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更新日:2023年7月31日 執筆日:2023年7月31日

【金庫の鍵交換】防犯性の高いものに交換する方法をご紹介!

【金庫の鍵交換】防犯性の高いものに交換する方法をご紹介! 【金庫の鍵交換】防犯性の高いものに交換する方法をご紹介!
  • ・金庫の鍵交換が必要になるケース
  • ・金庫の鍵交換を自分で行う時の手順と注意点

防火性や耐火性に優れた金庫は、盗難被害はもちろんのこと、自然災害からも大切なものを守ってくれます。金庫は頑丈なので劣化することはあまりありませんが、意外と見落としがちなのが、鍵や鍵穴の劣化です。今回は、金庫の鍵穴が破損破損する原因をはじめ、自分で鍵交換を行う際の注意点や鍵屋の選び方について解説します。

金庫の鍵穴の破損

金庫の鍵穴が破損するのには以下のような原因が考えられます。経年劣化や犯罪被害は、自分で直接対処できるものではありませんが、操作による破損は普段から注意することで劣化を防ぐことも可能です。

1.経年劣化

金庫本体は、10年や20年で破損するケースはまれです。しかし、鍵穴内のタンブラーは繰り返しの操作、ホコリ、鍵の動きをスムーズにする潤滑油の役割を果たすグリスの劣化などによって、少しずつ摩耗していきます。鍵が正しく噛み合わなくなると、鍵交換の必要が生じるケースがあります。

一方、テンキー式や指紋認証式の金庫は直接操作されるわけではないため、摩耗による破損はほぼ無いといえるでしょう。しかし、使用年数が長くなると配線などが腐食して破損することがあります。中には、ショートして鍵穴が損傷するケースも報告されています。

経年劣化に対しては、定期的なメンテナンスや鍵穴の点検が重要です。金庫の種類によって、異なる破損要因が存在するため、適切な対策が求められます。

2.強引な操作

強引な操作によって、鍵穴の劣化が引き起こされることもあります。例えば、ダイヤルにゴミやホコリなどの異物が混入して回りにくくなっている場合に、無理に鍵を差し込んで開閉を繰り返すと、鍵穴が破損することがあります。摩耗や歪みのある鍵を使用して開錠を行うのも、破損の原因の一つです。

鍵がサビついていたり亀裂や変形を起こしていたりするなど、見た目でわかる劣化があれば鍵の交換が必要です。見た目に変わりがない場合でも、鍵がスムーズに刺さらない、回らない、抜けにくいなどの変化があれば、劣化サインといえるでしょう。

さらに、うっかり間違った鍵を入れて強引に回すと、鍵穴自体が破損する可能性があるので注意しましょう。鍵を回そうとした際にわずかな違和感を感じた場合は、直ちに操作を中止し、メーカーまたは鍵の専門業者に連絡することをおすすめします。鍵穴を傷つけないためにも、早めの鍵修理・交換が必要です。

3.犯罪被害

犯罪による被害によって、鍵が破損することもあります。侵入犯が金庫を開ける際には、特殊な工具を使って鍵を開ける「ピッキング」という手法が使われます。耳かきのような形の金属製のピックやテンションと呼ばれる工具を鍵穴に入れて部品を動かして開錠するので、鍵穴自体が傷ついてしまうのです。手荒な窃盗犯だとバール、グラインダー、ハンマーなどを使って、強引に鍵穴自体を破壊すこともあります。

鍵交換できない金庫の種類

金庫の経年劣化や鍵穴の不調を感じた際には、早急な鍵の交換をおすすめします。また、犯罪被害に遭った際でも、ピッキングに失敗して金庫の中身が無事であれば、鍵の交換により引き続き利用することが可能です。ただし、以下のように鍵交換ができない金庫もあるので、注意が必要です。

1.電子錠

テンキー式など電子錠の金庫は、メーカーが交換用の部品を提供していないため、鍵交換ができません。そのため、電子錠の金庫の鍵が故障した場合には、新しい金庫を購入する必要があります。

暗証番号を変更したいという理由で鍵交換を希望する場合は、パネルから暗証番号の変更が行えるので鍵交換は不要です。一方、ダイヤル式の金庫では暗証番号を変えるために鍵の交換が必要になることがあります。電子錠の金庫は鍵交換ができないものの、暗証番号の変更は簡単に行えます。

