更新日:2023年8月30日 執筆日:2023年8月30日
防犯性の高い鍵に取り替えたい!
鍵の種類や業者の選び方をご紹介!


防犯性の高い鍵に取り替えたいけれど、費用が分からないとお悩みの方も多いかと思います。
ここでは、鍵の種類や業者の選び方をご紹介しますので、ぜひご参考にしてください。
目次 [
]防犯性の高い鍵がオススメ

鍵は玄関や窓、シャッターや勝手口など、住宅の様々な場所に取り付けられていますが、中でも非常に重要な場所が玄関です。
人が出入りする玄関の鍵は、家族が安心して生活するために欠かせないものです。
世の中には良い人ばかりではなく、悪いことを考える人も少なくありません。
泥棒などの窃盗犯は簡単に入ることができる家を探したり、空き巣ができそうな家を見つけたりしているだけではなく、仲間同士で情報を共有しているとも言われています。
窃盗犯の被害にあわないためには、人が出入りできる玄関や窓の鍵を防犯性の高いものに交換するなど、普段からしっかりとセキュリティ対策をすることが大切です。
防犯性の高い鍵の紹介
防犯性の高い鍵と一口に言っても、様々な種類があります。
近頃では、防犯性と使いやすさに優れた鍵が多く販売されていますので、それぞれの鍵の特徴を確認しておきましょう。
ディンプルキー
防犯性の高さから玄関の鍵に多く使われているのが、シリンダー錠の中で最も防犯性が高いディンプルキーです。
「ディンプル」とはくぼみのことで、中央部分に長い溝があり、溝の左右には複数の小さいくぼみがある形状をしています。
ディンプルキーの中には、複製するために専用の工具が必要なものや、メーカーしか合鍵を作れないものなど、高性能なものも多くあるため、求める防犯性の高さに合わせて選べます。
ディンプルキーの本体価格は約1万5,000円~と若干高額ですが、防犯性を高めたい方に最適です。
プッシュプル錠

比較的新しい住宅で使用されていることが多いのが、ハンドルの押し引きでドアを開閉するプッシュプル錠です。
住宅の玄関専用に開発されたプッシュプル錠は、鍵がドアノブと一体化していることが特徴で、ハンドルを押したり引いたりするだけ開閉できるため、子どもや年配の方も簡単に操作することが可能です。
プッシュプル錠はドアノブの上下2カ所に鍵がついているうえ、ディンプルキーを採用していることがほとんどなので、ピッキングに高い防犯性を誇っています。
本体価格は約2万円~と高額で、プッシュプル錠が完全にドアノブと一体化している場合には、ドアノブごと交換する必要がありますので、鍵の交換にかかる費用はさらに高くなる恐れがあります。
また、シリンダー部分のみを交換できる場合でも、上下2カ所の鍵を交換しなければなりません。
引き戸錠
スライド式の引き戸に使用されているのが、その名の通りの引き戸錠です。
引き戸錠とは扉の取っ手部分に使われている鍵の呼び名で、引き戸でも2枚の扉が重なる部分に使用されている鍵は、「引き違い戸錠」と呼びます。
引き戸錠の防犯性の高さは、シリンダーの種類と鍵の数によって異なります。
シリンダーがディンプルキーの場合はピッキングに高い防犯性があり、引き戸錠と引き違い戸錠の2つを使用している場合も、ピッキングする手間がかかるため防犯性が上がります。
引き戸錠の本体価格は、約5,000円~1万5,000円です。
電気錠・電子錠
一般的な手動で操作する鍵と異なり、鍵を使用することなく解錠できるのが、暗証番号キーやカードキー、生体認証錠などを含む電気錠・電子錠です。
鍵を使用しない電気錠や電子錠は、ピッキングができないという防犯性の高さが特徴で、セキュリティの強さと便利な点で人気を集めています。
最近では、スマホで解錠できる「スマートロック式」も登場し、導入する住宅も増加傾向にあります。
電気錠・電子錠の本体価格は約3~7万円と高額で、電気錠の場合は電気工事を行わなければならないケースもあるため、鍵の取り換え費用と合わせて工事費用が必要です。
鍵の防犯性を高めるためのポイント

