オートロックの取り付けの代表的なパターンを紹介

玄関ドアに後からオートロックを取り付ける時の代表的な3つのパターンを紹介します。

パターン①今ある鍵を利用してオートロックを後付けする

今ついている鍵のシリンダー（鍵穴）にかぶせて後付けできるオートロックがあります。

本来であれば、鍵を鍵穴に差し込んで施錠や解錠をしますが、オートロックの機械を取り付けることで、自動で鍵を締めてくれます。
今ある鍵をそのまま活用できるので、手軽に取り付けられるのが魅力です。

全てのシリンダーに取り付けられるわけではありませんが、大手メーカーのシリンダーであれば取り付けられるものが多いです。
どのシリンダーに対応しているかは、カタログや製品のホームページから確認できます。

パターン②今ある鍵と別にオートロックの鍵を後付けする

既存の鍵はそのままにしておき、今ある鍵の上や下に別にオートロックの鍵を取り付ける方法です。

鍵が2つのツーロックになるので、防犯性能も高められます。
また万が一、既存の鍵を締め忘れても、オートロックの鍵は自動で締まるので安心です。

ただし、別に鍵を取り付けるので、ドアやドア枠に穴をあけるなどの加工をする必要があります。

パターン③今の鍵を丸ごと交換してオートロックを取り付ける

玄関ドアについている鍵そのものをオートロックの鍵に交換する方法です。

シリンダー（鍵穴）にかぶせて後付けすることができない鍵の場合は、丸ごと交換する必要があります。
オートロックの鍵に交換する場合は玄関ドアの厚みが対応している厚さでないといけません。

また、オートロックの種類によってシリンダーがないタイプもあります。
シリンダーがない場合は、元々取り付けられていたシリンダーの穴を埋める必要があるので、注意してください。

オートロックの鍵の種類

オートロックは自動で鍵が締まることは共通していますが、開け方にはいくつかの種類があります。
主なオートロックの鍵の種類とその特徴を4つ紹介します。

種類①暗号番号式

自分で暗証番号を設定し、その番号を押して解錠するタイプが暗証番号式です。
鍵（錠前）についているボタンを押せば解錠できるので、鍵を持ち歩く必要がありません。
鍵を紛失するリスクがないのが特徴です。

反対に、暗証番号を忘れて解錠できないことや、暗証番号が外部に漏れて不法侵入されるリスクがあります。

種類②指紋認証式

事前に指紋を登録して、指紋を読み込ませて解錠するタイプが指紋認証式です。

自分の指紋が鍵になるので、鍵を持ち歩く必要がないだけでなく、暗証番号を覚える必要もありません。
また鍵の複製ができないので、不正解錠も難しく、防犯性能の高さが特徴です。

ただし、製品によっては読み取り能力が低く、エラーが多くなかなか読み込まない場合もあるのが実情です。
特に玄関で使用するとなると、雨やほこりなどで汚れがつきやすいので、こまめに掃除をするなどのメンテナンスが必要になります。

種類③タッチキー式

鍵を本体にかざすと解錠できるタイプがタッチキー式です。

カードキーやリモコンキーなどが付属しているので、その鍵をタッチすれば解錠できます。
また、普段自分が使っているスマートフォンやICカードを登録することもできるので、鍵を別に持ち歩く必要がありません。

スマートフォンに一本化することはとても便利ですが、紛失すると鍵を開けられませんし、他にも生活に支障がでる可能性があるので、注意が必要です。

種類④自動施錠ドアノブ

解錠は一般的な鍵と同じですが、自動で施錠だけをしてくれるドアノブがあります。
鍵はいつものままが良い場合は、見た目も使い方も変わらず、オートロックだけしてくれる、自動施錠のドアノブにするのもありかもしれません。

オートロックの取付に関する注意点

ここまで、オートロックを後付けする時のパターンやオートロックの種類を紹介しましたが、実際に取り付ける時には、どんなことに注意が必要なのでしょうか？
設置する時や実際に使う時に気を付けたい点を4つお伝えします。