2.金庫と一体型

鍵が金庫から取り外せるようなシリンダー式やダイヤル式の金庫は、鍵交換が可能です。ただし、手提げ金庫や鍵と扉が一体型の金庫は、鍵の取り外しができません。専門業者を呼んだとしても、取扱い不可として断られてしまいます。一体型の金庫は小型の家庭用金庫に多く見られますが、稀に業務用の金庫も一体型であることがあります。

3.その他

先にご紹介したタイプの金庫以外でも、生体認証式の金庫は鍵交換が困難な場合が多いようです。また、シリンダー式やダイヤル式の金庫でも、製造年度によっては鍵交換ができない場合があります。金庫メーカーは在庫として鍵型を保管していますが、古い部品は廃棄されていくため鍵交換ができなくなるからです。また、リロッキング装置を備えた金庫も鍵交換が難しい種類といえるでしょう。リロッキング装置とは、金庫が強制的に開けられそうになったときにロックをかける機能です。この機能が一度作動すると、鍵交換は困難となります。

自分で交換する場合

シリンダー式やダイヤル式の金庫であれば、自分で交換することも可能です。ただし、金庫の扉が開いていなければネジに触れることができないので、扉が閉まっている状態で鍵が無い場合は、自分で交換することができません。また、自分で交換する場合は、特別な工具が必要です。うまくできないこともあり、金庫の破損につながってしまうこともあります。自分で交換する場合は、破損のリスクがあることや失敗してしまうケースもあることを想定してから行いましょう。

1.交換用の部品を入手

シリンダー式やダイヤル式など、金庫に合った部品を入手します。部品は金庫メーカーやインターネットで入手可能です。ただし、交換用の部品が必ずしも販売されているとは限らないので注意しましょう。万能型のようなシリンダータイプであれば、Amazonなどの通販サイトでも購入できます。市販の部品を入手した場合は、メーカー純正のものではなくなるため、鍵を失くした場合はメーカーに問い合わせても対応不可となってしまいます。鍵を失くしたら開かなくなるので鍵の管理は徹底しましょう。

部品が手に入らない場合でも、対応する近似のサイズのパーツを見つけて、金庫本体をサンダー等の加工用具を利用して調整し、取り付けることも可能です。ただし、防犯上、すき間を作るのは危険なので、ピッタリのサイズに合わせなくてはいけません。器用な方でも鍵穴に合ったサイズに金庫を加工するのは難しいので、失敗する恐れもあります。失敗した場合は金庫自体を廃棄しなければなりません。

道具を揃えて失敗するとそれなりの費用がかかる可能性もあるため、少しでも交換に不安を感じられる場合は、鍵屋などの専門業者にお願いすることをおすすめします。

2.特別な工具を入手

自分で鍵交換をする場合には、いくつかの工具が必要になります。例えば、各種サイズの「ドライバー」、ものの厚さや穴の直径などを正確に測る「ノギス」、潤滑油となる「専用グリス」が必要です。グリスをふき取るための布も用意しておきましょう。

ドライバーや布は容易に準備できますが、ノギスや専用グリスが自宅にない場合は、準備しなければなりません。正確な内径・段差・深さを測れるノギスには特にこだわりましょう。

ノギスには手動式と電子式がありますが、手動式のものは目盛りが細かいため、見づらかったり読み間違えたりことがあります。そのため、新たに入手するのであれば、電子式がおすすめです。電子式のノギスは1,000~5,000円程度で入手できます。

3.金庫に合った作業

金庫の扉を開けると裏側にネジがあります。ネジを外した後、パーツをひとつずつ丁寧に外し、いらない布で古いグリスをふき取りましょう。次に、鍵穴のサイズをノギスで正確に測り、金庫メーカーやインターネットで発注します。新しい部品が届いたら、専用グリスを塗って元通りに組み上げれば完成です。

ただし、ダイヤルの座の調整などは、ダイヤル錠の分解作業が必要になります。製品によって調整方法が異なるので、調整方法を完璧に理解していなければ、自分で交換するのは難しいでしょう。

鍵交換を自分で行う際の注意点

自分で鍵交換を行う際の注意点を以下にまとめました。鍵交換は器用な方でもなかなか難しいものです。自分で交換するのは難しそうという不安が少しでもあれば、金庫を壊してしまう前に、鍵屋に依頼することをおすすめします。