鍵の防犯性を高めるためには、ピッキングできないようにすることが重要です。
空き巣を行う窃盗犯に狙われやすい玄関の鍵は、鍵の防犯性を高める3つのポイントを意識して選びましょう。
CPマークがついている鍵を選ぶ
玄関の鍵を選ぶ際には、CPマークがついているものを選ぶことをおすすめします。
CPマークのCPとは「Crime Prevention」の頭文字を取ったもので、「防犯」という意味です。
警察庁や国土交通省などが、防犯性の高い鍵や玄関ドアといった建材に、品質を認定していることを示すためにマークをつけています。
CPマークをつけるためには、厳しい試験をクリアしなければなりません。
防犯性性能試験では、空き巣を行う窃盗犯が侵入をあきらめると言われている5分間を基準としており、5分以上開錠されることなく耐えられた建材のみ、CPマークをつけられます。
暗証番号式の鍵を選ぶ
鍵には様々な種類がありますが、防犯性の高さで選ぶなら、任意で設定した暗証番号を入力して解錠する暗証番号式の鍵や、スマートキーがおすすめです。
暗証番号式の鍵であれば、鍵を持ち歩く必要がないため、鍵を紛失する恐れがないだけではなく、解錠に鍵を使用しませんので、そもそもピッキングされる恐れもありません。
ただし、暗証番号を忘れてしまったり、他人に知られないように注意が必要です。
また、スマホやICカードで解錠する電子錠のスマートキーも、より防犯性の高い指紋認証や音声認証が可能なものも登場していますので、ぜひ検討してみましょう。
ワンドア・ツーロックの玄関にする
防犯性を高めるためには、玄関の鍵はワンドア・ツーロックがおすすめです。
ワンドア・ツーロックとはその名の通り、1つの扉に2つの鍵を取り付けることで、一般的にはメインの鍵に加えて補助錠を取り付けます。
泥棒などの窃盗犯は、開錠に5分以上かかると侵入をあきらめる傾向があるため、複数の鍵を取り付けておくことで、侵入される確率を低くできます。
国土交通省の「防犯に配慮した共同住宅に係る設計指針」においても、補助錠は推奨されていますので、ぜひ検討してみましょう。
自分で鍵を取付ける方法

玄関などの鍵の取り換えは業者に依頼する以外にも、自分で取り換えられますが、鍵の種類によって難易度が大きく異なります。
自分で鍵を取り換える前に、必要な工具と取り換え方法を確認しておきましょう。
工具を準備する
鍵の交換は難しい作業のイメージがありますが、特別な工具は必要ありません。
プラスドライバーとマイナスドライバーがあれば交換できます。
取り換える鍵の種類によっては、ペンチなどの工具が必要になる場合もありますので、用意しておきましょう。
新しい鍵を準備する
新しい鍵はドアに合ったものでないと取り付けられませんので、メジャーや定規を使って、ドアの厚み・フロントプレート・ビスピッチ・バックセットの4つサイズを測ります。
・扉の厚み
ドアの厚みは、ドアの側面や底面を測ります。
・フロントプレート
フロントプレートとはドアの側面にある金属のプレートのことで、縦と横の長さを測りましょう。
・ビスピッチ
フロントプレートは2つのビスで固定されていますので、上のビスと下のビスとの距離を測ります。
・バックセット
ドアの側面からシリンダーの中心までの距離を測ります。
ドアや鍵のサイズを正確に測る必要があるのは、鍵は返品や交換ができないからです。
一度人の手に渡ってしまった鍵は、合鍵を作られる可能性があり、防犯製品としての価値がなくなってしまいます。
また、既存の鍵を同一の新しいものに取り換える場合は、サイズを測る必要はありません。
フロントプレートに刻印されている、メーカーの型番を確認しましょう。
初めて鍵を取り換える場合は、比較的スムーズに取り換えられる、同じ型番の鍵がおすすめです。
鍵を取り外す
工具と新しい鍵を準備したら、鍵を取り外します。
まずは、ドアの側面のフロントプレートを、ビスを外して取り外します。
続いてピンを抜きますが、室内側と室外側のピンのうち、室外側のピンを抜きましょう。
ピンが抜けるとシリンダーが落ちますので、シリンダーを手でおさえながら、マイナスドライバーやペンチで、ピンを引っかけるように抜けば完了です。
鍵を取り付ける
新しい鍵は、取り外しと逆の工程で取り付けます。
古いシリンダーが入っていた部分に押し込むようにして、新しいシリンダーをはめ込みます。
次に、外したピンを元の場所に差し込んで、新しいシリンダーを固定させましょう。
続いて、ドアの側面にフロントプレートを取り付け、ビスでしっかりと留めたら完了です。
最後に、ドアがスムーズに開閉できるかどうか、鍵がかかるかどうかを確認しましょう。
自分で鍵を取り付けるリスク

