更新日:2023年8月30日 執筆日:2023年8月30日
【鍵紛失】スーツケースの鍵を失くした場合の対処法を解説!
- ・スーツケースの鍵トラブルの対処法や予防法
- ・スーツケースの開錠を業者に依頼するメリットや相場
スーツケースの鍵を失くしてしまった場合、焦ってしまって冷静な判断ができずに鍵を壊してしまうこともあるでしょう。特に旅先で急いでいる場合はパニックになってしまうこともあります。今回は、鍵の状態に合わせた対処法やスーツケースの鍵トラブルを防ぐ予防法についてくわしく解説します。予防法や対処法を知っておくことで、いざというときにも冷静な判断ができるようになるでしょう。
目次 [
]鍵を失くした際に確認すべき場所
スーツケースの鍵を失くしてしまったと思っても、よく探せば見つかることはあります。必要な手順で順序良く探せば、解決までの時間とコストは最小限で済むでしょう。以下のような場所は鍵を失くしやすい場所なので、まずは探してみることが大切です。
1.鍵の紛失
大切な鍵が行方不明になった際、まずチェックすべきは洋服のポケットやバッグの中です。
もし一日で何度も服装を変えたとしたら、前に着ていた洋服のポケットに忘れている可能性があります。特に前日に着用したコートやズボン、スカートのポケットは見落としやすい場所です。
次に、鞄の中を念入りに探しましょう。鍵はノートやファイルなどの隙間に紛れ込んでいたり、内ポケットに入っていることもあります。
細心の注意を払って一ヵ所ずつチェックすれば、鍵の行方が明らかになるかもしれません。
2.自宅や宿泊施設、車内
身の回りを探してもない場合は、旅に持って行くのを忘れ、自宅に置いたままのケースが多いようです。また、宿泊先のソファの隙間、ダイニングテーブルの下、洗面所なども探してみましょう。引き出し、金庫、トイレ、洗面所なども徹底的に探します。見つからない場合は、落とし物として宿泊先の受付に届けられていることもあるので、問い合わせてみると良いでしょう。車に乗る場合は、車内も確認も必要です。運転席や助手席の下、ダッシュボードや足元など、鍵が落ちていないか注意深く調べてください。
3.紛失したものが届けられる場所
外出先でスーツケースの鍵を紛失した場合は、以下のような紛失したものが届けられる場所に問い合わせてみましょう。誰かが拾って届けてくれているかもしれません。
・利用施設のサービスセンター
・警察
・ホテルのフロント
・鉄道会社の忘れ物センター
・空港カウンター
4.メーカーや空港などのサービス窓口
スーツケースやキャリーバッグの有名ブランドは、各地にサービス窓口を設けているケースもあります。また、空港にもスーツケースのトラブル対応窓口があることが多いので、メーカーや空港などのサービス窓口に問い合わせてみましょう。
閉じているスーツケースを自力で開ける方法
鍵をかけた状態でスーツケースの鍵を失くしてしまい、早急に開けなければならない場合は、以下のような方法で自力で対処する方法もあります。
1.鍵穴(シリンダー)があるタイプ
鍵穴(シリンダー)があるスーツケースは、安全ピンを使って開けることができます。開錠手順は以下のとおりですが、初めての方には練習が必要かもしれません。
1.安全ピンを2本用意する
2.片方のピン(A)を1cm~1.5cmほど曲げて鍵穴に差し込む
3.もう片方のピン(B)の先端を少し曲げて鍵穴に差し込む
4.AのピンをBの下に差し込み、Bのピンをガチャガチャと動かして微調整する
5.Aのピンが回ると、鍵が開く
安全ピンを無理に操作すると折れたり、鍵穴を傷つける可能性もあるので慎重に行いましょう。鍵が開かない場合は、焦らずにしばらくして試し、開けられなかったら諦めることも必要です。
2.ジッパータイプ
ジッパータイプのスーツケースに南京錠が取り付けられている場合でも、ボールペンを使って開けることができます。ジッパーのつなぎ目にボールペンを差し込み、差し込んだボールペンを横にスライドさせれば簡単に開きます。南京錠以外の鍵でも、布製のジッパー部分なら開けられる可能性があります。勢いよくボールペンを差し込むと、ほかの部分を損傷してしまう恐れがあるので、作業は丁寧に行いましょう。
この方法はジッパータイプのスーツケースにのみ適用可能であることを覚えておきましょう。
3.ダイヤルロックタイプ
ダイヤルロックタイプの鍵は、全ての番号を試して開けることが可能です。例えば、3つの数字を組み合わせて開けるタイプの場合は1,000通りあります。手順は以下のとおりです。
