性から、多様な建築物や製品に広く利用されています。しかし、強化ガラスにもいくつかの種類があり、それぞれ特有の特性と用途があります。下記では、高透過ガラスから無反射ガラスまで、様々な強化ガラスの種類とその用途について詳しく紹介します。
高透過ガラス
高透過ガラスは、自然光をたっぷりと室内に取り込むことができるガラスです。このガラスは、太陽光を高い透過率で通すため、建物内の明るさと快適性を向上させます。展示ケースや光学機器にも使われ、見た目の透明度が高く、色の再現性に優れている点が特徴です。通常のフロートガラスに比べて緑色の成分が少ないため、物の色をより忠実に映し出すことが可能になります。特に、白い天板の上に置かれた時のクリアな見え方は、高透過ガラスならではの魅力です。
スモークガラス(熱線吸収板ガラス:グレー・ブロンズ)
スモークガラス、別名熱線吸収板ガラスは、独特の煙たい色合いで知られ、直射日光の熱や光を効果的に吸収します。このガラスにはグレーやブロンズなどの色があり、微量の鉄やコバルトを加えることでその特性が生まれます。太陽光の熱エネルギーを吸収し、赤外線や紫外線の透過を抑えることで、室内の快適性を保つのに貢献します。その機能性とともに、プライバシー保護やデザイン性の高さから、建築物や自動車の窓などに広く使用されています。
フロスト(タペストリー)ガラス
フロストガラス、またはタペストリーガラスは、ガラス表面に砂を吹き付けたり化学処理を施すことで、透明度を落とし光を拡散させる加工を施したガラスです。この特殊加工により、光は通すものの、中の様子をぼんやりとしか見せないため、プライバシーを守りつつ室内を明るく保つことが可能になります。サンドブラストや化学処理により、なめらかで汚れに強い表面を実現し、美しさと実用性を兼ね備えています。
すりガラス
すりガラスは、表面を特別に加工して透明性を失わせたガラスです。この処理により、光は通すものの、具体的な形は見えにくくなります。この特性がプライバシーを守りつつ、柔らかな光を室内に取り入れることを可能にします。浴室やオフィスの間仕切りなど、個人の空間を確保しながら自然光を享受したい場所に最適です。また、すりガラスは水に濡れると透明度が上がるという特徴も持っています。
強化ミストガラス(強化のみ)
強化ミストガラスは、細かい霧状の加工を施し、その後熱処理や化学処理で強化されたガラスです。この特殊加工により、光を柔らかく拡散しつつ、視線を遮ることができ、プライバシーを保護します。さらに、強化されたことで衝撃に強く、万一割れても人を傷つけにくい小さな破片になるため、安全性に優れています。
無反射ガラス(シルクサイト)
無反射ガラス、通称シルクサイトは、特殊な化学処理を施したフロートガラスです。この技術により、ガラス表面に細かな凹凸を作り出し、光の反射を大幅に減らすことができます。その結果、視認性が高まり、目に優しい視界を提供します。さらに、汚れが付きにくく、清掃も容易なため、日常的なメンテナンスも楽になります。
テンパックスフロート(耐熱ガラス)
テンパックスフロートはドイツのショット社が製造する特殊な耐熱ガラスです。このガラスの大きな特徴は、一般的なソーダガラスに比べて熱による膨張が非常に少なく、耐熱衝撃性が高いことです。このため、最高使用温度500℃、常用温度450℃といった高温の環境下でも安心して使用できます。フロート製法により製造され、その結果として得られる平滑な表面は、光学的、化学的、機械的に優れた性質を持ち、さまざまな分野での利用が可能です。高品質で信頼性の高いガラスとして、その価値は広く認められています。
ガラスをオーダーする際に確認すること
    ガラスのオーダーには、納期と価格が重要な要因となります。特に強化ガラスの選択時は、その特性とコスト、提供までの時間を理解しておくことが大切です。ガラスをオーダーする際に押さえておくべきポイントを、分かりやすく解説します。
納品に時間がかかる
強化ガラスは特殊な加工が必要で、作った後にカットすると割れやすくなることがあります。製造時の不純物が原因で急に割れることもあるため、納品には時間がかかります。通常、注文してから加工が必要で、納品までに1週間以上かかることもあります。急な交換は難しいので、早めに業者と相談することが大切です。 在庫がない場合は取り寄せに時間がかかりますが、サイズが決まっていれば設置は約1時間で終わります。窓枠やサッシの交換には1日から3日かかることもあるので、事前に見積もりを取ることが重要です。
強化ガラスの値段は高め
強化ガラスは、通常のガラスと比べて加工に手間がかかり、製造過程も複雑です。特別な技術や設備が必要で、これが製造コストを高める一因となっています。また、強化ガラスは耐久性や安全性が高いのが特徴で、これらの高性能が価格に影響しています。 そのため、耐久性や安全性が特に重要な場所で使われることが多く、性能に見合った価格で販売されています。これらの理由から、強化ガラスの価格が高いことが理解できます。