鍵の取り換えは自分でもできますが、業者のように専門的な知識や技術がない素人が交換することには、やはりリスクがあります。
自分で鍵を取り換える前に、どのようなリスクがあるのかを把握しておきましょう。
余計な費用がかかる可能性がある
鍵を購入する際に、ドアや鍵のサイズを測っていなかったり、測り間違ってしまうと、取り付けられないため、購入した鍵が無駄になってしまいます。
犯罪に使用される可能性がある鍵は、不良品などを除いて基本的には返品できません。
鍵を無駄にしないためにも、取り換えに必要なサイズをしっかりと測り、間違えないように注意しましょう。
ドアに不具合が起きる可能性がある
鍵を取り換える際に無理矢理取り外したり、鍵を取り付ける際に強引に押し込んだりすると、ドアそのものが壊れてしまう恐れがあります。
また、鍵を取り換える手順を間違えると、ドアを閉めた状態で確認した際に鍵がかかって戻らなくなってしまい、ドアが開かなくなる可能性もあります。
ドアに不具合が起きると、交換にかなりの費用がかかってしまうため、力ずくで鍵を取り換えることは絶対に止めましょう。
防犯性が低くなる可能性がある
新しく取り付けたシリンダーのビス留めがゆるいと、うまく施錠できない場合があります。
しっかりと施錠できないと防犯性が低くなってしまうため、防犯性を高めるために鍵を取り換えた意味がありません。
また、安さ重視でシリンダーを選ぶと、すでに廃盤になっているピッキングに弱い鍵だったり、室内用の簡易的な鍵だったりするため、購入する際には注意が必要です。
どのような鍵を購入したらいいのかわからない場合は、ぜひ鍵のプロである業者に相談しましょう。
業者の選び方

安心して鍵を取り換えるためには、プロである業者に依頼することをおすすめします。
しかし、鍵を取り換えることはめったにないため、どの業者に依頼すればいいのか、悩む方も多いかと思います。
鍵の取り換えを依頼する業者は、2つのポイントに注目して選びましょう。
詳細な見積もりを出す業者か
信頼できる業者かどうかを見極めるためには、まずは見積もりを依頼することから始めましょう。
見積もりで確認したいのは、金額だけではなく内容です。
一般的には、見積もりには「鍵の取り外し」「鍵の取り付け」「部品代」など、作業の内容ごとに単価が書かれています。
万が一、取り寄せた見積もりに明細がなく、「鍵交換一式」だけで合計金額が書かれている場合は、注意が必要です。
明細が書かれていないと、作業完了後に「追加作業が必要になった」「予定していた部材が使用できずに高価な部材を使用した」などの理由で、高額な費用を請求される恐れがあります。
また、鍵には様々な種類があるため、事前の聞き取り調査も重要です。
鍵の種類や設置場所、作業内容などをしっかりと確認してくれるかどうかも、良い業者を見極める重要なポイントとなります。
鍵の取り換えにかかる費用の相場を知るために、複数の業者に見積もりを依頼することも、良い業者を見極めるおすすめの方法です。
アフターサービスがあるか
鍵の取り換え作業はスムーズに終わっても、後から不具合が発生する場合があります。
アフターサービスがある業者であれば、無償で修理してもらうことができますが、アフターサービスのない業者の場合は、新たに修理費用が発生するかもしれません。
万が一のトラブルに備えて、アフターサービスの有無を確認しておきましょう。
まとめ
鍵を新しくするなら、防犯性に高い鍵に取り換えることをおすすめします。
CPマークがついている鍵や暗証番号式の鍵、ワンドア・ツーロックの玄関にすることで、防犯性をより高められます。
また、鍵は自分でも交換できますが、余計な費用がかかったり、ドアに不具合が起きたりする可能性があるだけではなく、防犯性が低くなる恐れもありますので、鍵の取り換えはプロである業者に依頼しましょう。
全国には鍵の取り換えを手掛ける業者が多くありますので、業者選びで悩むこともあるでしょう。
業者を選ぶ際には、詳細な見積もりを出す業者かどうかと、アフターサービスの有無を確認し、良い業者を見極めることが大切です。
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