注意点①ドアの厚さを確認する

オートロックの種類や製品によって、取り付けられるドアの厚みが決まっています。
そのため、あなたが欲しいと思ったオートロックの製品が、自宅の玄関ドアの厚みに対応しているかの確認が必要です。
気に入った製品があって購入したものの、ドアの厚みが合わず設置できないとなると、お金も時間も無駄になってしまうので、必ず対応している厚さなのか確認をしましょう。

注意点②電池切れ・停電で操作できなくなる

オートロックの鍵のほとんどは電気がないと動いてくれません。
電気の供給は電池でする電池式と配線から供給する配線式があります。
電池式では電池切れが、配線式では停電やブレーカーが落ちると、全く操作ができなくなってしまいます。
電池式の場合は、電池切れが近づくとランプや音でお知らせしてくれるので、交換のサインがでたら、すぐに交換するようにしましょう。
配線式の場合は、停電がない限りは大丈夫ですが、家で電気を使いすぎてブレーカーが落ちてしまって、ブレーカーを戻したときに、オートロックが正常に動くのかも確認しましょう。

注意点③引き戸の場合の取付場所

引き戸にオートロックを取り付けることは可能ですが、取り付ける場所によって対応している鍵が異なります。
「戸先」と呼ばれる、引き戸の先端部分と、「召合せ」と呼ばれる、引き戸と引き戸が重なる部分に取り付けることが可能です。
取り付けたい場所を決めてからオートロックの鍵を選ぶのか、鍵を選んでから取り付けられる場所を確認するのか、いずれにしても取り付け場所をきちんと確認したうえで、設置を進めるようにしましょう。

注意点④鍵を忘れると締め出される

オートロックはドアが閉まると鍵も自動的に締まります。
そのため鍵を持たずに外にでて、ドアを閉めてしまうと中に入れなくなってしまいます。
ゴミ出しや見送りなど、ちょっと外にでるときでも鍵を持ってでないといけないので、設置する時は、十分に理解したうえで取り付けましょう
。 鍵を忘れるリスクを避けたい場合は、暗証番号式や指紋認証式など、鍵を持ち歩く必要がないオートロックにすると、締め出されることはありません。

オートロックの取付にかかる費用

ここまで読んで、オートロックを取り付けたいと思ったあなた、どれくらいに費用がかかるか気になりますよね。
実際にかかった費用を3つの事例から紹介します。

取付事例①玄関の鍵をオートロックの鍵に交換

費用：147,400円
取り付け費用32,400円、製品・部品代115,000円

玄関ドアの鍵をシリンダーごとオートロックの鍵に交換した事例です。
オートロックの鍵は製品によって値段の差が大きいので、欲しい機能とかけられる費用から製品を選択しましょう。

取付事例②玄関のオートロックの鍵の交換

費用：50,000円
交換費用21,600円、部品代28,400円
すでにオートロックの鍵がついている玄関ドアの、シリンダー部分だけを交換した事例です。

オートロックの機械はそのまま使用でき、鍵部分だけの交換の場合、部品代がそれほどかからず交換が可能です。

取付事例③社内入口の自動施錠の鍵の交換

費用100,000円
交換費用21,600円、製品・部品代78,400円
取り付けていた電源不要のボタン式オートロックの鍵を交換した事例です。

電源が不要なタイプのオートロックであれば、取り付け代や製品代が電源が必要なものより少し安価になることが多いです。

好みのオートロックを取り付けよう

今回、後付けできるオートロックの取り付けパターンや鍵の種類、取り付けにかかる費用を詳しくお伝えしました。
オートロックにすると鍵の締め忘れの心配がなく、防犯面でのメリットも大きいです。
また、鍵が不要なオートロックにすれば、鍵を紛失するリスクもありません。
それなりに費用はかかりますが、お金をかけるだけのメリットが十分にあります。
ぜひ、この記事を参考に、あなた好みのオートロックを取り付けてください。