強化ガラスの値段
強化ガラスの値段は、面のサイズと厚みによって増減します。 一般的に使用されている強化ガラスの厚みは5mmで、一般的な規格である90cm×90cmのサイズだと相場は1万~2万円になります。 これを基準に厚みと一辺のサイズに比例して価格が増減します。 そしてこれはあくまでも強化ガラス単体の価格であるため、強化ガラスに交換する作業は別途発生するという点については注意しておきましょう。 価格の表比較は以下の通りになります。
厚みが増すごとに値段が高くなる
上記の価格表にもあるように、基本的に強化ガラスは厚みやサイズが増すごとに値段が高くなります。 あくまでも目安ですが、1mmごとに4000~5000円程度増加していきます。 当然の事ではありますが、厚みが増していけばそれだけ強度も増していきます。 しかし、窓ガラスなど特定の枠が存在している部分に使用するには製品相応の厚さのガラスを使用する必要があるため、用途によっては選択肢および選択の振幅は殆どありません。
透明と不透明
強化ガラスには、透明と不透明の二つのタイプがあります。透明な強化ガラスは光を通しやすく、部屋を明るくするのに適しています。一方で、プライバシーを重視する場所には、外から見えにくい不透明な強化ガラスがおすすめです。例えば、お風呂場には外部からの視線を遮る不透明ガラスが適しています。 不透明な強化ガラスは、透明なものよりも価格が高めですが、色や模様が入ったデザイン性の高いものもあり、空間の雰囲気を豊かにします。このように、強化ガラスを選ぶ際は、透明性やデザイン、用途に応じて適切なタイプを選ぶことが大切です。
強化ガラスに交換する流れは?
強化ガラスへの交換は、業者による窓のサイズや厚みの見積もりから始まります。交換作業は1~2時間ですが、オーダーメイドの場合、施工までに約1週間かかることがあります。業者選びと見積もりでの予算確認が重要です。 交換は古いガラスの取り外しと新しい強化ガラスの設置が基本で、場合によってはサッシや窓枠の交換も必要です。強化ガラスは特別な加工が必要で、急な交換は難しいため、事前の相談が大切です。納品には通常1週間以上かかることを覚えておくと安心です。
強化ガラスはやっぱり丈夫なの?メリットを紹介!
強化ガラスはその名の通り、通常のガラスに比べて高い耐久性を誇ります。でも、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?強化ガラスがどれだけ衝撃に強いか、熱にも耐えられるか、そして割れたときにどう安全か、その3つの大きなメリットをわかりやすく説明します。
かなり強い衝撃を与えない限り割れることはない
強化ガラスの大きな利点は、その強度にあります。通常のガラスと比べて約4倍の強さを持ち、大きな衝撃を受けない限り割れにくい特性があります。このような強化ガラスは、風圧にも強く、普通のガラスよりも3.5倍の耐風圧強度を誇ります。割れにくさは、万一の事故を防ぎ、後片付けのリスクを減らすため、安心して使用できる点が大きなメリットです。
熱に強い
            強化ガラスの利点として熱に強い事が挙げられます。 耐熱性が優れているため火事に強い……という程耐熱性が高いわけではないため、流石に火事レベルの出火には太刀打ちできず溶けてしまいます。 とはいえ、炎天下で熱による歪みが生じにくいというのは通常のガラスよりも優れたメリットと言えるでしょう。 熱によって歪んでしまうと、引っ張り応力も想定外のかかり方をしてしまうでしょう。 局所的な負担が大きくなることで脆い部分が生まれ、そこからひび割れて砕けてしまうといった事態に繋がります。 そして、強化ガラスの耐熱性はあくまでも「普通のガラスとくらべて」の話であり、耐熱ガラスのような本格的に耐熱性に特化したものと比べると、やはり大きな差があると言わざるを得ません。 耐熱ガラスの代わりに使うことは出来ないという点には注意しましょう。
        
安全な割れ方をするため
ガラスは割れると破片となります。この破片、通常のガラスは刃物のように鋭く割れてしまうため、とても危険です。 除去する時も決して素手で拾わず、箒などを使って集めましょうと学校などで教えられた事もあるでしょう。 割れた上に後片付けも面倒という踏んだり蹴ったりなガラスですが、強化ガラスは「安全な割れ方」をするのが特徴です。 安全な割れ方とはどういう意味かというと、通常のガラスが破片という形で割れるのに対し、強化ガラスは細かな粒状に砕けてしまいます。 そのため、鋭い切れ味を持った危険な刃物になることはなく、比較的安全に処理をする事ができます。
