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更新日:2023年8月30日 執筆日:2023年8月30日

【サッシの鍵交換】サッシの鍵が壊れた場合の対処法を解説!

【サッシの鍵交換】サッシの鍵が壊れた場合の対処法を解説! 【サッシの鍵交換】サッシの鍵が壊れた場合の対処法を解説!
  • ・サッシ鍵の種類・特長や壊れた時の対処法
  • ・鍵屋にサッシの鍵交換を依頼した際のメリットと相場

窓のサッシの鍵が緩くなる、固くなる、グラグラするなど不具合が生じることがあります。今回は、サッシの鍵のトラブルに対して自分でできる対処法や、サッシの取り替え方法についてくわしく解説します。あわせて、防犯性を高める方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

サッシの鍵の種類や特徴

サッシは、枠と障子で構成されています。枠とは窓を建物に取り付けるもので、枠の中に障子を吊り込み、ガラスを固定しています。サッシに付いている鍵には、以下のような種類や特徴があります。

1.窓やサッシに付いている鍵の種類

一般的な鍵の種類は、以下の2タイプです。

・グレモン錠
ハンドル操作だけでドアを開閉できるタイプの鍵で、ハンドルとロックが一体になっています。防音性や防風性に優れており、音楽スタジオなどでよく利用されますが、防犯性は低いです。一般家庭の窓には、あまり使用されていません。

・クレセント錠
グレモン錠の一種で、ハンドルが三日月のように見えるので三日月を意味する「クレセント」と名付けられています。一般的な窓やサッシに使用されるタイプの鍵です。上で説明した「グレモン錠」と同様、ハンドルとロックが一体化しており、防犯性はあまり高くありません。

本文では、一般的に使用されているクレセント錠にフォーカスをあてて説明していきます。

2.クレセント錠の特徴

クレセント錠は本来、窓ガラスの密閉度を高めることを目的としています。密閉度を高めると、防音性や気密性を向上させることができます。元々はセキュリティ面を重視したものではないため、防犯性が高いとは言えず、空き巣が周囲のガラスを割って開錠する事例が後を絶ちません。近年はクレセント錠を回せないように鍵でロックする補助錠を組み合わせたりするなどの方法で防犯性を強化するケースが増えています。

3.鍵交前にサッシのタイプを確認

クレセント錠を交換する時は、まずサッシのタイプを確認しなければなりません。サッシは以下のように2種類あり、ネジ切りタイプであれば簡単に交換できますが、裏板タイプの場合は交換が難しいので鍵屋に依頼するのがおすすめです。

・ネジ切りタイプ
サッシそのものにネジ穴が開いていて、直接ネジを入れて回せば取り付けできるタイプです。交換もさほど難しくはありません。

・裏板タイプ
サッシに丸い穴が開いていて、裏板にネジ切りがあるタイプです。裏板に対してネジを差し込むため、ネジを外した途端に裏板がサッシ内部に落ちます。慣れていない人が作業をすると裏板を落下させやすいため、鍵屋に依頼したほうが無難です。

自分でできるサッシのトラブル対処法

サッシの鍵にトラブルが生じた時、鍵交換をしなくても自分で対処できることもあります。以下のような対処をしても鍵がうまく回らない場合は、鍵交換が必要です。

1.クレセント錠がゆるい時の対処法

同じクレセント錠を長期間使っていると、鍵にゆるみが生じることがあります。そのような時は、ドライバー1本で簡単に修理することができます。

クレセント錠本体がガタガタしている場合は、固定するネジがゆるんでいる可能性があります。その場合は、プラスドライバーを使ってネジを締め直しましょう。

クレセント錠の受けの部分がゆるくなっている場合は、ネジを締め直します。ただし、受けの位置がずれると鍵が正しくかからなくなる可能性があるため、上下左右に調整することを忘れずに行ってください。

これらの対処法でも問題が解消しない場合は、クレセント錠の交換か、バネの交換が必要になることもあります。

2.クレセント錠が固い時の対処法

クレセント錠が固くて動かない場合は、以下の手順で対処することができます。

1.上のネジの取り外し
まずは上のネジをゆるめて外し、次に下のネジをゆるめます。ただし、下のネジはゆるめすぎないように注意してください。

2.裏板の仮止めを行う
クレセント錠の上部を少しずらし、再度上のネジを入れ直すことによって、サッシの裏板を仮止めすることができます。

3.クレセント錠を取り外す
裏板を仮止めしている状態で、下のネジを外すと、クレセント錠を完全に外せます。

4.メンテナンスや掃除を行う
外したクレセント錠を古布やタオルなどで丁寧に拭き取ります。また、掃除機などを使ってほこりを吸い取るのも効果的です。錠の受けの部分が汚れていたら、同様にタオルで拭いて清潔にします。