1.防犯性能

交換する際に、手軽さや金額ばかりを気にしていると、結果的に防犯性の低い鍵を選んでしまうことがあります。高ければ良い鍵というわけではありませんが、値段と性能のバランスが取れている鍵にするのがおすすめです。

2.番号の設定

金庫の鍵交換の際に、暗証番号やダイヤル番号を設定するときにも、注意が必要です。暗証番号やダイヤル番号は、金庫の肝ともいえる大切な要素であるため、誕生日などの予測されやすい番号にしないようにしましょう。

鍵交換を行う際は作業が困難なため、誰かと一緒に行うことがあるかもしれませんが、ほかの人が見ている前で暗証番号やダイヤル番号を設定するのは防犯上好ましくありません。番号の設定は、管理者のみになったときに行いましょう。

3.鍵屋の選び方

鍵交換を自分で行えそうにないと判断した場合や、部品が無い場合は、鍵屋に依頼するのがおすすめです。費用と時間と手間を考えたら、鍵屋に依頼したほうがよかったということもあるでしょう。

緊急性が高いと、価格やサービス内容を十分理解しないまま鍵屋に依頼してしまいがちです。後に高額な請求をされるケースもあるので、トラブルを避けるためにも慌てず慎重に選ぶことをおすすめします。

鍵交換を鍵屋に依頼した場合

鍵屋に鍵交換を依頼する場合でも、自分で交換するときと同じように、交換可能な金庫と不可能な金庫があります。シリンダー式やダイヤル式であること、扉と一体化していない金庫、扉が開いている状態であることが条件です。扉を開ける必要がないのでそのまま交換して欲しいと思っても、鍵交換は鍵が開いている状態でないと行えません。鍵を失くしている場合は、まず開錠が必要になります。鍵交換の費用のほかにも開錠費用がかかってしまうので注意しましょう。鍵屋に依頼する際は、防犯のためにも金庫の鍵を開けて、中身を別の場所に移動させ、空にした状態で依頼します。

1.金庫の状態を確認

鍵屋に鍵交換を依頼する場合は、以下のような金庫の状態を伝えます。

・金庫の形式
・金庫のドアと鍵は一体型になっていないか
・鍵交換する鍵の個数(鍵とダイヤルで開けるタイプの金庫の場合は伝える)
・鍵は開いているか
・鍵を所有しているか

鍵とダイヤルの両方を使って開けるタイプの金庫は、「ダイヤル番号はわかるけれど、鍵を紛失してしまったために開かない」というケースもあります。「ダイヤル番号で解錠した状態で、鍵交換だけして欲しい」など、具体的な状態や依頼内容を事前に伝えておくことが大切です。

2.鍵の種類と相場

金庫の鍵交換の相場は、種類やメーカーによってさまざまです。シリンダー式の場合は、2~3万円程度ですが、ダイヤル式になると2万5,000円~6万円程度になります。

額に幅があるは、防犯性能の差です。例えば、シリンダー式でもギザギザした普通の鍵交換であれば、2万円程度の相場ですが、複製されにくいディンプルキーだと2万円台後半が相場になります。ダイヤル式も同様です。座金が3枚の場合は2万円台後半が相場ですが、防犯性能の高い6枚座金になると5~6万円が相場になります。

また、金庫の鍵交換費用は、商品代金と作業料金で構成されています。ダイヤル式音6枚座金など、商品代金が高くなると自ずと交換費用の相場も高くなるので注意しましょう。さらに、鍵交換の費用のほかにも以下のような費用を請求されることがあります。業者によっては、見積もりを依頼するだけで出張料金を取られることがあるので、事前に確認してから申し込みましょう。

・出張料金
・早朝、夜間料金、深夜料金
・キャンセルした場合のキャンセル料金

上記のような費用を請求するか、費用相場は高いかどうかなどは、事前にホームページや口コミサイトなどで確認できることもあります。ホームページから申し込むと割引になるケースもあるので、費用のチェックはわすれないようにしましょう。

まとめ

金庫といえば丈夫なイメージがありますが、鍵穴や鍵は経年劣化や強引な操作によって破損することがあります。普段使っていて違和感がある場合や、使いにくいと感じたときは早めに鍵交換を行いましょう。シリンダー式やダイヤル式の金庫で一体化していなければ、自分で鍵交換をすることは可能です。ただし、ご紹介したとおり懸念材料もあるので、不安に感じたら鍵屋に依頼することをおすすめします。鍵屋に依頼する際のポイントや相場についてもご紹介したので、参考にしてください。

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