1.ダイヤル式南京錠を縦に持つ
2.3つのダイヤルを同時に回して動かないダイヤルを見つける
3.動かないダイヤルを回して手に感触があった番号に合わせる
スムーズに動かないダイヤルを見つければ、約10分で開けることができます。ただし、急いでいる場合には向かない方法です。特に4つの数字を組み合わせて開けるタイプの場合は10,000通りもあるため、時間を要することがあります。
4.TSAタイプ
TSAタイプとは、アメリカの公的な機関が認定した鍵の総称です。アメリカの空港では手荷物検査が厳格で、検査員が中身を確認するため、通常の鍵ではなくTSAロックを使って荷物を預けることがあります。TSAロックを使用すると、専用のスペアキーによって検査員が鍵を開けられるため、スーツケースが壊される心配がありません。無施錠で預けるよりも安全性が高まる一方で、ほかのスーツケースの鍵でも開くことがあります。必ずしも全てのスーツケースの鍵が開くわけではありませんが、ほかの人のTSAタイプの鍵を借りて試してみると良いでしょう。
TSAロックには「TSA002」「TSA007」などの番号がありますが、番号はTSAの種類を示しているので、同じ番号のTSA鍵であれば、スーツケースの解錠に成功する可能性はあります。ただし、注意点として、TSAの番号は、鍵本体の番号ではないことを覚えておいてください。同じ番号のTSA鍵でスーツケースが開く可能性があるため、中に貴重品が入っている場合はTSAタイプの鍵を紛失しないように注意することも大切です。また、他のTSAロックを使用する際には、トラブルを避けるためにも、必ず持ち主の許可を得ることを心がけましょう。
5.どうしても開かない場合
どのような方法を試しても開けられず急を要する場合は、鍵を壊してしまうのもひとつの手段です。ただし、鍵を壊す前に、スーツケースを買い替える覚悟を持たなければなりません。鍵を壊す際には、バールやペンチ、スパナなどの工具を用意します。手順は以下のとおりです。
1.バールを使ってスーツケースをこじ開ける
2.ペンチやマイナスドライバーを鍵穴に差し込んで力を込めて回す
鍵を壊すとスーツケースが開いたままになりますが、その場合はスーツベルトを使うことで、スーツケースをしっかりと閉じることができます。最善の解決策は鍵を失くさないように注意することですが、緊急の場合には上記の手順を参考にしてください。
開いてしまっているスーツケースの鍵を失くした場合
スーツケースが開かないのも困りものですが、開いているスーツケースに鍵をかけられなくなるのも問題です。スーツケースの安全性を確保したい場合は、以下の方法を参考にしてください。特に、盗難リスクが高い地域では注意が必要です。安心して旅行や出張を楽しむためにも何らかの対策を行いましょう。
1.空港のラッピングサービス・リペアサービス
空港を利用する際に便利なのが「ラッピングサービス」です。ラッピングサービスとは、スーツケースにストレッチフィルムを巻いて保護するサービスで、本体のキズや損傷を防ぐだけでなく、盗難からも守ってくれます。さらに、空港によってはスーツケースのリペアサービスも提供しています。例えば、成田国際空港では「Riat!」が第1ターミナル中央B1Fに、「成田国際空港振興協会」が第2ターミナル本館3Fにあり、スーツケースの修理や合鍵作成を依頼することが可能です。スーツケースのリペアサービスは、破損した場合や鍵を紛失した場合に役立ちます。もし旅先でスーツケースのトラブルに遭遇し、近くの空港にリペアサービスがあれば、修理や合鍵作成をお願いしましょう。
2.ホテルのフロントに相談
ホテルを利用している場合は、滞在先のホテルのフロントに相談してみるのもおすすめです。ホテルが現地の鍵業者を紹介してくれることがあります。海外旅行でも同様に、ホテルのフロントに相談すると、急な鍵のトラブルに対応してくれるかもしれません。鍵交換や鍵開けについては相場がわかりにくいため、悪徳業者に騙されるリスクもあります。ホテルからの紹介だと過去にトラブルがあった場合は紹介されないので、自分で調べるよりも信頼性が高まります。
3.スーツケースベルトをつける
スーツケースベルトは、閉まらない場合の応急措置に最適です。最近では、100円ショップでも購入できます。デザインによって自分の荷物をわかりやすくするだけではなく、開ける手間がかかるため、盗難防止にもつながります。スーツケースベルトは、1本のものと十字型のタイプがありますが、1本のものだと横にずらせば簡単に取り外せるので、十字タイプのほうが安全です。スーツケースベルトの種類によっては、素材に軍事用の繊維を使って切断強度を高め、簡単に切ることができない製品もあります。