5.パーツクリーナーで磨く
見た目がきれいでも、隙間にほこりが付着している可能性もあります。鍵に使えるスプレーを噴射してタオルで磨くと良いでしょう。

6.クレセント錠の取り付け
固さが取れ、なめらかに動くことを確認したらクレセント錠をサッシに取り付けます。

上記の手順を丁寧に実行することで、クレセント錠の固さを解消し、スムーズに操作できるようになるでしょう。

クレセント錠のメンテナンスや掃除をしても固い場合は、クレセント錠や受けの位置を調節することで解決するケースもあります。また、窓やサッシの位置にずれが生じている場合は、サッシの下の調節ネジでサッシを上げ下げして建て付けを良くすることで、解決することもあります。

3.バネ交換で修理できるケース

クレセント錠を使用する際に、ハンドルを動かしても力強さを感じない時や、勝手にハンドルが下がってしまう時は、内部のバネが故障している可能性があります。

バネが故障している場合は、クレセント錠自体を交換する必要はありません。内部のバネだけを交換すれば問題は解決可能です。バネ交換を行う際は、クレセント錠のメーカー、型番、サイズなどを調べ、適切なバネを購入してください。

自分で鍵交換をする際のリスク

自分でクレセント錠をホームセンターなどで購入し、DIYで鍵交換することは可能です。ただし、以下のリスクがあることを十分に理解したうえで行いましょう。自分には無理そうと思った場合や確実な防犯性を求める場合は、鍵屋に依頼したほうが良いでしょう。

1.正確な測定が必須

クレセント錠を自分で交換する際には、正確な計測が不可欠です。ビスピッチや高さ、引き寄せ幅の採寸が曖昧だと、取り付けがうまくいかない可能性があります。正確な計測がしにくいデザインのクレセント錠もあるので、注意が必要です。特に、防犯性の高いキー付きクレセントやダイヤル錠付きクレセントは、複雑な構造で重く、作業が難しくなります。

2.裏板の落下

裏板の取り扱いも、難易度が高いです。先にご紹介したように、裏板タイプのクレセント錠の場合、慣れていない人が作業を行うと裏板を落下させてしまうことがあります。裏板が落下した場合、鉄製の裏板の場合は磁石を使って誘導しながら取り出すこともできます。しかし、鉄製ではない裏板の場合は窓からサッシを取り外して裏板と取り出さなければなりません。場合によっては、業者によるサッシの分解や交換が必要になる恐れもあるので、裏板を落下させないような細心の注意が必要です。

3.防犯性の低下

クレセント錠の防犯性は、そもそも万全とは言えません。わずかなズレが生じるだけで、鍵がしっかりかからない場合もあります。不十分な回転や浅い引っかかりだと、かけ金が簡単に外れることがあり、防犯性はさらに低下します。DIYによって自分で鍵交換した場合、完璧に取り付けることができなければ、窓枠をガタガタと揺らすだけで簡単にかけ金が外れてしまうこともあるので注意しましょう。

サッシの鍵交換と防犯性の高め方

クレセント錠の防犯性を高めるためには対策を講じる必要があります。こちらでは、クレセント錠の防犯性を高める4つの方法をご紹介します。

1.より防犯性が高い鍵に交換する

近年は、防犯性を高めたクレセント錠が多数販売されています。一般的に防犯性が高いとされるクレセント錠は、以下のとおりです。

・ボタン錠付きクレセント
ロックボタン付きのクレセント錠です。取っ手を回転させるには、まずロックボタンを押す必要があり、押さなければ取っ手は動かない仕組みです。窓の隙間から棒を差し込み取っ手を操作する、あるいはガラスを割って直接取っ手を動かすといったピッキング行為でも、ボタンを押しつつ取っ手を回転させるのは難しく、防犯性が高まります。

・キー付きクレセント
鍵穴がついており、取っ手を回す前に鍵をかけて固定する仕組みです。鍵を開けなければ取っ手が回らないので、窓の外からのピッキングは困難といえるでしょう。安全性が高い一方で、鍵をなくすと窓を開けられなくなる点や、窓を開け閉めする際に鍵を開ける手間が生じます。

