更新日:2023年7月31日 執筆日:2023年7月31日
【金庫の鍵開け】金庫の鍵が開かない場合の対処法を解説!
- ・金庫が開かないときの対処法
- ・鍵業者の選び方
金庫の鍵の鍵を無くしてしまったり、番号を忘れてしまったりする方は多いです。そこで今回は、金庫の鍵が開かない場合の対処法やよくあるトラブル、鍵屋を呼ぶ際のポイントなどについてご紹介します。事前に確認しておくことで、いざというときに冷静な判断や対応ができるでしょう。
目次 [
]金庫の種類
金庫にはさまざまな種類があります。まずはどのような種類があるのかを知り、どのタイプに該当するのかを確認してみましょう。
1.ダイヤル式
ダイヤル式金庫は、金庫の解錠にあらかじめ設定された数字を選んで、ダイヤルを回す仕組みです。金庫製造時に数字が設定されるのが一般的ですが、購入後に変更できるものもあります。鍵を持ち歩かなくてもいいため、鍵を紛失する心配はありません。また、電気を使用しないので停電や電池切れの影響もありません。
ダイヤル式金庫は、防盗性能の向上のためにダブルロックとして、シリンダー鍵と併用して導入されることも多いようです。シリンダー鍵と組み合わせる場合は、鍵の紛失など、管理に気を付ける必要があります。昔からある金庫なので、製造法や解錠の運用方法が確立されており、多くの企業や施設で利用されています。
2.テンキー式
テンキー式金庫はプッシュ式金庫とも呼ばれ、テンキーのボタンを使って暗証番号を入力することで施解錠する仕組みの金庫です。操作が簡単で暗証番号の変更も容易なため、金庫の利用者が変わる場合や頻繁に使用する場面に適しています。宿泊施設やレジャー施設でもよく採用されているタイプの金庫です。
ただし、暗証番号を忘れると解錠できないというデメリットがあります。また、推測されやすい暗証番号や長期使用によるボタンの摩耗や汚れにも注意が必要です。ボタンの摩耗や汚れ・文字の薄れによって、番号を推測されるリスクが高まります。ボタンの摩耗や文字の薄れ対策のためにも、暗証番号の定期的な変更や管理が重要です。
さらに、テンキー式金庫は電気を使用するケースが多いため、電池や配線の状態を適切に保つ必要があります。電池切れや停電の際は、金庫が開かなくなるケースもあるので注意しましょう。
3.指紋認証式
指紋式金庫は、指紋認証によって扉を開錠する仕組みです。指紋が鍵となるため、指紋登録した人しか開けることができません。指紋登録時には、指の怪我などで登録した指紋が認証できない場合を考慮して、1人につき2本以上の指紋登録をおすすめします。指紋情報は個人の特徴であるため、ほかの人が無断で金庫を開けることはできません。家庭やオフィスで貴重品や大切な文書を保管する際にも、安心して保管できるでしょう。
4.マグネット式
マグネット式金庫は、マグネットの特性を利用して鍵を解錠する方式です。マグネットキーを金庫の錠前に当てるだけで簡単に開けることができます。番号を覚える必要がなく、ほかの解錠方法と比べても開閉が非常に簡単であるため、金庫を開ける頻度が高い場合や、中身を出し入れを頻繁に行う場合に向いています。
マグネット式金庫のメリットは、鍵の磁気が半永久的に続き、鍵の形状がオリジナルな点です。鍵の複製はメーカーでしかできないため、ピッキングなどの不正解錠も受け付けません。ただし、マグネットキーのみで開けるため、万が一鍵を盗まれた場合は、ほかに解錠を防ぐ機能がありません。そのため、鍵が無いと気づいた時点で金庫から目を離すことができないのが難点です。
よくあるトラブル
一般的に販売されている金庫の種類がわかったところで、次はよくあるトラブルを確認してみましょう。事前に知っておくことで鍵や暗証番号の管理体制を整えるなど、トラブルを未然に回避することもできます。
1.鍵の紛失
鍵で開錠するタイプの金庫は、鍵を紛失しまうと金庫が開かなくなります。持ち主が鍵を無くしてしまうというのはよくあるケースですが、持ち主が亡くなった場合に鍵の有りかがわからなくなることも多いです。
たとえば、ダイヤル式金庫に鍵を組み合わせたダブルロックタイプの金庫や、鍵を鍵穴に差し込んで開錠するシリンダー錠式金庫には、開けるのに鍵が必要です。また、先にご紹介したマグネット式も、マグネットキーが必要です。