強化ガラスのデメリット
    普通のガラスよりも強固な強化ガラスですが、完全にガラスの上位互換であるというわけではなく、強化ガラス特有のデメリットや、ガラスであるという事には変わらないためガラスそのもののデメリットはそのまま有しています。 今回解説する強化ガラスのデメリットは「防犯性」と「割れないというわけではない」という事の2つになります。 それぞれ詳しく解説していきましょう。
防犯性はない
        
            まず、強化ガラスの最大にして致命的な欠点として、防犯性が皆無であるという事が挙げられます。 というのも、強化ガラスの強度の要である圧縮応力層ですが、これは確かに耐風圧強度に直結する部分でもありますが同時にこれがなければガラスとしての構造を維持できません。
            そもそもが圧縮応力層というのは引っ張り応力によってガラスが割れないようにするためのものであり、これを人で例えるのなら、普通に立っている状態で後ろ髪を引っ張られると転んでしまうのを、引っ張られても大丈夫なように前のめりになっているようなもので、物質的には不安定な状態であるといっても過言ではありません。 そのため、工具などで表面を削り圧縮応力層の奥まで届いてしまうと、一瞬で全体に細かいヒビが入り、真っ白になって砕けてしまいます。
            これは強化ガラスを現場で加工することはできないと言われている程に常識的なもので、あっさりと破壊されてしまうため防犯性は皆無です。 特に通常のガラスであれば、通常は欠点である破片のように砕ける性質も防犯性の面で言えば、万が一ガラスを砕かれてもそれがマキビシのようになって踏み入るのを躊躇させたり、衣類や肌に引っかかった事により犯人を特定できる証拠が残りやすくなったりとメリットに転じる事もあるのに対し、粒状に砕ける強化ガラスは相手に付着しやすいという程度で、相手の侵入を躊躇させる程の危険性が存在しません。
        
ハンマーを使うと割れる
強化ガラスとは言っても所詮はガラス、風圧に対して通常のガラスより丈夫でも強い衝撃で割れてしまうという性質は変わりありません。 そのため、ハンマーを使って叩けばあっさりと割れてしまいます。 上記で防犯性の低さについては十分解説しましたが、ホームセンターで安く買えるようなハンマーで突破される程度の耐久性しか無いため、防犯性や物理的衝撃の耐性には期待しない方が良いでしょう。
まとめ
以上、強化ガラスについて解説していきました。 強化ガラスの費用はサイズと厚さによって異なりますが、一般的な5mmの90cm×90cmサイズで1万円から2万円、交換費用も大体同額かかるため業者に依頼する際には4,5万円ほどかかります。 しかし、サイズや厚みが変わったり、交換する数や場所によって価格は大幅に変動してしまいます。 そのため、強化ガラスの交換について費用相場がよくわからない場合は、複数の業者から相見積もりをとって比較してから検討してみましょう。
強化ガラス交換の注意点
強化ガラス交換時は、専門業者選びの重要性、火災保険の適用確認、ガラスの厚みや種類の選定、作業費用の事前見積もりがキーポイントです。専門知識と技術が必要な作業であり、保険適用や適切なガラス選び、費用の確認を通じて、安全かつ経済的な交換を実現できます。
強化ガラスの用途
強化ガラスはその耐久性と安全性から、様々な場所で活用されています。ここでは、一般家庭やオフィスなど、異なる環境での強化ガラスの用途を探ります。家庭での日常的な使用から、オフィスでの効果的な活用法まで、その多様性を詳しく見ていきましょう。
一般家庭で使われる場所
強化ガラスは、その耐久性と安全性で家庭内で広く使われています。窓ガラスとしては割れにくさが魅力で、湿気にも強いためバスルームの扉にも適しています。インテリアでは、テーブルや棚にも使われ、その強度と美観が評価されています。 天窓や階段のフェンスガードとしても活躍し、日常生活での多様な用途に対応しています。耐久性と安全性を備えた強化ガラスは、家庭で重要な役割を担っています。
オフィス等で使われる場所
強化ガラスは、オフィスや建物での使用が広がっています。強風にも耐えられる強さと、割れても小さな粒になる安全性の高さが理由です。窓や出入り口によく使われ、安全が大事な場所に最適です。オフィスでは扉や仕切り、ホワイトボードにも使われ、透明で見やすいので内装にも良く使われます。 店舗やオフィスでは、重い物を置くディスプレイ棚やテーブルの天板にも向いています。メンテナンスが簡単で、長持ちし安全なのも魅力です。このように、強化ガラスは様々な場所でその特性を生かして使われています。
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