・ダイヤル錠付きクレセント
クレセントにダイヤル錠がついたタイプです。暗証番号通りに複数の数字を合わせなければ、取っ手も窓も開きません。窓ガラスを割っても手が届かず、外部から窓を開けられるリスクは低いでしょう。キー付きクレセントと違い、鍵を持ち歩く必要もなく紛失の心配もありません。ただし、設定した番号を記憶するかメモして保管する必要があります。

2.補助鍵を設置する

防犯性を手軽に向上させる方法として、補助鍵の設置も有効です。万が一、クレセント錠が開かれても補助鍵がロック機能を果たします。取り付け方法もいくつかあり、穴を開けて固定するタイプサッシに挟むタイプ両面テープで固定できるタイプなどがあります。用途や防犯性に合わせて選ぶことも可能です。補助鍵を高い位置に設置すれば、子どもが簡単に窓を開けられなくなるため、転落防止にもなります。

3.防犯フィルムや柵を設置する

クレセント錠を開ける手口は、ガラス破りが一般的ですが、防犯フィルムの貼り付けでガラスを割られる心配を軽減できます。防犯フィルムを貼っていれば、バットやハンマーでも割れにくくなるため、空き巣の侵入を防止できる効果的な方法です。ただし、防犯フィルムの中には熱に弱いものやアイスピックで破られてしまうものもあるので、適切な防犯フィルムの選定が重要です。さらに、窓ガラスを破られたとしても、室内に侵入できなければ被害を最小限に食い止められます。柵や格子を設置すれば、体が通らなくなるため、室内への不正侵入を阻止します。ただし、外側から容易に外されないような設置が必要です。

4.鍵業者に依頼する

窓の外側に鍵穴付きの鍵を後付けする方法もあります。クレセント錠が解錠されたとしても、後付けされた鍵によって、窓は開きません。外側から鍵が見えることで空き巣犯に対する抑止力にもなるでしょう。ただし、鍵穴を付けるためには、サッシに穴を開ける必要があります。失敗するとガラスが割れてしまう危険性があるため、鍵業者に依頼するのが賢明です。専門知識が必要な作業なので、プロに任せることをおすすめします。

鍵業者にサッシの鍵交換を依頼する場合

鍵を交換する場合、ホームセンターなどで鍵を購入し、自分でDIYで取り付ける方法もありますが、鍵業者に依頼する方法もあります。鍵業者に鍵交換を依頼する場合のメリットや費用相場は以下のとおりです。

1.鍵屋にサッシの鍵交換を依頼するメリット

鍵屋に鍵の交換を依頼するメリットは以下のとおりです。

1.寸法を間違えることがない
鍵屋は複雑な形状の鍵でも寸法を測り間違える心配がありません。適切なサイズのクレセント錠を選んで取り付けてくれます。自分で行うよりも確実性があり、安心感があります。

2.スピーディーな交換が可能
鍵屋は鍵の交換作業に慣れているため、手際良くスピーディに交換してくれます。長時間窓を開けたままにする必要もなく、誤って裏板を内部に落とすようなミスもありません。

3.難しい作業にも対応可能
サッシにゆがみが生じていたり、クレセント受けのサビがあったりする場合は交換が困難です。プロの知識と技術が必要になります。

4.防犯性が高い
プロが作業すれば、ゆがみやゆるみは生じません。特に、防犯性が高い最新のクレセント錠は構造が複雑なので、知識やスキルを持たない人が交換するのは困難です。鍵屋に依頼することで、専門的なスキルと経験を持つプロが確実に対応してくれるので、トラブルや不具合のリスクを最小限に抑えることができます。

2.費用相場

鍵屋の費用相場は業者によって異なります。一般的には、作業料と部品代を含めて6,000円程度からというのが相場です。ただし、調査料やメーカーから部品を取り寄せたりする場合は、3万円台になることもあります。安すぎる業者は技術力やサービス質に問題がある可能性がありますが、高いからといって信用できるとは限りません。大切なのは複数の業者に見積もりを依頼し、相場を把握することです。値段だけでなく、対応も含めて信頼できる業者を選びましょう。

まとめ

窓のサッシの鍵のトラブル対処法や鍵交換のポイントについて解説しました。サッシの鍵はDIYで交換することも可能ですが、裏板タイプや防犯性の高いクレセント錠を設置する場合は、鍵屋に依頼すると確実です。ご紹介した内容を参考に、サッシの鍵はどのようなタイプなのか、自分で取り替えるのは可能かどうかを判断し、無理そうな場合は鍵屋に依頼しましょう。

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