4.鍵業者へ依頼
急を要する場合は、鍵業者の出張サービスがおすすめです。多くの場合、エリア巡回しているため素早く対応してくれます。対応可能なエリアなら15分程度で駆けつけ、鍵開けのみなら10分~30分程度で解決します。1時間あれば鍵交換も可能です。
スーツケースの開錠を業者に依頼する場合
下記のような場合は、業者に依頼するのがおすすめです。
・ホテルや空港でのサービスを受けられない
・近くに鍵屋がない
・自力で開けることができない
・急いでスーツケースを閉めたいなど
費用相場や依頼前に確認しておくことを知っておくとスムーズにお願いできます。
1.鍵業者に依頼するメリットとデメリット
鍵業者は、早朝や深夜でも営業しているケースが多いので、メーカーが受付していない時間帯でも対応してくれます。フライトの直前など、時間がない時や緊急性があるときは、鍵業者に依頼するのが最も早く解決できる方法です。ただし、メーカーから鍵を購入する場合に比べると料金は高くなります。
2.費用相場
スーツケース鍵のトラブルで、鍵屋へ依頼する場合の一般的な費用の相場は以下のとおりです。基本的に「作業料+部品代」で計算されます。また、早朝や深夜は追加料金を請求されるケースがあるので注意しましょう。電話で連絡した際に、見積り金額と追加料金の有無を確認しておくと安心です。
・鍵開け 8,000円~15,000円程度(ただし、特殊な鍵やセキュリティ性が高い鍵は開錠に特殊な機材と知識が必要なため、22,000円~42,000円程度と高めです。)
・鍵交換 1万円前後
3.依頼する前に確認しておくべきこと
鍵業者に依頼する場合は、以下の情報や状況を伝えておくとスムーズに対応してくれます。
・スーツケースのメーカー名(RIMOWA、Samsoniteなど)
・依頼内容(鍵開けのみ、鍵交換など)
・鍵の形状(鍵山あり・なし、ディンプルキーなど)
・鍵の個数(1つ、2つなど)
鍵の個数や作業内容によっては、 割引してもらえるケースもあります。また、鍵開け・鍵交換だけでなく、スペアキーの作成を引き受けてくれるケースもあります。
スーツケースの鍵トラブルを防ぐ予防法
スーツケースの鍵トラブルはいつ起こるかわかりません。万が一に備えて、以下のような予防法を実施しておくと安心です。
1.合鍵を作製しておく
合鍵を作成することで、鍵を万が一失くしてしまったときに備えることができます。メインの鍵と合鍵は置き場所を分けて保管しておきましょう。家族や信頼のある友人に預けておけば、自分が鍵をなくしたときも安心です。ただし、渡す人は慎重に選びましょう。また、鍵を失くす原因のひとつは「置き場所忘れる」ことです。鍵を失くさないようにするためには、保管場所や携帯時の収納場所を一ヵ所に絞り、変えないようにするのがポイントです。
2.チェーンで繋いでおく
鍵の紛失を効果的に防ぐためには、キーチェーンを活用するのもおすすめです。カバンや着衣にチェーンと鍵をつなぐことで、鍵を失くす心配を軽減できます。ただし、キーチェーンでつないだまま鍵を露出させるのは危険です。巧妙なスリは持ち主に気付かれずに鍵を簡単に外せます。周りの人から見た時に、鍵が見えないような工夫をすることが大切です。キーチェーンで鍵をつないだら、着衣のポケットやバッグの中にしまうと、鍵を露出させずに持ち運ぶことができます。
3.紛失防止タグをつける
紛失防止タグは、鍵の紛失を防ぐ効果的なアイテムです。紛失防止タグには、GPSやBluetoothが搭載されており、持ち主のスマホから一定距離以上離れるとアラームが鳴り、スマホ画面に現在位置が表示されます。スーツケースの鍵に付けておけば、もし鍵をなくしてしまっても見つけるのが簡単です。紛失防止タグは、旅行だけではなく日常の鍵管理においても非常に便利で頼りになります。
まとめ
スーツケースを失くしたときの対処法について解説しました。鍵を失くしたことに気づいたら、まずは周辺を探してみてください。見つからない場合は、ご紹介した内容を参考に自分で開ける、サービスを利用する、鍵業者に依頼するなどの方法で対処しましょう。鍵トラブルを防ぐ予防法についてもご紹介したので、鍵を失くさない工夫もぜひお試しください。
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