緊急性がない場合は、メーカーに合鍵の作製を依頼するのがベストですが、急いでいる場合は鍵屋に開錠を依頼するといいでしょう。
2.鍵が回らない、折れてしまった
マグネットキー以外の鍵を使って開けるタイプの金庫は、家やロッカーの鍵のような金属製の鍵を使用して開錠します。鍵は頑丈に見えますが、金属疲労や経年劣化で鍵穴のところで折れてしまうことがまれにあるので、注意が必要です。動きが悪くなっている鍵穴に無理矢理鍵を押し込んで回すと、負荷がかかって折れてしまうこともあります。また、金庫内にものを入れ過ぎて扉に限度以上の荷重がかかり、かんぬきが部品に引っかかったまま動かない状態になってしまうと、鍵が回らなくなることもります。
3.番号を忘れた
テンキー式金庫は、暗証番号を忘れてしまうと開錠できません。番号の入力を何度か誤ると、防犯のためにロックがかかってしまうタイプの金庫もあります。もし金庫がロックされた場合は、一定の時間を置かないと正確な番号を入力したとしても鍵が開かないケースがあるので、注意しましょう。とくにテンキー式金庫は、暗証番号を頻繁に変えられるため、番号を変更したこと自体を忘れてしまうケースもよくあるようです。
4.シリンダーの故障
鍵を差し込んで開けるタイプの金庫は、シリンダー(鍵穴)自体の経年劣化で故障してしまうこともよくあります。たとえ金庫の寿命が何十年ももつような頑丈なものだったとしても、鍵の寿命は約10年といわれています。使っているうちにシリンダー自体が壊れてしまって使えなくなることがあるので注意が必要です。寿命を迎える前でも、鍵が固いと感じたときに無理矢理鍵をねじ込んで回したり、間違った鍵を入れて無理矢理回そうとしたりすると、シリンダー内が傷ついて故障してしまうこともあります。
トラブルの対処法
これまでご紹介したように、どのタイプの金庫にもトラブルの可能性があります。いざ鍵が開かなくなったというときのために、対処法を知っておくと安心です。
1.メーカーからスペアキーを取り寄せる
金庫を開けるのに緊急性がない場合や時間に余裕がある場合は、メーカーからスペアキーを取り寄せるのがベストでしょう。取り寄せの際は、以下のような項目をチェックされることもあるので、控えておくと安心です。ただし、テンキー式の暗証番号などは見られると無断で開けられてしまうケースもあるので、管理者が別管理しておきましょう。
・メーカー名
・型番や形式
・サイズ
・製造番号
・鍵穴番号・鍵番号
・鍵の種類(シリンダーキー・ディンプルキーなど)
2.道具を使ってこじ開ける
ハンマーなどで衝撃を与えたり、自分で鍵をこじ開けたりすれば金庫がまれに開くことはあるかもしれません。金庫が壊れて急いでいるときは、道具を使ってこじ開けようとする場合もあるでしょう。しかし、実際には、金庫が壊れてしまって開けられなくなるケースのほうが多いので、注意が必要です。金庫は特殊な素材で作られているため、サンダーやドリルなどの電動工具を使用しないと切断することは難しいでしょう。もし無理に開けたとしても、壊れた金庫は使用することができなくなりますし、廃棄するにもお金がかかります。
また、ほとんどの自治体は金庫の引き取りを許可していないため、処分にも困ることになるかもしれません。自分でこじ開けることによるリスクも考慮することが大切です。慣れない工具を使って怪我をする可能性もあります。
自分で壊したほうが早いと思って道具を使って無理にこじ開けても、金庫が開くことはめったになく、メリットもありません。専門業者に依頼して開けてもらうほうが安心です。
3.鍵屋に依頼する
メーカーからスペアキーを取り寄せる余裕が無いときや緊急性があるときはとくに、鍵屋に依頼するのがおすすめです。ただし、鍵業者に依頼するときには、いくつか注意点があります。予想外の金額を請求されたり、嫌な思いをしたりしないためにも、次にご紹介するポイントや注意点をよく確認しておきましょう。
鍵屋に依頼する際
金庫が開かなくなって焦ってしまうと、冷静な鍵屋選びができなくなってしまうことがあります。鍵屋に依頼する際の相場、ポイント、注意点について解説するので、参考にしてください。
1.相場
鍵屋によって料金設定はさまざまです。固定料金ではなく、金庫のタイプや現場の状況によって料金が変動することが多いようです。問い合わせた際に正確な料金を事前に把握することは難しいですが、一般的な相場を知っておくだけでも鍵屋選びの判断基準になります。ただし、鍵屋に問い合わせた際に料金を確認していても、実際に現場で見積りを聞いたら思ったより高額だったということも起こり得ます。下記は一般的な料金相場です。あくまで相場なので、金庫や鍵の種類によっては相場よりも高くなることに留意してください。
・ダイヤル式 1~3万円
・テンキー式 2~4万円
・シリンダー式 8,000円~2万円
・電池切れによる電池交換 8,000円~1万円
2.鍵屋選びのポイント
鍵屋を選ぶときは、以下のようなポイントを押さえて探しましょう。ポイントを事前に確認し、金庫の種類や状態を把握しておくと、安全かつスムーズに対応できるでしょう。
1.所有している金庫の種類に対応しているか
2.緊急時にも対応可能な24時間365日のサービスを提供しているか
3.料金体系が明確であり追加料金や出張費が明示されているか
4.信頼性と実績があるか(口コミやレビューを参考にする)
3.注意点
金庫の鍵開けを依頼する際には、以下のポイントにも注意しましょう。
1.実績と資格の確認
鍵屋のホームページ上に実績や鍵開けの資格が明記されているかを確認しましょう。鍵開けの資格とは、防犯設備士や一級鍵開け技師などです。業者が資格を持っていることが明記されていれば、安心感があります。
2.金庫の状況に基づく金額設定
通常は、スタッフが金庫の状況を確認したうえで金額を決定します。一律の金額を案内する業者や電話で断言する業者は注意が必要です。金庫の具体的な状況を確認せずに金額を提示することは難しいため、信頼性に欠ける可能性があります。また、出張や見積もりをすることなく電話だけで料金を決定する業者も危険です。作業後に追加料金を請求されることもあるので気をつけましょう。
3.別途料金の設定
金庫を開ける作業料金以外に、見積り料、出張料金、技術料金などを別途上乗せする鍵屋もあります。また、見積り後や出張後に金庫が開いてキャンセルをした場合は、キャンセル料を取られることもあるので注意が必要です。料金を確認する際は、別途料金を請求することがあるのか必ず確認しましょう。
事前に確認しておくこと
鍵を開錠する際には、以下のような情報が必要になります。鍵屋に問い合わせる前に事前に確認しておくとスムーズです。
1.金庫の種類・特徴
問い合わせの際に、下記のような項目を聞かれることがあります。
・金庫の種類
・製造番号
・鍵のタイプ
・金庫の大きさ
・金庫の管理者など
よくわからない場合はメーカーに問い合わせるのもいいでしょう。金庫の大きさについては、詳細の数字ではなくても「電子レンジ1個分くらいの大きさ」などの表現でも伝わります。
2.金庫の状態
鍵を無くした、暗証番号がわからないなど明確な理由がわかっていれば、問い合わせの際に伝えます。しかし、理由がわからない場合は、何があってどのような状態で開かなくなったのか、もしくは何もしていないのに開かなくなったのかなど金庫の状態を説明しましょう。
もし原因に心当たりがあれば、先に説明しておいたほうが良いでしょう。例えば「金庫の中にものを入れすぎたり押し込んだりした覚えがある」「普段から金庫の扉の建付けが良くないと感じていた」など金庫の状態を伝えておけば、何かのヒントになることもあります。最後に開けたのはいつごろだったのかがわかると、なお良いでしょう。
3.金庫の中身
鍵屋を呼んだ場合は、金庫を開錠する際に中のものを傷つけないようにするため、中身を聞かれることもあります。「書類」「現金」「株券」など、答えられる範囲で構わないので、できるだけ細かく何がどこに入っているのかを説明しましょう。
いざというときのために、ものを金庫に入れるときは、あらかじめ場所を決めておくのもおすすめです。
まとめ
今回は、金庫の種類やよくあるトラブルについてご紹介しました。鍵が開かなくなったときの対処法を事前に知っておけば、冷静に判断でき、最適な選択ができます。金庫にはさまざまな種類があります。鍵が開かなくなって鍵屋を呼ぶ場合は、自分の金庫がどのような種類で何が原因で開かなくなったかを説明できれば、スムーズな作業につながるでしょう。自分でできる対処法についてもご紹介したので、ぜひ参考にしてください。
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